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Dleague LOOKINSIDE 2013

第46回 ブッダに欠けていた“カード”は何だったのか

−トランプが52枚なのは1年が52週であることを示していてダイヤが春、ハートが夏、クラブが秋でスペードが冬の四季を現していてカードの数字を全て足すと364に・・・そしてそこにジョーカーを加えると365、すなわち1年の日数になる −全てのカードがそれぞれの役割を持ち、1枚では力が及ばない小さな数字のカードでも他のカードと力を合わせる事で格上の絵札に勝つ事が出来たり、突然現れたジョーカーが“勝敗”の行方を左右する大きな仕事をやってのけてしまうこともある・・・トランプはバスケットボールのゲームに −ひょっとすると人生にも− どことなく似ているのではないだろうか・・・今回は前回大会、期待の新人、ファイナルアンサーりょうが加わり戦闘力が飛躍的に向上、「上位進出はおろか勢いに乗れば頂点を極めるのでは・・・」と大会に“新風を吹き込むダークホース的存在”になると目されながらも終わってみれば「定位置」とも言える5位で終えたブッダの現状を分析、果たして彼らに足りなかった“カード”は何だったのかを探っていくことにしよう。

前回大会の初戦、4連覇に挑む“絶対王者”オールディーズに55-82と成す術なく惨敗を喫した時、 −そこには以前と変わらぬ“負け癖”が染み付いてしまった−以前のブッダが存在していたが同日行われたやはり優勝候補の一角と目されていたファイブファールズ戦では −戦う集団として生まれ変わった新しいチームが− 前回3位に食い込み初優勝を目指す強豪相手に一歩も引かない正々堂々とした戦いぶりを披露、僅差の勝負となった激戦を52-49と制し、そして大会2日目には6年前の創部以来「一度も勝てなかった」キングサンズを試合開始から圧倒、5度のリーグ優勝を誇る強豪を相手に一度もリードを許さない完勝劇で大会2勝目を挙げ彼らの実力がフロッグではない事を見事に証明してみせた。しかしながらセガには45-55、ネオクラゲには42-49と競り合いながらも最終Qにと突如チームとしてのリズムを見失い両試合共に逆転負け、アンダー30ルールが適用され第4Qに出場に制限が掛るスーパールーキー、ファイナルアンサーりょうへの依存体質が露呈、彼がコートに立てない時に −如何に戦うか、そして痺れる場面でボールを委ねられる、あるいは「俺によこせ!」とボールを要求し勝負を決めるショットを放てる “go to guy” は誰なのか− がはっきりと見えてこないのが現在のチームの実情であり「あと一息で目の前に聳え立つ大きな壁を乗り越えられない」大きな要因の一つとなっている。

現在のチームは永らくチームの代表を務め現在負傷療養中のスッダ杉岡に代わってキャプテンに就任したバター梅津を軸に構成されていてチーム創成期から在籍する巧みなボールハンドリングを誇るPGのイッコー槍田、ミドルジャンパーと巧みなステップインが持ち味の曲者、デール江花、強いリバウンドと意表を突くミドルジャンパーを併せ持つバラクーダ月村、そしてロングレンジシュートとドライブインが武器のピエロ西村の経験豊富なベテランメンバーに加え、ここ2年でチームに相次いで加入したオールラウンドプレーヤーのスムース和田、圧倒的なポテンシャルを秘めているスーパーセンター、ハーキュリー坂井、そして今期からチームに加わり「既にエース級」の活躍を見せているファイナルアンサーりょうの8名でチームの中軸を構成、さらにはスジャータ陽子、ナターシャゆうこ、そしてファンタスティック真樹の“ブッダガールズ”も在籍、各ポジションにリーグのレベル以上の選手が揃えている。

では戦力面では決して他ライバルチームに見劣りしていない彼らはAクラスに、そして優勝に手が届かないのであろうか・・・ブッダの総得点を分析してみるとファイナルアンサーりょうが66点、そしてバター梅津が60点と二人合わせて126点とチームの総得点数249点の半数以上を占めていて彼ら二人がブッダのオフェンスの軸になっていることを端的に示している・・・しかしこれはエースにオフェンスの比重を委ねるチームにはよく見られる現象でさしたる問題ではない。このチームの真の問題点は勝負の行方を握っている他の中軸プレーヤーの欠場の多さ、すなわちチームへの情熱、そして責任感の欠落だ。前回大会、スムース和田はセガ戦を欠場、そしてハーキュリー坂井に至ってはセガ戦、ファイブファールズ戦、そしてオールディーズ戦と3戦に欠場している・・・もし「豊富な試合経験と勝利のメンタリティーを併せ持つフロアリーダーと問答無用とも言えるペイントゾーンを圧するパワーと機動力を兼ね備えたセンタープレーヤー」の彼らが出場していたら −ポーカーでもワンペアよりもツーペア、そしてスリーカードがより強いのと同様に− 勝負の結果は、そして覇権を行方は違っていたのかもしれない・・・そしてそれを具現化する為には所属するメンバー各々が自らの責任を自覚し今以上の情熱をチームに注ぎ込む必要があるのではないだろうか・・・

チーム創設以来数々の辛酸を舐めながらもそれを糧とし決して怯むことなく前に向き続けてきたブッダは今、自らの力で未来の扉を切り開かんとしていてもはや“最下位脱出”そして“2勝”で満足して進化の速度を緩め立ち止まるチームではない。しかしながらさらなる上に存在する“頂”に辿り着く為にはチーム全体のステップアップは必要不可欠だ。リーグを制覇する事が可能なチーム歴代最強とも言えるメンバーが揃い、そして各々の責任と情熱の重要性に気が付いた時、前回大会はツーペアだったブッダのポーカーハンド(役)は如何なるチームをもってしても太刀打ち出来ない”ロイヤルストレートフラッシュ“にその姿を変えているかもしれないと筆者は予測する。


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