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ミステリーゾーンツアーFin
Dリーグの基本理念、「真剣に楽しく」「ゲームを楽しむ」「交流の場」を具現化したひとつの形、「ナムコ」「ネオクラゲ」「セガ」「旧ペンキーズ」のメンバーで構成されたチーム、ミステリーゾーン。構想から約1年を経て遂に大田区区民大会に参戦することになった彼らの戦いぶりをお伝えしていこう。
6月19日(火) 準決勝
40歳を超えるメンバーを多く抱えほぼシニアチームと言える「ミステリーゾーン」。1回戦、2回戦を予想外の大差で快勝、最低限の目標、「2部昇格」を決めた今日の彼らの相手はデンバーナゲッツを思わせる鮮やかなスカイブルーのユニホームをまとうブレークス。
試合は前回今ひとつの出来だったDICE−Kが奮起、インサイドを支配し順調に得点を重ねていくがあまりデイフェンスも厳しくなくミステリーメンバーも「この相手ならいけるかも・・・」との思いがよぎり気が抜けたのか、アウトサイドシューター陣のオープンショットが全く決まらない。1回戦、2回戦では要所で決めていたAK、F山本のスリーはことごとくリングに嫌われSE光嶋、そしてゆうまのミドルジャンパーもリムに嫌われてしまう・・・リードしつつも嫌なムードが漂い始める・・・・
第2Q、ミスを連発するミステリーに対しブレークスは反撃開始、ミドル、そして速攻が決まり、遂に逆転に成功して前半を終える。第3Qに入ってもミステリーは調子に乗れず苦しい展開が続いていたが、ゆうま、プリンスのスリーが連続ヒットし逆転に成功、ブレークスも必死の反撃を見せるもヤオチン、ジャーメイン吉澤、DICE−Kがリバウンドで奮闘、厳しい戦いを何とか制し遂に決勝戦進出を果たした。
試合開始直前、選手に指示を出す
コンダクター冨坂。今日の対戦相手は
組み易い相手と思われたのだが・・・・
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「何やってるんですかー しっかりして下さいよ」
激を飛ばすだんじりファイター、 ホットサン。
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今日も元気に試合に出場した AK、ヤオチン、SE光嶋。
40歳を超えてもまだまだ元気だ。
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FINAL
「歳を重ねただけで人は老いない。理想を失うときに初めて老いる。」
サムエル ウルマンの詩「青春」が教えてくれるように人は何歳になろうとも「夢」や「目標」を持つことはとても大切なことだ。5月21日に始まった大田区民大会に参加した「中年バスケ軍団」ミステリーゾーンは遂に最終目的地、「3部決勝の舞台」に辿り着いた。
「俺を年寄り扱いするな。夢をみることは何でも出来ると言うことを教えてやる」
38歳にして突如カムバック、45歳にして遂に世界ヘビー級チャンピオンに返り咲いたジョージ フォアマン。
「1%はあるんですね。じゃ僕はその1%を信じます」
誰もが耳を疑ったワールドカップフランス大会直前での代表落選を乗り越え、40歳を超えた今でも日本最高峰のリーグ、J1のピッチに立ち続ける”KING KAZU”こと横浜FCのFW、三浦和良選手。
「涙が出るほど嬉しかった」 「野球の神様にありがとう」
"not too late"「 遅すぎる挑戦」と思われた元読売巨人軍のエースピッチャー、39歳を過ぎた”オールドルーキー”桑田真澄投手は開幕直前の不運なアクシデントを乗り越え、遂に2007年6月10日、ニューヨークヤンキース戦で夢のメジャーリーグ登板を実現させた。
「じゃあ ちょっとやってみる?」
そしてこの春大田区バスケットボール大会にエントリーした平均38歳を超えるロートル軍団、ミステリーゾーンは当初の低い下馬評を覆し、遂に「約束の場所」、3部決勝の舞台に
駒を進めた・・・
6月25日(月) 対SE
決勝の相手は準決勝で若さ溢れる高校生軍団、レジェンズの高確率のスリーポイント攻撃に手を焼いたが試合終盤見事逆転勝ちしたSE。年齢、そして体力面で苦戦が予想されるが「勝てない相手ではない」「いけますよ」と強気な姿勢を見せるミステリーメンバーは気鋭の若者たちとの戦いを前にして全く臆することは微塵もない。しかし「スピードと若さ」の絶対的アドバンテージを持つSEはインサイド、アウトサイドをバランスよく攻め着実に得点を重ねていく・・・
ミステリーも負けじと反撃するが今ひとつシュートの正確性を欠きその差は少しずつであるがじわじわ拡がっていく・・・・3Qに入るとSEが一気にスパート、ミステリーのミスに付け込み一気にその差を20点差に・・・・
しかし最後まで気持ちを切らさないミステリーは最後まで奮闘、一時は一ケタ差まで追いすがるも届かず、残念ながら初出場初優勝の夢は果たせなかった。「人は誰でも夢を見る。」今回、ミステリーゾーンのメンバーの夢は残念ながら実現することは叶わなかったがきっと秋の大会に進化を遂げてここ大森スポーツセンターに帰ってくるだろう。
若さと高さを活かしたオフェンスを展開するSEに対し必死のディフェンスで応戦するミステリーゾーン。
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初出場ながら3部準優勝に輝いたミステリーゾーン。
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最後にイタリアの偉大なサッカープレーヤー、
ロベルト・バッジョのこの言葉を全ての人に贈ろう。
人生を続ける限り、僕は決して諦めない。
大切なのは常に新しい戦いの舞台を探し続けることだ・・・
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