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ミステリーゾーン2010 秋季大田区民大会

春季大会で3年ぶりの1部再昇格を果たした黄昏中年バスケットボールチーム「ミステリーゾーン」。「再昇格だけでも奇跡に近い」平均年齢40歳に限りなく近づいている彼らにとってさらなる高みへの旅、”1部1勝、そして残留”という目標は果たす事が出来たのだろうか・・・


この画像はシニア大会ではなく大田区区民大会・・・40歳はおろか平均45歳を超えている5人の男達が若武者達と互角の戦いを繰広げていく・・・時の流れに逆らい続ける彼らが時折起こす時空を超えた説明が付かない不思議な空間と時間こそがまさに「ミステリーゾーン」なのだ・・・


1回戦 9月15日(水) 対オアシス

今大会からチームに支配的なセンター、ドミネーター橋本が加わったことにより「チームのバランス」が飛躍的に向上したミステリーゾーンは開始早々インサイドでドミネーター橋本、ゴルゴ藤木が連続得点、さらには早いパス回しからベースラインマスターだいきがアウトサイドシュートをヒット!幸先のいいスタートを切ることに成功する。

しかし「若さ、体力」で勝るオアシスは「戻る足のないミステリー」に対して速攻からのミドルジャンパー、ドライブで反撃、両者共に譲らない激しい攻防が続くものの何とかミステリーゾーンが2点リードで前半を終える。

後半に入ってもワンプレー毎にリードチェンジが入れ替わる攻防が続いていくも己の若さと力を信じ#7番、#14番を中心に「個」の力で何とかねじ伏せようとするオアシスと「衰えた体力、戻ってこない若さ、完治不能の古傷・・・」全ての現実を受け入れチーム全員で気持ちを繋ぎパスを回す「和」の力で戦うミステリーゾーン・・・その「個」と「和」と言う心構えの差が第3Q終盤、少しづつ得点差をなって現れてくる・・・

「なんでこんなおじさん達に・・・」後半に入っても年寄り相手に互角の戦いを強いられ、焦りからか個人技からの強引なドライブ、無理な体勢からのミドルジャンパーでのオフェンスを展開するもののリムに嫌われて得点が伸びないオアシスに対してチームがクリエイトしたオープンショットをBS三野宮が、プリンスが、F山本が、そしてAKがことごとく決めてついに二桁のリードを奪う事に成功する・・・

最終Q、後のないオアシスは必死の反撃を見せるもののミステリーゾーンもきっちり対応、試合終了間際に2本のスリーを決められ1点差まで詰め寄られたものの83−82でオアシスを下しチーム結成から4年、少し遠回りはしたものの見事「1部1勝、そして残留」の目標を達成した。

ー「シニア世代のチームが若者達に対してどこまで戦えるのか」−をテーマに結成された黄昏中年バスケットボールチーム「ミステリーゾーン」は2007年5月15日のオールドANA戦での初陣での初勝利を皮切りに「誰もが、チームのメンバーすら予想しなかった」快進撃を見せて3部、そして2部を連続準優勝を飾り最速での1部昇格を果たし最高のスタートを切るものの、その歓喜の時に密かにチームに植えつけられていた「油断、慢心の種子」は音を立てる事なく知らない合間にチームの中にしっかりと根をめぐらし「序盤にミスを連発、対戦相手に大量リードを奪われてしまい焦りから単発シュート→チームケミストリーの崩壊→敗戦」という「負のスパイラル」と言う芽を息吹かせ、いつしか転がる石の如く3部に転落してしまった「低迷期」という名の花を咲かせてしまう・・・平日開催での試合日程、集まらないメンバー・・・そう、五人だけで戦った試合は一度や二度ではない・・・決して平坦ではなかった道程を進む力となったのは人生の歩みにおいて最も大切なもの「粘り強さ」「諦めない心」そしていかなる状況下でも「前を向く強い気持ち」ではなかったのではないだろうか・・・・壁は乗り越えた男達には休む間も無くさらに高い次の壁が現れてくるだろう。ミステリーゾーンの旅は続く・・・


第3Q終盤、激しいルーズボール争いを見せる”闘将”DG浅井。この試合でもいつものように衰え知らずのプレーを披露した。 今大会よりチームに加わった”ハシモッティー”ことa.k.aドミネーター橋本。ペイントゾーンを制圧するとともにその圧倒的な存在感で相手ディフェンスをインサイドに引き付けミステリーのシューター達にスペースを創出、10本の3Pシュートを導き出した。


2回戦 9月29日(水) 対BUCKS


慢性的な膝の故障を抱えながらも美しいシュートフォームは健在、2試合連続スタメン起用に応えてミドルジャンパーを見事に沈めたSE光嶋。ディフェンス面でも身体を張った気持ちのこもったプレーを見せてくれた。


世間を驚かせた12年ぶりのカムバックから2年、ーかつてライジングショットを武器に世界ランク4位まで登りつめたー現在世界ランク67位のクルム伊達公子の東レパンパシフィックオープンでの快挙 ー30代最後の日に元世界ランク1位のグランドスラムチャンピオン、日本でも人気のあるマリア シャラポアを破り、その翌日の28日、40歳を迎えた始めての日に世界ランク29位のダニエラ ハンチュコバを見事に撃破、自らの手でハッピーバースディに花を添えたー 「自ら限界は作らない。」年齢から来る衰えを言い訳にする事なく今尚”世界”と戦い続ける”進化するアラフォー”に日本国内、そして世界から賞賛と驚きの報道が飛び交う翌29日、彼女がさらなる上を目指して世界ランク8位のフランチェスカ スキアボーネに挑むと時を同じくして”黄昏中年バスケットボールチーム”ミステリーゾーンのメンバー達も彼らに立ちはだかる高い壁、「大田区1部ベスト4入り」を目指しての戦いに挑んでいた・・・

今日の対戦相手は過去に大田区区民大会で優勝の経験があり今大会も優勝候補の一角に目される強豪BUCKSとあって「苦しい戦いになる」事は予想されていたのだが・・・試合開始から若さ 速さ 正確なシュート、パス回し そして力強さ・・・・全てにおいてBUCKSに圧倒されてしまい顔色を失うミステリーゾーン・・・チームが1部で戦っていく、そして1回戦突破の要因の一つ、「チームの生命線とも言うべきリバウンド」もハシモッティー、ペーパーバッグ、ハイタワー・・・

「トップチームと十分に渡り合える高さ」を持つセンター陣が不在の為、BUCKSに制空権を握られて成すすべも無く63−30と大きく離されて前半を終了する。この大差ではもう勝負はついた・・・と思われたがミステリーメンバーは「まだまだいける!」「大丈夫だ!」と一向に勝負は捨てる気配は毛頭なし、仕事で遅れ後半からチームに合流したハイタワー西野を加えた第3Qから一気に反撃に転じる。

ハイタワー西野が入ってリバウンドが取れるようになるとチームは落ち着きを取り戻しハイタワー西野の自らのリバウンドショット、そしてベースラインマスターだいき、BS三野宮のミドルジャンパー、SS石川のフローターショットなどが決まりだし少しづつだがその差が縮まり、前半とはうって変わって互角の戦いに・・・しかしながら相手は優勝を目指す強豪、現在の状況を大量リードからの「チーム全体の箍が緩んだ事が原因」と見るやすかさずタイムアウトを要求、「雑なプレーが目立ってきた」若者達に喝を入れ治す。

この訓示が効いたのかBUCKSメンバーは目を覚まして再びチャージ、一気に差を拡げて勝負あり、クルム伊達公子が今年のローランギャロスチャンピオン相手に力尽きた夜、ミステリーゾーンも強豪BUCKSの前に71−102で完敗、今回の旅を終えた。 

ー完膚なきまでに叩きのめされたこの試合から得る物は何もないのかーいやその応えはNOだろう。焼け野原の東京、崩壊したベルリン・・・第二次世界大戦で全てを失った日本とドイツの過去に類を見ない驚異的な復興、そして経済破綻したロシアが・・・

どん底に落ちたと思われたかつての大国も短期間で再びその輝きを取り戻した歴史を鑑みれば「破壊が新たな創造と革新を生む」母とも言えるのではないだろうか・・・「人は成功より失敗から多くの事を学びチームは勝利よりも敗北から多くの教訓を得る。」 ミステリーゾーンの旅は続く・・・


スピード溢れるプレーでバックスゴールに襲い掛かるBS三野宮。最後まで試合を捨てない姿勢は必ずや次の戦いに繋がる事だろう。 後半からプレーしたハイタワー西野。効果的なポストプレー、F山本との2メンゲーム・・・彼の存在がチームに落ち着きと自信を取り戻させてくれた。

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