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Dleague LOOKINSIDE 2011 #3
- 優勝しても不思議ではなかったセガ -
リーグ当初からー栄光と転落ーをあたかも景気循環の如く定期的に浮沈を繰り返すセガ。ちょうど一年前の22年の春季大会で5戦全敗の最下位に転落したところがボトムと見られ真夏に開催されたワンデートーナメントで3位に躍進を遂げると続く秋季大会では優勝したキングサンズ、準優勝したオールディーズの強敵2チームに対し息詰まる接戦を演じ両試合共に1点差での惜敗と力強い足取りで上位2チームと堂々と渡り合いリーグに「古豪復活」を印象づけた。
その原動力となったのはワンデートーナメントからチームに加わった”ザ ブルドーザー”マイティマウス愛宕他ならない。この31歳のなる若者は決して背は高くは無いがやや皮下脂肪に覆われてはいるもののビルドアップされた筋力と100キロを超える恵まれた体格を活かしパワー溢れる力強いプレーでペイントゾーンを支配すると共に柔らかなタッチを持ち合わせるミドルシュートを武器に得点を量産、さらにはインサイドの楔となりアウトサイドで待つ危険なシューター達・・・リトルカンフー角田、SH笠原、ザ、マシン中井、SS石川、セクシーキャットウーマンのん、そしてプリンス釣崎へ効果的なパスを配給、成功数リーグ2位となる29本の3Pを導きだし新人ながら大車輪の活躍でチームを牽引、2大会連続の3位に導いた。
元来優秀なアスリートと素晴らしいアウトサイドシューターが在籍しているチームながらここ数年「センター不在」が原因で「選手の大型化の進むDリーグ」においてリバウンド力で苦戦を強いられていた事が下位に低迷する大きな要因になっていたチームにとってマイティマウス愛宕の加入はチーム最大の弱点である「リバウンド力」を解消すると共に最大の利点とも言える「アウトサイドからの長距離砲」の確率の向上をチームにもたらしこれまで「速攻プラスアウトサイドシュート」の”ラン&ガンスタイルのオフェンスを選択していた為、「得点力はあるが相手にも取られてしまう」安定感を欠いた試合が往々にして見かけられたが昨夏以降は「速攻にハーフコートゲームも絡めインサイド、そしてアウトサイドとバランスのいいオフェンス」に転換、対戦チームを大いに困らせた。
試合を重ねるごとにチームにフィットしていくであろうマイティマウス愛宕の存在と得点1位(313点)の攻撃力、アシスト1位(65本)のチームワーク、2位の36ERSの28本を大きく引き離すスティール1位(45本)、ブロックショット3位(9本)のディフェンス力、そしてかつてチームを栄光に導いたプリンス釣崎、ロビン内山の経験あるベテランがバックアップに控えると予想されるベンチ層の厚みを考えるとチームとしてさらなる熟成が進むであろう次期春季大会において古豪セガが5度目の王座に付く事は十分に考えられると予想する。
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