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Dleague LOOKINSIDE 2014
第54回 −リーグ11年の歴史を振り返る−
2002年秋に産声を上げた独自リーグも早や11年の時が経過,今季12年目のシーズンを迎えようとしている。今回はリーグ創設に尽力したメンバーの一人であり、創設から現在に至るまでネオクラゲホームページ管理者として“旬”の出来事をタイムリーに発信、また独自リーグを盛り上げる大会事のイメージキャラクターページを製作してくれている今年48歳を迎えるネオクラゲのレジェンドプレーヤー、SE光嶋君が作成してくれたネオクラゲの足跡を綴った「neokurage 2002-2013」(ネオクラゲホームページに掲載中)、そしてこの度掲載された11年の軌跡を網羅した独自リーグの歴史年表「Dリーグロジカルテーブル2002-2013」とクロスオーバー、リーグの歴史を勝者の理由や覇権の変遷にフォーカスを当てながら振り返ることにする。
リーグ11年の歴史を振り返ってみると優勝を飾る、あるいは一時代を築いたチームには必ず栄光に導いた決定的な「要素」が存在していたことがわかる。それはチームの采配や戦術システムの場合もあるが初期の頃は平均年齢やアンダープレーヤー等の「若さ」や圧倒的なサイズの優位性などフィジカルな要素のアドバンテージを生かした場合が、そしてアンダー30のルールが変更され以前よりその優位性が弱まると中期以降はリーグの戦力は均衡化が進み戦国時代に突入、そしてここ数年では“個”の力に頼るのではなく「肉体的、精神的な要素は無論、チームの方向性や正義、そしてメンバーのまとまり等をも含めたチーム全体としての総合力」が問われるようになっているように見える。
しかしながらいつの時代でも「特別な選手」がチームに存在しているか否かがリーグ制覇の大きな要因になっていたという側面を否定する事は出来ない。郡を抜く実力を備え己のパフォーマンスによって試合を、そして勝負を決めてしまう事が出来るプレーヤー・・・これに該当するのはリーグ創成期に正確無比な長距離砲とスピードでリーグを席巻したプリンス釣崎(セガ)、ペンキーズ時代はさほど目立ったパフォーマンスは見せていなかったもののフィフティーズ、そしてキングサンズの不動の司令塔として巧みなゲームメイクと勝負強いスリーポイントでキングサンズに一時代を築いたF山本、強引とも言える圧倒的なオフェンスパフォーマンスで得点を重ねチームを栄光に導いたゴルゴ藤樹(キングサンズ)、フォールバックス、オールディーズ、ネオクラゲとチームを変えながらもそのスピードでディフェンダーを置き去りにしていったBS三野宮、そして彗星の如くリーグに登場、「ミスターパーフェクト」と言うa.k.a(also kwon as、またの名を)通りあらゆるカテゴリーで圧倒的なパフォーマンスを披露しオールディーズを押しも押されぬ強豪チームに昇華させた“ミスターパーフェクト遠藤・・・がこれに該当しチームを栄光に齎すと共にそれぞれ「柔」、「智」、「剛」、「速」、「完」のプレーでリーグをネクストレベルに引き上げたと言えるだろう。
彼らの秀でたパフォーマンスは自チームは勿論、他のライバルチームの選手のレベルアップを導き出した結果、リーグ全体のアジャスト能力の飛躍的向上をもたらし前述のように現在では「特別な個人」一人が存在してもリーグを制することは困難になっていてスタープレーヤー個々のパフォーマンスより「チーム全体の総合力」が覇権獲得への大きなファクターとなっていることは11年の歴史の中で様々な経験を重ね選手各々とチームが、そしてリーグが進化を遂げ続けている一つの証明であろう。
また覇権動向の変遷を時代に遡りながら見ていくと創成期はセガ、そしてネオクラゲが“2強時代”を形成しリーグをリード、その後はペンキーズ、ナムコ、フィフティーズが相次いで初優勝を飾るなどの群雄割拠の戦国時代を経てキングサンズがF山本とルーキーシーズンから攻撃の中軸を担ったゴルゴ藤樹の2枚看板の活躍で一時代を築くもこれに対抗するかのようにミスターパーフェクト遠藤を加入させたオールディーズがすぐさま台頭、しばらくの間キングサンズと交互に王座を分け合う激しい覇権争いを続けていたがここ2年はオールディーズが一歩突き抜け前人未到のリーグ5連覇を達成し王者に君臨、そして直近の昨年の秋季大会では一昨年からリーグに参戦している新興勢力のファイブファールズ、そして一時の低迷から抜け出し連続準優勝と古豪復活の兆しをみせているセガなどのライバル達が虎視眈々とその座を狙っていてリーグは毎大会、熱い戦いが繰り広げられている。
独自リーグはローカルバスケットボールリーグとしては他に例を見ない特異な存在で各大会の試合結果は無論、多岐な部門を網羅する個人成績の他に大会展望、戦力分析、ダイジェストなどのコラム、熱戦を伝える画像の数々、そして大会を盛り上げるイメージキャラクターなど様々なコンテンツが用意されていて、そしてその全てがこのオフィシャルホームページやネオクラゲのホームページにアーカイブされ現役選手は無論、引退、あるいは試合に遠ざかってしまっている選手達もかつての自分の雄姿やチームメイト達に、あるいは凌ぎを削った往年のライバル達に会うことが、そして始めて参加する選手は今回掲載されたリーグの年表や大会毎に記載されていく試合結果や個人記録を始めとした多くの記述から大会の模様やその歴史を理解する事が可能でこれが他のローカルリーグや区民大会や市民大会では味わえない大きな魅力となっていると言えるだろう。
リーグ創設に係わりこれまで中心的な役割を果たしてきた世代は程なくその役割を終え既に新しい世代がリーグ運営に携わり来るべき輝かしい未来へ向けて新たな一歩を踏み出そうとしている。これからも「真剣に楽しく」「キープスマイル」「フェアプレイ」そして昨年新たに加わった「Dleague as one 」“Dリーグは一つ“のリーグの理念を実践、チームや選手間の交流と友好を計り20年、そして30年と続いていくリーグへと、また今回記載された歴史年表から先人達の意志や築き上げてきた伝統を引き継ぎ、全ての選手がリーグの歴史に新たなる足跡を刻みさらなる進化を遂げていくことをリーグ創設に携わった一員として心から願っている。
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