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Dleague LOOKINSIDE 2013

第44回 オールディーズとマイアミヒート 連覇を成し遂げた王者の流儀

オールディーズが4連覇の偉業を達成した6月8日から過ぎること約2週間、マイアミヒートがgame7までもつれ込んだサンアントニオスパーズとの死闘を制しリーグ史上6チーム目となる連覇を成し遂げ2012-13シーズンのNBAファイナルは幕を閉じた。今回はリーグの規模もレベルも全く異なる日本のローカルバスケットボールチームとワールドチャンピオンの戦いぶりを振り返りながら“連覇”を成し遂げた「王者の流儀」を探っていくことにする。

2012シーズン、リーグ史上初となる3連覇を無傷の12連勝で達成、まさにリーグを支配する「絶対王者」として4連覇に挑んだ春季大会、王者を待ち受けていたのは辛酸を舐め続けてきた挑戦者達からの反撃だった、、、ネオクラゲ、ファイブファールズ、そしてキングサンズ・・・試合途中、大きなリードををつけられ3試合とも敗北を喫する、そして王座から転落する可能性が −実際ファイブファールズには50-54で敗れてしまった − あった訳だが敗北の危機に晒されたネオクラゲ戦、そしてキングサンズ戦での終盤に見せた“打つ”のではなく何がなんでもボールをリングに捻じ込んでいく・・・土壇場まで追い込まれた中で勝負を決するプレイを、そして「如何なる批判を浴びようともチームの命運を全て背負いながらプレーをしていた」のはエース“ミスターパーフェクト”遠藤、これまでの3連覇とは異なり苦しみに苦しみ抜いた今回の優勝はややもするとセルフィッシュともとらわれかねないほど“勝利への執念”を見せた彼の力に負うところが大きいだろう。

そして東京から12000キロ離れたマイアミヒートのホーム、アメリカンエアラインズアリーナで始まったNBAファイナルのgame1、90-88からのトニーパーカーがレブロンジェームスのタイトなディフェンスを受けてー 一時は膝がつくほどバランスを崩した状態からー 値千金のミドルジャンパーを射抜いて接戦をものにしたサンアントニオスパーズはディフェンディングチャンピオンのヒートに対し常に先行する形でシリーズを優位に進め前述のスピードと正確なシュートでマイアミのディフェンスを混乱に落としいれているトニーパーカー、攻守に全盛時を思わせる活躍を見せるティムダンカン、そしてシリーズ前半は不振が続いていた“仕事人”マヌジノビリもシリーズに王手を掛けることになったgame5で復活 、この「BIG3」の活躍に加えてカウイレオナルド、ダニーグリーン、ゲイリーニールの若手の活躍・・・特に遠回りしてNBAに辿り着いた −マイアミのレブロンジェームス、ドウェインウェイド、そしてクリスボッシュの「スリーキングス」とは対照的なグリーンとニールの苦労人の二人の活躍は − game3では二人合わせて13本のスリーを成功させマイアミを粉砕したー レギュラーシーズン中、疲労やコンディションを考慮、たとえ連勝中であろうともティムダンカンを含めたベテランメンバーをawaygameの遠征に帯同させなかったコーチ、グレッグポポビッチのターンオーバーシステムや99年,03年,05年,07年と過去4回進出を果たしたファイナルを全て制しているジンクスと共に5回目の優勝を成し遂げたチームに花を添えるエピソードとして紹介される事だろうとgame5終了時、いやgame6の第4Q終盤までは筆者は思っていたが、、、 −第3Q途中で一時13点差、第4Q開始直後でも10点の、そして残り28秒でも5点のリードを奪っていた − game6はマイアミヒートの脅威の追い上げによって急転、FTでのとどめを刺し損ねたサンアントニオに残り5秒、レイアレンがファイナル史上「最高のショットの一つ」として永遠に語り継がれるであろうステップバックスリーで同点に追いついたヒートがOTの激戦を制しシリーズの流れをようやく手繰り寄せると続くgame7も勝利、オールディーズ同様こちらも苦しみながらも見事連覇を達成した。

筆者が着目したのはgame6の第4Q、10点にビハインドを背負い劣勢に立たされたチームを救うべくボールロスト、バッドパス、決定的なシュートミス・・・繰返した自らのミスに怯むことなく「如何なる結果であろうとも全ての責任を負う姿勢」を示しリングにアタックを続けたレブロンジェームスのプレー、−極めつけは残り25.8秒、敗色濃厚と思われた94-89の場面でレブロンは一度大きく外れるスリーを打ちながらも自らの力を信じ怯むことなく直後に左エルボー付近やや後方からスリーを打ち抜いた− 他の要因もあったであろうがこのレブロンの「攻め続ける姿勢とこのロングレンジシュートが結果的にレイアレンの起死回生の同点弾を呼び込み奇跡とも言える大逆転勝利を齎したのではないだろうか、、、

ネオクラゲ戦、そしてキングサンズ戦でのミスターパーフェクト遠藤、そしてgame6でのレブロンジェームス・・・レベルも年齢も全く違うが崖っぷちの状態に追い込まれたチームを自らのプレーで奮い立たせ“エースとしての重責”を果たし勝利をそしてチームの連覇に導いたことには代わりはない。チームスポーツであるバスケットボールに「和」そして「規律」は何よりも重要だろう、、、しかしながら勝利を決める重要な局面に立たされた時には「己のプレーでチームの全責任を背負う、いや背負うことが出来るいわゆる “go-to guy” 絶対的なエースの存在が熾烈を極める戦いを制する為には必要不可欠な“流儀“の一つになると筆者は予測する。


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