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Dleague LOOKINSIDE 2012

第28回 −ワンデートーナメント2012を振り返る−

ーNBAファイナル、EURO2012、ウィンブルドンテニス、もうすぐ開幕するロンドンオリンピック、そしてDリーグワンデートーナメント2012・・・世界中の人々を熱狂させるメジャーイベントからマイナーバスケットリーグまで・・・古今東西、そして種目を問わず人々を魅了し続ける「スポーツ」ー 果たしてそのスポーツの魅力とは何だろう?世界最高峰の技、信じられないようなスピードやパワー、若人のひたむきな汗、奇跡の逆転勝利、勝利でしか味わえない高揚感・・・他にもいろいろな理由があるのだろうが「人生で起こりえるであろう様々なことが試合や練習を通じて短時間の間に経験出来ること」もその一つではないだろうか・・・

先日開催された「ワンデートーナメント2012」に於いても勝利、敗北、歓喜、絶望、希望、挫折、友情、我欲、怪我、憔悴、悔い、緊張、反省、行き違いや思い違い、ほんの少し足りなかった気遣いや意地、そして涙・・・開会式から楽しいアフターパーティーまでのたった一日の間に我々は仲間と共に濃密な時間を過ごし様々な”経験”を手に入れたと思う。大切なことは己の人生もチーム、そしてリーグも同じ、「経験から多くのことを学び、反省することでより良い未来を迎える 為に生かすこと」に他ならない。 今回は大会を通じて見えてきた各チームの現状と秋季大会へ向けての課題を探っていくことにしよう。

オールディーズ

春季大会に続く優勝に自ら花を添えるように数々のタイトルを手にしたとは言え今大会でのチームの大黒柱、”ミスターパーフェクト”遠藤の出来はそのフィジカルコンディションを含めて本調子とは言い難かったが経験を積み重ねた今のチームはそれをカバーする術を既に身に着けている。MVPに輝いたミリオンダラー浅田がボールを繋ぎキャノンボールしんがゲームにアクセントを与え、そしてキケロ武田は秘めたる野望を胸にそっとしまいこみいつもと変らぬようにコートを駆け抜け己の仕事を黙々をこなしチームを頂点に導いた。秋季大会ではいよいよ前人未到のリーグ3連覇への偉業に2度目のチャレンジをするがリーグには10年間の長きに渡り如何なる王者にも3連覇を許さなかった事実が存在する。史上最強チームの呼び声高い”絶対王者”が新たなる歴史を刻む可能性はかなり高いと見るが「常に時のチャンピオンを1年以内に飲み込んでいくリーグの進化の速度」を侮ると再び”歴史の壁”の前に跪くことになるだろう。

キングサンズ

チームの全てを担うF山本と先発PFを失いながら春季大会に続く連続準優勝はややもすると不安定になりかけようとしていたチームに勇気を与え他チームには驚きを齎した。とりわけ予選リーグ第1試合で古豪セガに1点差で競り勝ったことは戦ったメンバー全員に大きな自信を植え付けたことだろう。しかしながらリーグの覇を決める決勝戦のオールディーズ戦では第1Qこそ11−13と競ったものの第2Q以降は全く歯が立たず王者に”本気”にさせることなく40−73と完敗、秋季大会までに「如何にこの差を埋める」ことがチームの課題となるだろう。 時折チームはフロアに5人のチームメイトがいることを忘れてしまうのか、ボールをシェアすることをやめてしまうがそれではたとえゴールを決めたとしてもチームにリズムを、そしてチームメイトやベンチに信頼を齎さないことを認識しなければならないだろう。

ファイブファールズ

welcome to Dleague  ようこそDリーグへ、 初出場、変則的な試合時間、そして過酷なスケジュール・・・そんな中でも彼らは予選リーグから実力を発揮、キングサンズには敗れてしまったものの古豪セガを圧倒して3位4位決定戦に進出、前半でネオクラゲに16点の大差を付けられたものの驚異的な粘り強さで逆転勝ち、初出場としては上々の3位で大会を終えた。そしてリバウンド(71本)はオールディーズと並んで1位、アシスト(23本)、3P(8本)は共にリーグ2位だった”チームスタッツの質”を考えるとキングサンズよりむしろ彼らのほうが決勝戦の舞台でオールディーズと戦うにふさわしいチームだったのかもしれない。如何なる状況であろうとも勝負を捨てない粘り強さ、コート内外での抜群のチームワーク、そして各ポジションにリーグを勝ち抜いていけるだけの選手が揃っていることを総合的に考えると秋季大会で王者オールディーズの3連覇を阻止するのは鮮やかなイエローのユニホームを身に纏うこのファイブファールズかもしれないがネオクラゲと同じように10名以上のロースターを抱えるとプレータイムや起用法などの決断に頭を悩ます状況も予想されるので個々の力を見極め、その持てる能力を最大限に発揮する為の緻密なベンチワークが求められることになるだろう。

ネオクラゲ

7年振りのリーグ優勝から1年、彼らは未だにトップフォームを思い出せずにいる。DICE-Kの体調不良、主力メンバーの欠場、怪我・・・敗北の言い訳を探せばいくらでも見つけられるが「バイオリンの4本の弦のうち1本が切れたら残り3本で最後まで演奏する」との格言があるように現実を受け入れチーム全体で補い合わなければ再びリーグの頂に登り詰める事は難しいだろう。  今大会で明らかになった彼らの修正すべき点は集中力の持続とアシスト数を増やす、すなわち1年前リーグを制した時の”チームバスケットボール”を思い出すことだ。誰もがミスを犯し、そしてチームメイトのプレーにストレスを感じてしまう場面が出てくるだろう。しかしそれが”バスケットボール”の一部分なのだと理解しよう。批判よりは励ましを、罵声よりは助言を、そして下を向くのではなく常に前を向いてゲームに集中しなければ手中に収めたはずの勝星を自ら手放すことになるだろう。 そしてもう一つの課題はリーグ最低を記録したアシスト数(13本)の問題だ。アシストの増加が即勝利に繋がるとは言わないが優勝を果たしたオールディーズはリーグ断トツの28本を記録していることを見れば如何にオールディーズがチームでボールをシェアしながら得点に繋げていることがわかるだろう。 ”過程であるはずの数式”が時に”結果である解答”よりも重要視されるように同じワンゴールでもそのプロセスによってチームに与える影響は大きく変わってくるものでアシストパスが得点と共にチームに”和と勢い”を齎してくれること、そして何よりも”チームメイトへの信頼の証”であることをチーム全員が理解しなければ11月に開催されるであろう秋季大会でも中位を彷徨うことになるだろう。

ブッダ

またしても上位を脅かす事無く春季大会に続き手負いのセガを下して5位でのフィニッシュを彼ら自身はどのように捉えているのだろうか・・・ブッダに取って最下位より一つ上の位置は優勝争いの緊張感に晒されず、また最下位の屈辱も味わうこともない居心地のいいポジションなのかもしれないが現状に満足し、ぬるま湯に浸かり続けるならば彼らの下に勝利の女神は永遠に微笑む事はないだろう。5年前の結成以来、チームは慢性的なメンバー不足や定期的な練習が行えない等様々な問題を抱えている。またもっとみんなで練習が出来れば・・・ハ―キュリー坂井がいればインサイドでもっとやれた・・・ピエロ西村がいればロングレンジを決めてくれただろう・・・と練習量の少なさを嘆き試合に来れなかった主力メンバーを恋しく思うメンバーもいるかもしれない。しかし会社、家庭、友人との人間関係等々、ストレスや問題を抱えていない人間など存在しないように如何なるレベルのチームも大なり小なり問題を抱えていることを認識、現実を受け入れチームを前に進める努力が必要だ。バター梅津、スムーズ和田、デール江花、そしてハ―キュリー坂井・・・得点やリバウンドの取れるタレントは揃ってきているが今チームに必要なのは犠牲になることを厭わずルーズボールを追いかけリバウンドに飛び込み正しいシュートセレクションから2、3本のシュートを確実に決めてくるチームを勝利に導く堅実なプレーヤーの育成と以前より指摘している試合の入り方の拙さを改善することが秋季大会までの宿題となるだろう。

セガ

昨年の秋季大会で得失点差で優勝を逃したもののリーグ制覇に向けて確実に階段を登っていたと思われたセガだが春季大会に続きまたしても沈黙、再び最下位に沈んだ。 中軸プレーヤーの相次ぐ負傷や欠場、選手の高齢化等、同情されるべき理由もあるが2大会連続の最下位は”警告”と捉えチームの現状を分析、問題点を探し出し早急に改善に取り組まなければならないだろう。まず頭に浮かぶ改善を要する問題は「選手のチームに対する温度差」だ。30年に及ぶチームの歴史と数々の栄光は選手達が代々培ってきた熱い情熱によって支えられていてそれは現在のチームにも脈々と受け継がれているがその一方で情熱を持たない、あるいはかつての情熱を失ってしまった数名の選手が存在するのも事実であり、まずはチームに所属するロースター全員に進むべき道を示し同じ方向に 歩みを向かせる必要がある。また練習プログラムの見直し等、呪われているかように次々の起こる怪我への予防策を構築し、そして負傷者は”リハビリも練習”と捉え夏の間に怪我のトリートメントに努めベストコンディションを取り戻すことが秋季大会へ向けての課題となるだろう。


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