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Dleague LOOKINSIDE 2014

第57回 ―セガに足りなかったもの、そして必要なツールとは何か―

2013年12月1日、頬を通り抜ける冷たい風と穏やかな日差しが交錯する典型的な冬晴れの日曜日、川崎のベイエリア、水江町に位置するJFEスチール水江体育館では共に無傷の4連勝同士のセガ対オールディーズの25年度独自リーグ秋季大会のラストを飾る優勝を懸けた大一番が − セガは5年ぶり5度目の優勝を、そしてオールディーズは自身の持つリーグ記録更新となる5連覇を目指して− 試合開始予定時刻の14時50 分を10分ほど遅れてティップオフ、この日既に第2試合でファイブファールズと終盤まで息詰まる接戦を展開、勝ちはしたものの疲労の色は隠せないオールディーズに対してこの試合のみと日程面で優位に立つセガとのフィジカルコンデションの差は明らか、さらにはここまで4試合を戦い平均27.5Pを叩き出しているスコアリングモンスター、マスターピースゆうたが絶好調とあって「セガが圧倒的優位」と思われていた試合は予想に反してオールディーズが序盤から猛攻を仕掛けセガを圧倒、常にリードする形で試合を進め、終わってみればただの一度もリードを許すことなくオールディーズが下馬評を覆し67−53と大差をつけてセガに完勝、見事5連覇の偉業を成し遂げた・・・ − あれから早や4ヶ月近い時が経過、セガのメンバーはあの敗北の悔しさを、そしてミスターパーフェクト遠藤の見事なディフェンスの前に僅か6得点に抑えられたマスターピースゆうたはあの試合の屈辱と無力感を己の記憶から消し去る事は出来ないだろう − 今回は秋季大会でオールディーズに敗れるものの2大会連続準優勝と一時の低迷から脱却、完全復活を果たしたセガの戦いぶりを昨年の春季大会と秋季大会のデータから比較検証、「彼らに足りなかったものは、そして必要なツールとは何か」を一緒に探っていくことにしよう。

部門平均得点平均失点リバウンドアシスト
25年度春季大会50.4(3)48.6(4)24.6(5)9.6(2)
25年度秋季大会62.2(2)53.8(3)21.6(5)11.2(3)
秋季大会平均54.654.623.410.8

上記の表を見てまず目に付くのは平均得点が飛躍的に向上している事だろう。これは春季大会、マスターピースゆうたがキングサンズ戦に欠場している影響もあるが16.5Pだった平均得点が秋季大会では23.6Pと大きく向上していることとベースライン沿いから正確無比なミドルジャンパーを射抜きチームno.3のスコアラーとなったセクシーキャットウーマンのんの活躍が大きく影響していると思われる。また秋季大会の平均得点から平均失点を引いた数値は8.4と春季大会の1.8から大きく上昇、この「8.4」とは春季大会で優勝に輝いたオールディーズの数値と偶然にも一致、これは言ってみればセガは「優勝に値するだけのチーム力」の向上を遂げて秋季大会に臨んでいたのが“決して進化の歩みを止めようとはしない” −これが“絶対王者”と言われ続ける所以なのかもしれないが− ディフェンディングチャンピオン、オールディーズは彼ら以上にオフシーズンに練習と準備を重ね得失点差8.4から13.8と春季大会よりも向上、チームとしてさらなるレベルアップを遂げていた事がセガの5年ぶり5度目の優勝を阻み自らのレコードを更新する5連覇達成の偉業を成し遂げた大きな原因になっていたと言えるだろう。

ではセガに足りなかったものは、そして必要なツールとは・・・それは上記の表を眺めれば一目瞭然、それは「リバウンドの改善、そしてオールディーズが取り組んだと同じく平均失点を如何に少なくするか」すなわち“ディフェンス力の向上”に他ならない。マイティマウス愛宕、マスターピースゆうた、エクザイル江波戸、そしてツーフェイス前田・・・チームにはリーグを代表するインサイドプレーヤーを豊富に抱えながらも平均リバウンドの数値が春季、秋季と年間を通じていずれもリーグ5位の成績に甘んじているのは彼らの能力、そしてこれまでの経験値を考えれば明らかに物足りない。このリバウンドの脆弱性が昨年の春季大会に比較して秋季大会では順位では4位から3位へと一つ上がったものの平均失点が4.7Pも悪化した原因になっているのは間違いなく“リバウンド”に対する意識の改善と真摯な練習での取り組みが −オールディーズは無論、キングサンズ、そしてネオクラゲ・・・この3年間、リーグの頂点を極めたチームは例外なくリバウンド部門で他チームを圧倒していた事実を鑑みても − リーグの頂を極める為にチームとして備えておかなければならないは絶対必要なツールであると言えるだろう。

ここで大会に挑むチームのロースターを確認しておこう。先に紹介したインサイドプレーヤー4名の他にもチーム最年長ながらいささかの衰えを感じさせないどころか年々進化を遂げている闘将“DG浅井、同じく長引いた故障も癒えここのところ全盛期のトップフォームを取り戻しつつあるボーンファイター西川、今年41歳ながら2月の東京マラソンで自己ベストを更新、時の流れに逆らい続けるチームno.1のアスリートプレーヤー、SS石川、新年早々、肩を故障し出遅れたものの驚異の回復力で戦列復帰を果たし調子を上げているザ、マシン中井、アキレス腱断裂の故障から2年が経過し完全に復調、巧みなドリブルフェイクと正確なロングレンジシュートが持ち味のスーパーハンドル笠原、そして二人の女性プレーヤー、いち早くオープンスペースに走りこみ思い切りのいいシュートで得点を量産するセクシーキャットウーマンのん、入りだしたら止まらないロングレンジシュートとタイトなディフェンス能力を併せ持つコニーあやの11名体制で大会に臨んでくると予想され、残念ながらここのところ試合はおろかチーム練習への不参加が続く二人のベテランプレーヤー、ロビン内山、そしてプリンス釣崎はチームのローテーションから外れる公算が強く今大会も欠場することが濃厚だろう。

ここ数年、下位低迷の大きな要因となっていた中軸メンバーの故障も無く選手のコンディションも良好、さらには毎週定期的に行われている練習により −かつてネオクラゲがその役割を果たしていたように彼らの練習がハブ的な役割を果たしリーグに所属する全てのチームの円滑なコミュニケーションの構築に大きく貢献している− チームの熟成度は日を追うごとに向上、リーグ制覇に向けて着実に歩を進めているセガが「足りないものに気付き、そして必要なツールを身に付けて」次期大会に挑む事が出来れば“絶対王者”オールディーズが2年を掛けて構築した分厚い壁を一気に突き破り再びリーグの頂に登り詰める事も十分可能と筆者は予測する。


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