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Dleague LOOKINSIDE 2012
第31回 −ディフェンスの強化が優勝へのカギとなるキングサンズ−
勝利へのDNAが植え付けられているチームは”如何なる状況に陥ろうが最低限の結果は残してくる”まさにそれに当てはまるのがキングサンズだ。春季大会、そして続くワンデートーナメント2012と連続準優勝、特に「チームの全てを担う」F山本を欠きながらの戦いを強いられたワンデ―トーナメント2012ではダイナマイトキッドあつしのファイブファールズへの移籍、ミントキャンディのリーグからの引退、高橋水芭蕉のアキレス腱断裂による長期離脱・・・順風満帆だったチームに突如として嵐のような変化の時が訪れ「かなりの苦戦」が予想されたが予選リーグを勝ち抜き決勝戦に進出、オールディーズには敗れたものの「F山本抜き」でも熾烈な戦いが強いられるリーグでも十分に戦える事を証明したことは少なからず他チームに驚きと衝撃を与えたことだろう。
上記のようにチームロースターから数名の選手がメンバーシートから消えることになるが彼らの戦い方には変化が起こることは考えにくく今大会もオーソドックスなハーフコートオフェンスを軸に今春からチームに加わったベースラインマスターだいきのスピードと得点能力を絡めた戦術を採用することになるだろう。チームの中軸を成すのは不動の司令塔のF山本とスコアリングマシンのゴルゴ藤樹、これに必殺のミドルjジャンパーが武器のベースラインマスターだいきの3人、これに無尽蔵のスタミナでコートを駆け抜けるスマートボーイ宮下、膝の怪我から復帰したワンデ―トーナメント2012で即座に3P王に輝いたRPGノブナガ、ダイナマイトキッドあつしの穴を如何に埋める事が”課題”ではなく”使命”のスノーマンてるとハルクまこと、優れた状況判断、正確なシュート、タイトなディフェンス・・・バックアップPGとして全ての資質を備え見事な活躍を見せるピンクアイバーソン、”意外性の男”から”確実性の男”に変貌を遂げているベテラン、”ハイフライヤー”イチロー、そして圧倒的な存在感でペイントゾーンを支配するハイタワー西野のお馴染のメンバーで秋季大会に臨んでくるだろう。
しかしながら永年チームのインサイドを支え2年前のワンデ―トーナメントでは見事チームを優勝に導きMVPに輝いた −その一方では不安定なプレーぶりで不名誉なレーニンも受賞しているー ダイナマイトキッドあつしが欠けるロースターは迫力不足な印象を受けるのは否めない。 彼の穴を埋め尚且つプラスアルファ―の上積みが無ければ王者オールディーズを打ち破り戦力が拮抗している他チームをなぎ倒しリーグを制覇することは難しいだろう。
ー今から3ヶ月前の7月1日ー 新規参入したファイブファールズの出鼻を挫き古豪セガに競り勝った喜びとオールディーズに40−73と弄ばれた屈辱的な敗戦を経験したメンバーは決してあの暑い夏の日に起きた出来事を忘れはしないだろう・・・そしてDリーグにおける優勝と準優勝の価値がはっきりわかった筈だ。片や無限の喜びの源になるがー片やその重厚な言葉の響きとは裏腹に達成感は勿論、何の栄誉もチームに齎さないことをー しかし5年前の0勝5敗の最下位から奇跡の連続優勝・・・屈辱的敗戦が大きなエネルギーに変わる事を、いや、変えられる事をこのチームは過去の経験から最も理解しているはずだ・・・
レギュラーのセンタープレーヤーは静かにサヨナラを告げてチームを去ったがそれでも得点を取れるタレントは揃い痺れるような僅差での勝負での勝ち切り方も心得ている。が試合を決めるのはNBAだろうがインターナショナルマッチだろうがローカルバスケットボール大会だろうが「ディフェンス」だ。チームには素晴らしいディフェンス意識を持つプレーヤーが複数存在するがその一方で意識が無い、ディフェンス時に集中力を欠いているプレーヤーが存在するのも事実だ。他の4人が懸命にディフェンスしていても一人でもその意識を欠いていたら相手チームにたやすくゴールを決められてしまう・・・それがバスケットボールと言うスポーツなのだ・・・はっきり言おう。秋季大会に挑むキングサンズの課題はずばりダイナマイトキッドあつしの抜けたセンターポジションの穴を埋める事、そしてディフェンスの強化だ。夏の屈辱を力に変え、そしてディフェンスをレベルアップ出来ればキングサンズはリーグの如何なるチームからも勝利を挙げられると筆者は予測する。
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