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Dleague LOOKINSIDE 2013

第38回 -抜群の安定力と王者のプライドで覇権奪回を目指すキングサンズ-

相次ぐ選手の離脱、怪我、ライバルチームへの移籍、そして”チームの全てを担うF山本の欠場・・・決してプラスとは言えないネガティブなニュースが立て続けにチームに押し寄せる中で昨年に開催された春季大会、ワンデートーナメント2012、そして秋季大会と3大会全てに準優勝、6年前のリーグ初参戦以来常に優勝争いに絡んできた熾烈な戦いの足跡から築きあげてきた”チャンピオンの持つプライドの底力”そして”修復不能”と思われる大きな綻びをもプラスのパワーに変換させてしまう能力を有している事をリーグに知らしめたキングサンズ。

しかしながら一時トップに君臨していた優勝回数(5回)も昨年度リーグ史上初となる3連覇を達成した”絶対王者”オールディーズ(7回)に瞬く間に追い越され対戦成績でも2011年秋季大会での勝利以降3連敗を喫し「常に優勝争いを繰り広げてきたライバルチームに「水を開けられてしまっている」感は否めない。今回は覇権奪回を目指すキングサンズの現状を検証、また昨年の戦いぶりを振り返りながら戦力を分析していこう。

昨シーズン開幕前、前述のように選手の離脱、中軸選手の移籍により大幅な戦力ダウンを強いられ「優勝争いに加われないどころかBクラス転落も有り得る」との評価が実しやかに噂されていたが春季大会からチームに加わったベースラインマスターだいきがすぐさまチームにフィット、欠場が続いていたハイタワー西野の戦列復帰によって安定したディフェンス、そしてハルクまこと、RPGノブナガ、スマートボーイ宮下・・・

中堅どころのステップアップによって戦力ダウンを最小限に食い止めこれまで一貫としてきた「高さを生かした強固なディフェンスとハーフコートバスケット」から「強固なディフェンスはそのままにベースラインマスターだいきのスピードと得点能力を生かした新たな攻撃スタイルを確立、3大会全てに於いて −驚くべきことにワンデートーナメント2012においてはチームの絶対的存在、F山本不在にも係わらずに−覇権争いに絡んできたことは立派という他ないだろう。

チームの中軸を成すのは不動の司令塔として、また高い確率を誇るロングレンジシューターとしてオフェンスを牽引するF山本、圧倒的な高さと存在感でペイントゾーンを支配、またアウトサイドシューター達に的確なパスも捌ける視野を持つセンタープレーヤー、ハイタワー西野、いい意味での点取り屋の持つエゴイズムを発揮、チームに数々の勝利を導くクラッチショットを決め続けてきたスコアリングマシン”ゴルゴ”藤樹、スピードと正確無比のジャンプシュートが魅力の前回大会の得点王、ベースラインマスターだいきの4人、これに抜群の運動量でコートを駈け抜け堅実に自分に与えられた仕事をこなすとともにルーズボール、ディフェンスの戻り、つなぎ・・数値には表れない部分でも労力を惜しまないチームのダイナモ”スマートボーイ”宮下、怪我から復帰した3Pシューター、RPGノブナガ、インサイドのバックアップとして試合を重ねる度に進化を遂げているハルクまこと、チーム最年長ながら衰えを知らない運動能力でリバウンドを拾いまくる「イージーシュートは外すが難易度が高いシュートは決めてくる」”永遠の意外性”ハイフライヤーイチロー、一時はF山本、ゴルゴ藤樹に次ぐ「チーム第3の男」を呼ばれた数年前の輝きは一瞬の幻だったのか・・・

そろそろ「永遠の伸び悩み」と比喩される状態からの脱却を図りたいスノーマンてる、そして昨シーズンは出場機会が少なかったものの”イマジネーション、シュート、ドリブル、そしてタイトなディフェンス・・・バックアップPGとして全ての資質を備えるピンクアイバーソンの10名が今大会のチームロスターに名を連ねる事になるだろう。

ー リーグに所属する全てのチームも同様だろうが ー 3大会連続での準優勝は決して恥ずかしいリザルトではない。しかしながら”常に頂点を目指して戦ってきた”彼らにとってそれは望んでいるポジションではなく春季大会では2011年秋季大会以来1年半ぶりとなる優勝を目標に大会に挑んでくると思われるがリーグの頂に登りつめるには「絶対王者」としてリーグに君臨するオールディーズを倒さない限りそれを達成する事は不可能だ。ここで前回大会のキングサンズの得失点のデータを調べてみると得点341点、失点209点はオールディーズの得点339点、失点216点をも上回り一見オフェンス、ディフェンスともに王者オールディーズと同等もしくはそれ以上のように映る・・・

しかしながらこれには欠場者に加えて負傷者も続出、得失点差での優勝の可能性があったとは言え「既に戦闘能力を失いサンドバッグ状態」だったブッダに対し非情なまでに得点を重ね未だ多くの物議を呼んでいる113-41、実に72点差をつけた試合も含まれている為、この成績が正確に彼らの実力を反映しているとは言い難いのでブッダ戦での結果を除いて両者を比較するとキングサンズ:得点 227 (56.7)失点 168(42.0) オールディーズ:得点 257(64.3) 失点 160(40.0)となりディフェンス面ではほぼ同等ながらオフェンス面ではオールディーズが明らかに上回っていると言えるので”如何にこの差を埋める事が出来るか”、また前回大会の直接対決でゲームプラン通りロースコアゲームにオールディーズを誘い残り数分までリードを奪う云わば「理想的な試合展開」に持ち込みながらディフェンスでの集中力が途切れあと一歩のところで勝利を逃しているので選手個々は勿論、チームとして試合終了まで集中力を切らさないメンタル面での強化が課題となるだろう。

2005-06シーズン以降リーガエスパニョーラの王座を分け合うレアルマドリードとFCバルセロナや2006年以降セントラルリーグの覇権争いを演じている読売ジャイアンツと中日ドラゴンズと同様、2008年以降、オールディーズとともにリーグに”2強時代”を築いてきたキングサンズ。6年前の初対戦以降、実力が拮抗しているライバル同士の戦いは常にドラマが生まれてきた・・・勝負の掛かった第3Q途中、F山本を負傷で失いながらもチーム一丸となってオールディーズの猛攻を振り切り優勝を遂げた2009年秋季大会、スーパースターMP遠藤に完膚なきまで叩きのめされた53-23の屈辱的敗戦、ゴルゴ藤樹とMP遠藤の流血の衝突、2011年秋季大会でのオーバータイムに持ち込まれた死闘、そして記憶に新しい前回大会での勝負を決めたベイビーガソル三寺のビッグショット・・・来る春季大会で両者はどのようなドラマを演じてくれるのであろうか・・・

いずれにせよ昨シーズンより好調を維持するハイタワー西野を中心とするリーグ最強と言われる「高さと強さ」を兼ね備えたペイントゾーンのディフェンス、高い決定率を誇るF山本のロングレンジ、”決めるべきシュートは決めてくる”ゴルゴ藤樹の勝負強さ・・・そして何よりも必ず優勝争いに加わってくる安定性と「覇を競い続けてきたライバルチームに4度続けて負ける訳にはいかない」”王者のプライド”を持つキングサンズがオールディーズの牙城を崩し6度目のリーグ制覇を果たす力を十分に有していると筆者は予測する。


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