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Dleague LOOKINSIDE 2011 #2
- 迷走を続けるブッダの浮上はあるのか -
リーグ加盟から早や3年、「上位チームを対等に戦える戦力を有しながらも」優勝争いに加わる事なく下位を彷徨い続ける「手綱なき迷走の幌馬車」ブッダ。改めてその問題点をさぐり今シーズンの動向を探ってみよう。
ハンドリングに優れたPG, バランス感覚に秀でたシューター、運動能力のあるSF, リバウンドに強い二人のハードワーカー、そして優勝経験と知略を隠し持つベテランセンター・・・他のチームも羨む陣容を誇りさらには意表を突くロングレンジシューターと堅実なミドルシュートとリーグトップクラスのレフリングを併せ持つベテランをも擁するブッダ。
しかしながらこれだけの戦力を有しながらもこの3年、一度も覇権争いはもとよりAクラス入りすら果たす事が出来ないその大きな要因は以前より指摘されているー「まとまりの無さ」ー他ならない。その混迷は昨年秋季大会終了後のイッコー槍田のチーム離脱宣言、さらにはネオクラゲ忘年会での「手順の必要性」を説くキャプテンスッダ杉岡と「チーム改革」を熱く訴えるバター梅津との間で繰広げられた激しい舌戦でピークを迎え、巷からは「このままでは解散、リーグ脱会濃厚か」との噂が実しやかに流れるほどチームは現実問題として「存亡の危機」を迎えるまでに墜ちてしまう。
しかしながら「危機的状況に追い詰められた時こそ進むべき道が姿を現す」の言葉の如くチームは緊急ミーティングを実施、「正しい道を歩み始めた」チームの姿にイッコー槍田も前言を撤回し残留を表明、なかなか決まらなかったユニホーム作成も決定しチームは今シーズンから身に纏う鮮やかなイエローのユニホームと共に「彷徨い続けた回り道」の代償として硬く強い「絆」を手に入れた。
前述の指摘通り戦力には問題はなく前回大会でネオクラゲに圧勝、敗れたとは言え準優勝のオールディーズや3位に食い込んだセガをあと一歩まで追い込んだ実力は本物、来シーズンは「Aクラス入りは勿論、初優勝も十分狙える」位置にいると言えるだろう。
しかしながら問題が無いわけではなく来季許される「新規メンバー1名」の人選を巡りここでもスッダ杉岡とバター梅津が衝突、師走の火種に再び炎が灯る危険が孕んでいる。またプレータイムに関して不満を持つ選手も複数名確認されており、まさしくゴールに導く「手綱捌き」がチームの命運を握る事になるだろう。
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