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ミステリーゾーン大田区春季区民大会2010 準決勝
若きデルタフォースをダブルオーバータイムの激闘の末振り切りよろめきながらも準決勝進出を果たしたミステリーゾーン。3年振りの決勝進出を賭けて強豪クラックスと対戦する黄昏中年バスケ軍団に気まぐれな勝利の女神は再び微笑むのであろうか・・・
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ゾーンを敷くクラックスディフェンス網に果敢にドライブを仕掛けるBS三野宮。大会を通じてアベレージ以上の活躍、成績を残したがチームをネクストレベルに引き上げる為にはさらなる飛躍が必要だ。
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寄り足の速いクラックスのダブルチームに対してもボールをしっかりキープ、パスを伺うハイタワー西野。この試合でもインサイドでデイフェンスを引き寄せアウトサイドで待つシューターにパスを配給、この試合でもミステリーゾーンのオフェンスの基点となった。
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6月8日(火)準決勝 対クラックス
序盤、”試合巧者”クラックスはスピードこそさほどないものの巧みなパスさばき、老獪なフェイントを駆使、インサイドのパワープレーを仕掛けたと思えばアウトサイドからメタボ気味ながらロングレンジショットの使い手a.k.a”ファットスコルピオ”しんが長距離砲を叩き込むバランスのいいオフェンスを展開、試合の主導権を握り得点を重ねていく・・・対するミステリーゾーンは「3年ぶりの準決勝・・・
これに勝てばボール・・・」無意識のうちに力みが出てしまったのかターンオーバーを連発、なかなかシュートまで辿りつかずに攻撃が終わってしまう「ベテラン揃いのチーム」らしからぬプレーが続いていたが4分過ぎにヘラクレス小森のミドルジャンパー、そしてリバウンドショットが決まりようやく落ち着きを取り戻して反撃を開始、珍しいAKのワンドリからのミドルジャンパー、BS三野宮のドライブなどでじわじわと追い上げていく・・・
そして第一Q残り1分、春季大会3試合を通じてリバウンドに奮闘、インサイドからのパスアウトで「ミステリーゾーンオフェンスの攻撃の起点」になっているハイタワー西野からのパスをF山本が落ち着いてスリーを決めて15−16と1点差まで詰め寄り第1Qを終える。
第2Qに入って引き離しに掛るクラックスに対してベースラインマスターだいきの連続ミドル、BS三野宮のドライブなどで食い下がり僅差の戦いを続けていたミステリーゾーンだったが残り4分過ぎ、リバウンド争いの弾いたボールがそのままゴールインとなってしまったラッキーショット、不可解な判定でのフリースロー・・・クラックスに傾きかけた試合の流れに自らのターンオーバーも重なり一時二桁のリードを許す苦しい展開に・・・
しかしながら残り1分過ぎヘラクレス小森のカットイン、BLMだいきのジャンパーで反撃、27−34の7点ビハインドでハーフタイムを迎える。「いける!」「ミステリーペースだ このまま喰いついていって土壇場で・・・」 意気上がるミステリーゾーンであったが後半に入ると疲労からかシュート確率が低下、いつもなら決まるであろうF山本、AKのスリー、そしてBS三野宮の左コーナーからの得意のミドルがことごとくリムに嫌われ、ディフェンスでの綻びを突かれて再びその差は二桁に・・・
しかしミステリーゾーンは決して勝負を捨てない。仕事の為後半途中からの出場となったゆうまのミドル、ハイタワー西野のリバウンドショットなどで最終Qには再び5点差まで詰め寄ったが反撃もここまで、「剛」と「軟」を自在に操るクラックスの試合運びの前に62−74で敗戦、ミステリーゾーンの春季大会は終わった。
「勝てたよ」 「審判が・・・」「もっとパスを・・・」「俺が決めておけば・・・「まだこのメンバーで試合したのはこの大会が初めて。次頑張りましょうよ!」反省を兼ねた残念会では後悔、自責、希望・・・そして運・・・様々な言葉が「勝利の時とは違う少しほろ苦く感じるビール」の酔いも手伝って居酒屋の片隅で日付が変わった頃まで響き渡っていた・・・
「元気を出しなさい。今日の失敗ではなく、明日訪れるかもしれない成功について考えるのです。」偉大なる先人、ヘレンケラーが残してくれたこの言葉のように顔を上げてしっかり前を向こう。
敗れたとは言え平均年齢40歳を超える黄昏中年達が3年ぶりに1部リーグ再昇格を果たした事はまさにチーム名通りの「ミステリー」。 10月に開催されるであろう秋季大会では再び1部リーグに挑む「ミステリーゾーン」の旅は続く・・・
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