Dリーグについて
  あいさつ
活動拠点
チーム紹介
  セガ
ネオクラゲ
オールディーズ
キングサンズ
ブッダ
ファイブファールズ
令和元年度秋季大会
  大会展望
大会直前情報
大会日程
大会結果
個人成績
試合速報
MVP
過去の大会記録
  令和元年度春季大会
平成30年度秋季大会
平成30年度春季大会
平成29年度秋季大会
平成29年度春季大会
平成28年度秋季大会
平成28年度春季大会
>>過去の大会記録
D-Legend
  令和2年度 秋の陣
令和2年度 夏の陣
令和元年度 秋の陣
令和元年度 春の陣
平成31年度 冬の陣
平成30年度 春の陣
>>過去の大会記録
秘密アイテムNew
  SS石川のDリーグスカウター
※PCからの閲覧推奨です
コラム
  23'渋谷区女子シニア35秋
3th フレンドリーシップ50 #2
3th フレンドリーシップ50 #1
23'大田区シニア40春 #2
23'大田区シニア40春 #1
23'渋谷区女子35春 #1
>>過去のCOLUMN
酒場探訪日記
  大衆酒場 鶴亀
焼鶏 鳳
大衆酒場 大鵬
天ぷら 三惚
炭火焼鳥 とりいち
大衆酒場 初音
>>過去の探訪日記
D LIFE
  対談スペシャル
ラムジー武田氏
high flyer氏
スペシャルK氏
ナイトトレイン氏
>>過去のD LIFE
その他
  ダウンロード
問い合わせ
リンク集


Dleague LOOKINSIDE 2013

第52回 −NBA2013-14シーズンの行方とチーム作りに必要なものとは何か−

10月末にレギュラーシーズンが開幕したNBAも早や2ヶ月が経過、今シーズンもファイナル進出を目指して連日激しい戦いが繰り広げられている。今回は現時点での両カンファレンスでの戦いぶりを総括すると共にいち早くファイナル進出チームを予想、またNBAの“チーム作り”にフォーカスを当てて我々に参考になるべき点が無いかを考えていくことにしよう。

イースタンカンファレンスでは2011-12シーズンプレイオフファーストラウンド初戦での左膝前十字靭帯断裂の重傷を負ったフランチャイズプレーヤー、デリックローズが復帰、躍進が期待されたシカゴブルズにまたしても悲劇が襲う・・・復帰会見で以前より「強くなって帰ってきた」と力強く語っていたエースのローズが11月22日のポートランドトレイルブレイザーズ戦で右膝の半月版を断裂し再び戦線離脱、またマイアミヒートの“3KINGS”に勝るとも劣らないスタープレーヤーを揃え期待されたニューヨークニックスは黒星が重なるにつれ早くも不協和音が噴出、そしてKG、ポールピアースを大型トレードで獲得、さらには現役を終えたばかりのジェイソンキッドをヘッドコーチに迎え入れたブルックリンネッツは中軸選手の相次ぐ怪我などにより期待されたチームパフォーマンスを発揮する事が出来ず共に下位を低迷、その他アトランタホークスやトロントラプターズ、昨シーズンよりいくつかのトレードを画策、戦力を整え久しぶりにプレイオフ進出圏内にポジションを置くワシントンウィザースも何とか上位に付けてはいるもののその戦力差は歴然、既に東の覇権の行方は昨シーズンの躍進に奢る事無くルイススコラやCJワトソンなどの計算の立つ“仕事人”をロースターに加えカンファレンス首位を快走するインディアナペイサーズとディフェンディングチャンピオンのマイアミヒートの“2強”の力が群を抜いていて昨年に引き続いてイースタンカンファレンス決勝の舞台で再び雌雄を決する事になるだろう。

3年ぶりにチームに復帰したマイケルビーズリーと2007年、ドラフト1位指名を受けてポートランドトレイルブレイザーズに入団するも度重なる怪我で活躍出来るか全く未知数の7フッター、グレッグオデンを加えるに留まりロースターを無闇に弄ることをしなかったヒートに比べると昨シーズン、そのヒートを“あと一歩”まで追い詰めたペイサーズは上記の二人のベテランに加えてかつてのエース、ダニーグレンジャーの復帰や試合を重ねる毎に存在感を増していく218センチのセンタープレーヤー、ロイヒバートといぶし銀の頼りになるベテラン、デビットウェストで形成する強固なインサイド、進化の歩みを止めないオールスタープレーヤー、ポールジョージ、そして「リーグで最もアンセルフィッシュなプレー」をデザインするコーチ、フランクボーゲルのチームスタイルがチーム全体に浸透、確実にレベルアップを図っている事を考えると膝に問題を抱え休みがちなドウェインウェイド、リバウンドに弱点を抱える脆弱なインサイド等、ネガティブな問題が表面化しつつあるNBAチャンピオンを打破しファイナルに進出する可能性は十分にあるだろう。

一方のウェスタンカンファレンスに目を向けると昨シーズンファイナルに駒を進めたサンアントニオスパーズ、オールスタープレーヤー、ラッセルウェストブルックが戦列に復帰したオクラホマシティーサンダー、そしてCP3とブレイクグリフィンを擁するLAクリッパーズが上位に位置する事は予想通りとも言えるが昨シーズン前年より勝星を5つ積み上げたとは言え33勝49敗とカンファレンス12位に沈みプレイオフすら出場していないポートランドトレイルブレイザーズが26勝7敗(1月4日時点)でウェスタンカンファレンスの首位を快走、さらに驚くべきことは25勝57敗と勝率305に低迷、今シーズンもトレードでの補強はLAクリッパーズからエリックブレッドソーを獲得したくらいでその他のプラス材料は昨シーズン全休したチャイニングフライの復帰、ドラフト5位指名のアレックスレンの加入、そしてヘッドコーチにかつてのチームのレジェンド、ジェフホーナセックを迎え入れただけで引き続き下位低迷が予想されたフェニックスサンズが強豪ひしめくウェスタンカンファレンスで19勝12敗(1月4日時点)と8位に位置、大健闘を見せていることだ。

オールスタープレーヤー、ラマーカスオルトリッジやフランス人プレーヤー、ニコラスパドゥームに加えて昨年ルーキーオブザイヤーを獲得、既にチームの看板になりつつあるディミアンラリードが加わり昨シーズンから「近い将来飛躍の可能性」が感じられていたポートランドの躍進はさして驚きに値しないのかもしれないが昨シーズン大きく負け越し、さしたる補強にも動かなかったサンズが強豪犇くウェスタンカンファレンスに於いてプレイオフ進出圏内にポジションを置いていることは正に「想定外」と言えるだろう。また昨シーズン大躍進を遂げ今シーズンも好調に勝星を重ねているゴールデンステートウォリアーズ、ドワイトハワードを加え一気に優勝候補の一角に名を連ねるヒューストンロケッツ・・・その他にもダラスマーベリックス、ミネソタティンバーウルブス・・・強豪が犇き凌ぎを削るウェスタンカンファレンスは昨シーズンに続きまさに“WILD WILD WEST”の様相を呈している。

まだ半数以上試合を残しトレード期限を迎えていない現時点で激戦のウェスタンカンファレンスの覇者を予想することは難しいが昨年のファイナルの雪辱を期すサンアントニオスパーズとステフェンカリーとデビッドリーのワンツーパンチで永年の低迷の鬱積を晴らすかのようにステップアップ、カンファレンスセミファイナル進出を果たし、今期もさらなる上を目指しアンドレイグダーラをトレードで獲得し勝負強さを身に付けたゴールデンステートウォリアーズとの争いになると予想するが“経験値”の差でサンアントニオスパーズが昨年に続いてファイナルに進出するだろう。

実績のあるスタープレーヤーや名のあるベテランを集め直近の勝利や栄光を目指すもの、目先の勝利より5年、10年のスパンでチームの将来を見据えるもの、チームの潜在能力をしっかり見極めさしたる補強はせずにチームケミストリーを昇華させる形でさらなるアップデートを遂げて頂点を目指すもの・・・ヘッドコーチやチームの方針やサラリーキャップや契約年数、ドラフト指名やトレード等・・・決められたルールの中で行われていくNBAのチーム作りの仕方はチームによって様々だ。

それとは異なり我々がプレイする区民大会や市民大会、あるいはローカルバスケットボールにはサラリーキャップやドラフトなどの制限は特になく多くの愛好者がそれぞれの適したレベル、あるいは年齢で区切ることで−40歳以上のシニアリーグ、地域によっては50歳以上のスーパーシニアなど− バスケットボールを楽しむ事が出来る。しかしながらそのコミュニティの中のリーグやチーム、あるいは新たに加入する者に求められるものはローカルなものを含めたルールの遵守、チームやチームメイト、あるいは対戦相手への友情、敬意と相互理解、合議制による問題の解決、笑顔での挨拶・・・そしてそこに“正義”【justice】が存在するか否かに他ならない。

如何なるチームスポーツと同じようにバスケットボールも練習に取り組む姿勢や犠牲的精神、そしてアンセルフィッシュなプレイスタイル、試合内容、そして陽の目を浴びる事はない雑務、チームをサポートしてくれるメンバーの存在・・・コートの内外に係らず目標に到達するまでのプロセスは尊く、そして最も大切にしなければならない。しかしながらその一方で「勝敗」が如何なる行為より優先され「結果が全て」になっているのもまた事実であり、相反するように聞こえるかもしれないがこれがバスケットボールと言うスポーツが世界中の多くの人々を惹きつける魅力となっている事は間違いないだろう・・・

勝負事である以上、試合“勝ち”にこだわり結果を追い求めていくことやレベルアップを図っていくことは如何なるレベルであろうとも当然である一方、上記のようにそこに“正義”が存在しなければ、またそれをしっかりと見守っていく者がいなければチームやリーグを長く存続させていく事は難しいだろう。


画像をはじめ、当ホームページのデータを承諾無く、コピー・加工することを禁止します。本サイトおよびリンク先ページの内容に関する責任ならびに著作権は、それぞれのページの作成、管理者に帰属します。雑誌・新聞等にデータを転載される場合は必ずご相談下さい。

運営・取材協力 中村, 光嶋