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Dleague LOOKINSIDE 2014

第55回 −NBAチーム考察:様々な経験を重ね着実に成長を遂げているOKC−

既に40試合以上を経過、シーズンの折り返し地点に差し掛ったNBA、今回は強豪ひしめくウェスタンカンファレンスに於いて33勝10敗(1月24日時点)と首位に立つオクラホマシティサンダーのチームの歴史を辿ると共に現状を分析、好調の原因を探っていくことにしよう。

先ずはチームの歴史を振り返ってみることにしよう。1966年に設立した前身のシアトルスーパーソニックスは1970年代後半に入ると強豪チームとしてリーグを席巻、1978年、続く79年シーズンに連続でファイナルに進出を果たすと79年にはNBAを制覇、見事王座に輝いた。その後大きなインパクトを残せなかった80年代を過ぎると名将ジョージカールが指揮を執り始めた90年代初頭から再びチームは上昇、95-96年シーズンにはゲーリーペイトン、ショーンケンプのオールスターデュオを擁し3度目のファイナルに進出を果たし2度目の王座獲得なるかと思われたがマイケルジョーダン率いるシカゴブルズに破れると緩やかな低迷期に突入、2007年のオフシーズンに当時の中軸プレーヤーであるレイアレンとラシャードルイスを放出、ドラフトで獲得したケビンデュラントを中軸に据える再建モードへとチームの舵取りを切り2008年のNBAオーナー会議によりオクラホマシティへの移転が承認され新たに「オクラホマシティサンダー」としてスタートを切った。

オクラホマシティに移転した08-09シーズンは23勝59敗と低迷するもドラフト4位で獲得したルーキー、ラッセルウェストブルックとエースに成長したデュラントの活躍で飛躍の可能性を感じさせると翌09-10シーズンにはジェームスハーデンが加入、チームは勝星を積み重ね50勝32敗でプレイオフ初進出を果たすと10−11シーズンはカンファレンスファイナルに、11−12シーズンにはウェスタンカンファレンスを勝ち抜きファイナルに進出、マイアミヒートに破れ惜しくもNBA制覇は果たせなかったが12−13シーズンにはウェスタンカンファレンスを制覇、第1シードを獲得し再びファイナル進出の期待が高まったがプレイオフ半ばでデュラントと並ぶ2枚看板に成長したラッセルウェストブルックが怪我で離脱、カンファレンスセミファイナルでの敗退を余儀なくされてしまう・・・

再びNBAチャンピオンに挑む13−14シーズン、チームの中軸を務めるのは才能煌く逸材が集まる世界最高峰のプロフェッショナルリーグ、“NBA“に於いて前述の“キング”レブロンジェームス(マイアミヒート)と並び称される押しも押されぬスーパースターに成長したエースのケビンデュラント(31.0P、7.7R、5.1A)、持ち前のリバウンドやブロックのディフェンススキルに加えてオフシーズンにミドルショットの正確性を加えオフェンス能力を向上させチームに戻ってきたサージイバカ(14.3P 、8.9R)、コービーブライアント(LAレイカーズ)、カーメロアンソニー(NYニックス)、そしてレブロンジェームス・・・名だたる強豪チームのエースストッパー役を任せられる高い守備能力と試投数こそ少ないものの要所で大事なスリーポイントを決める事が出来る ターボセフォローシャ(6.1P、3.9R、1.3A)、2008年、ボストンセルテックス時代にNBAチャンピオンを獲得した経験を持つディフェンシブセンターのケンドリックパーキンス(3.4P、4.6R、1.3A)、そして欠場が続いているオールスタープレーヤー、ウェストブルック(21.3P、6.0R、7A)の穴を埋めポイントガードの重責を見事に果たしているレジージャクソン(14.3P、3.8R、3.9A)、またベンチには10点近いアベレージを挙げている正確なアウトサイドシュートが持ち味のジェレミーラム、ルーキーながらバックアップセンターとして期待以上の活躍を見せているスティーブンアダムス、そして名門カンザス大出身のチーム生え抜きのハードワーカー、ニックコリソンとLAレイカーズで5度のNBA制覇の経験を持つ百戦錬磨の“レジェンド”デレックフィッシャーの二人のベテランがベンチに控える。

ではデュラントと並ぶ中軸のウェストブルックを怪我で欠きながら(43試合中25試合欠場:1月24日終了時点)何故 サンアントニオ、ポートランド、LAクリッパーズ・・・強豪が犇く合うウェスタンカンファレンスのトップに位置する出来るのであろうか・・・

オクラホマへフランチャイズを移し程なくしてP.Jカーリシモからバトンタッチ、弱小チームを強豪チームへ押し上げたスコットブルックスヘッドコーチの手腕やエース、ケビンデュラントの進化、そしてウェストブルックの穴を埋めているレジージャクソンの成長によってチームの躍進がもたらされている事は間違いないがこれまでチームが経験してきた様々な出来事・・・シアトルからオクラホマへの移転、ドアマットチームからトップチームへの飛躍、NBAファイナルでの敗戦、“第3の男“ジェームスハーデンのトレード、多くの尊い命を奪ったホームタウンを襲った巨大ハリケーン、そして予期せぬウェストブルックの怪我、そして暖かくチームを迎え入れ好不調に係らずその過程を見守り続けてくれたファンの存在・・・チームが、そしてメンバー全員が受け入れ難い悲劇や辛酸も含め全ての現実を受け入れマイナスをプラスに変換、たとえ平均20P、6Aのオールスターのフロアリーダーが不在でも激戦のウェスタンカンファレンスのトップに位置する事が出来るのはチームが様々な経験を糧に常に前を向き着実に成長を遂げてきた証ではないだろうか・・・

しかしながら現在プレオフ進出圏内に位置するチームの現状を覗いてみるとサンダーと同じくエース級の選手を怪我で欠いたり中軸プレーヤーを失った時に敗北を重ね失速するのではなく逆にチームを進化させている事がわかる・・オールスター、ダニーグランジャーの長期欠場時にポールジョージやロイヒバートをはじめとするメンバーの成長によってチーム力を底上げ、ディフェンディングチャンピオン、マイアミヒートを抑えイースタンカンファレンスを独走するインディアナぺイサーズ、クリスポール、エリックブレッドソーというチームの司令塔を欠きながらも依然好調を維持するLAクリッパーズとフェニックスサンズ・・・カウイレオナルド、ダニーグリーン、ティアゴスプリッターそしてマヌジノビリ、相次ぐ負傷者の続出にも係らずコーチポポビッチの指揮の下、NBAno.1とも評される“ボールを素早く動かしオープンショットを創出するチームバスケット”と欠場者の不在を感じさせない見事なローテーション、そしてベテランに定期的な休養を与えるターンオーバー制によって戦力ダウンを最小限に抑えているサンアントニオスパーズ・・・「中軸選手を欠いた時にチーム力を向上、あるいは維持する事が出来る」資質は82試合に及ぶレギュラーシーズンと最長28試合に及ぶポストシーズン・・・過酷な戦いを続けNBA制覇を目指すチームにとってはプレイオフ進出への絶対の条件、あるいはトーナメントボードに身を置く為に必要な「ライセンス」とも言えるのではないだろうか・・・

前述のポートランド、LAC、サンアントニオに加えゴールデンステート、ヒューストン、、フェニックス、ダラス・・そしてプレイオフ圏外に位置するメンフィスやデンバー、そしてミネソタまでもがひたひたと足音を立てながら上位進出を伺う2013−14シーズンのウェスタンカンファレンスは例年にも増して熾烈な戦いを繰り広げていて、現在は好調に勝星を重ねているサンダーでもこのまま首位でレギュラーシーズンを終える保証は無く、調子を落とす時期が訪れる事もあるだろう・・・しかしながら“WILD,WILD、WEST”を制し、熱狂的なオクラホマシティのファンの目の前で栄光のトロフィーを掲げ上げる為には「ホームコートアドバンテージを確保する」あるいは「プレイオフボードのコーナースポットにポジションを置く」事が重要になってくると思われるがオールスター前後に復帰が噂されるラッセルウェストブルックの合流と現状の戦力を合わせ考えるとオクラホマシティサンダーは少なくともホームコートアドバンテージを有するコーナースポットは確保、かなりの確率でウェスタンカンファレンスファイナルに進出するものと筆者は予測する。 *注( )内の数字は1月24日現在のそれぞれP、(得点)R(リバウンド)、A(アシスト)を表す。

追記:NBAに限らずプロや学生、あるいはサッカーやバレーボール、ラグビーやアメリカンフットボール・・・チームスポーツに於いては中軸プレーヤーを欠いても本来持つチームの力を変わる事なく発揮出来る事が勝利を、あるいはトーナメントやリーグ戦を制する為に必要な「勝者の資質」の中の一つと要素と言えるのではないだろうか・・・NBA、NBL、WJBL、BJリーグなどのバスケットボール、欧州チャンピオンズリーグ、Jリーグ、ブンデスリーガ、リーガエスパニョーラ、セリエAのサッカー、あるいはトップリーグにVリーグにNHLやNFL・・・チームを栄光に導く為の戦いは熾烈を極め、不測の怪我や体調不良、出場停止や突然の移籍は日常で起こり得る出来事で当然ながら限られたスタープレーヤーやレギュラーメンバーだけで過酷なシーズンを戦い抜く事は不可能だ。これは何も前述のプロフェッショナルリーグばかりではなく我々が身を置くローカルバスケットボールにも当てはまり、勝利を重ね栄冠を掴み取る為にはレギュラーメンバーは勿論、リザーブ、あるいはバックアップメンバーのレベルアップ、有形無形のサポート、常日頃の良好なコミュニケーション等・・・チームの総合力の優劣が問われる事になってくるだろう。


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