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Dleague LOOKINSIDE 2012
第32回 −オールディーズの3連覇を阻むのはファイブファールズなのか−
初参戦となったワンデ―トーナメント2012を見事3位でフィニッシュ、上々のDリーグデビューを飾たファイブファールズ。現在行われている大田区区民大会では男女共に予選リーグを突破し決勝トーナメントに進出、チーム全体に「勝利や結果が齎す」”いい流れ”の続く「高いモチベーションを維持した理想的なチーム状態」でいよいよリーグ戦の開幕を迎えることなる。今回は2シーズン目となる今大会で足踏みすることなく一気にリーグ制覇を目指して 来るであろうファイブファールズの戦力分析をしていこう。
チームのカリスマ的存在、インサイドのパワープレーと必殺のロングレンジシュートを併せ持つ”ダンディ”カズが率いる鮮やかなイエローのユニホームに身に纏うチームはスリーポイントと堅実なリードが持ち味の”マイクロビーンズ”遠藤、派手なプレーと抜群のハンドリングを持つチームの司令塔”トリックスター”だいご、御存知ストリートボール界のスーパースター、”アナザーワールド”たく、 眩しいライムイエローの最新のエアジョーダンを履く相手を奈落の底に突き落とすマスタードスリーの使い手、”イエローマスタード”菅野、アグレシップなプレーでチームにエナジーを与えるアンダー30メンバーの”スーパーボール”あきら、スターティングセンターを勤めるであろう”ハリウッド”雄介、バックボードを使ったシュートは天下一品の”ボードマスター”マッキー、リバウンドとステップバック気味のミドルジャンパーが武器の”ブラックタイガー”山川、必殺のスリーで敵を一撃で仕留めるボヘミアンからa.k.a昇格”ジャックナイフ”土利川、タイトなディフェンスと気配を消して敵陣奥深くに忍び寄り予測不能の一撃をお見舞いする”ステルスなり、変幻自在のテクニックで敵はおろか味方まで欺くテクニックを持つ”マジック飛澤、そしてキングサンズからチームに復帰、異なるチームでの覇権獲得、そして2度目のMVPを目指すダイナマイトキッドあつしと各ポジションにバラエティに富んだパーソナリティを持つクオリティーの高いメンバーで構成されていてアップテンポなスピーディーな展開からハーフコートオフェンスまで様々な試合展開にも対応出来る順応性の高さがこのチームの強みになっている。 唯一「Dリーグでの実戦経験不足」を不安材料と指摘する向きもあるが自らのチーム名を冠した「FFCUP」を2006年から開催、短期決戦の戦い方も熟知しているのでリーグ戦とは言え大会期間が短く「トーナメント戦の要素も高い」Dリーグを戦っていく上でチームが積み重ねてきた様々な経験が過酷なリーグ戦を勝ち抜いていく為の大きなアドバンテージとなるだろう。
しかしながら問題がない訳ではない。以前にも指摘したようにチームにはリーグ制覇を狙える12名以上の煌くばかりの才能を秘めたロースターを抱えているのであらゆるシチュエーションにも適応出来る強みを持つがそれは反対の側面から捉えると個々のプレータイムが制限されてしまい溢れる才能や能力を発揮出来ない選手を産み出し引いては個々の選手のモチベーションの低下を招いてしまう恐れがあるので個々のコンディションを把握しチームの持つポテンシャルが最大限に発揮出来るような緻密なベンチワークが求められるだろう。また長いブランクからトップフォームとは程遠い状態である選手の存在が数名確認されており、特にチームの司令塔を務めると
予想されているトリックスターだいごの仕上がり具合が遅れているのはチームにとって気掛かりなところだろう。
単なる”数字”からではその実力を正確に推し量ることは難しいかもしれないがワンデートーナメント2012のチームスタッツから推測するとリバウンド、アシスト、3P成功本数は優勝したオールディーズとほぼ互角、また前回大会では欠場していたチームのキープレーヤーになると予測されるトリックスターだいご、アナザーワールドたく他数名の主力メンバーが出場する今大会での彼らの持つチームポテンシャルはリーグでもトップクラスであることは確実、また良好なチームコミュニケーション、そして長い年月を掛けて培ってきた他のどこにも負けない「強い絆」がチームを支えていることを合せ考えるとファイブファールズがオールディーズの3連覇を阻みリーグ制覇を狙う最も近い位置にいると筆者は予測する。
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