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Dleague LOOKINSIDE 2014

第58回 ―“地に墜ちた”ネオクラゲは再び浮上することが出来るのか―

3年前の2011年5月、キングサンズ、オールディーズの“2強時代”に風穴を開け7年振りとなる3度目の王座に付いたネオクラゲ。経験豊富なベテランとチームの未来を担う若手がそれぞれの足りない部分を −ベテランが既に失ってしまった体力とスピードを若手が補い、若手にはまだ十分に備わってはいない経験値、そして思慮深さをベテランが補う中で − 選手各々が異なる個性を最大限に生かしながら融合、コートにオレンジ色の大輪を咲かせ「暫くはネオクラゲの時代が続くのでは・・・」と予想されたがチームはその直後からスランプに陥り下位に低迷、遂に25年度秋季大会では8年振り2度目となる最下位に転落、“地に墜ちた”チームは再び己を見つめ直す時を迎えている。今回はネオクラゲの昨年度の戦いぶりに加えて23年春季大会優勝時のデータと比較、彼らの問題点を解析するとともに時期大会での課題を探っていくことにしよう。

部門平均得点平均失点リバウンドアシスト
25年度春季大会45.2(6)48.0(2)26.4(4)8.6(4)
25年度秋季大会45.2(6)56.2(4)25.2(2)10.4(5)
25年秋季大会平均54.654.623.410.8
*23年度春季大会61.8(2)50.3(1)35.5(1)8.5(2)
23年春季大会平均59.658.925.78.2
*23年度は36ERSの脱退に伴い5チームにてリーグ戦を開催

まずは昨年度の戦いぶりを振り返ってみよう。ハードゲイ“HG”小田川を新たに加え挑んだ春季大会では開幕戦で優勝候補の一角に挙げられていたキングサンズを僅差の勝負に持ち込み撃破、いきなりUPSETを演じると続くオールディーズ戦でも一歩も引かぬ戦いを披露、絶対王者をあと一歩のところまで −最大13P、第4Q開始時でも10Pのリードを奪っていた− 追いつめたもののディフェンディングチャンピオンの勝負強さの前に逆転負けするとその後ブッダには快勝したもののセガ、そしてファイブファールズには力負け、2勝3敗と終わってみれば「ここ数年の定位置化している」4位で終了、続く秋季大会では開幕戦でセガに大敗を喫するとその後はオールディーズ戦、キングサンズ戦では接戦に持ち込むも連敗、さらにはファイブファールズ戦、ブッダ戦では試合途中に集中力が途切れた場面も見受けられ大差を付けられ相次ぎ敗戦、11年に及ぶチームの歴史の中で初となるリーグ戦全敗の屈辱を味わうと共に遂に最下位に転落した。

チームの問題点は上記の表でも明らかなように春季、秋季共に6位と最低を記録した貧弱な得点力にあることは明らかだ。昨年度の彼らの試合を見ていると永らくチームに欠けていた「正統派ポイントガード」であるHG小田川の加入によりチームでボールをシェア、パスでディフェンスを崩しオープンショットを創出する機会は以前に比較すると間違えなく増加しているがアウトサイド、そしてよりリングに近いインサイドに於いてもシュート決定率が低い為に得点が思うように伸びていかない大きな要因となっている。

またチームのリーディングスコアラー、BS三野宮が昨年末に負った膝の負傷の回復が遅れ今大会の欠場が濃厚、前回大会に於いてチームの総得点226Pの約30%に当たる67Pを挙げたエースの穴を如何にチームで補うか、そして表には記載されてないが春季大会(5本)、秋季大会(6本)といずれも最下位に終わった3P成功数の向上も同時に改善しなければいけない問題として挙げられるだろう。伝統的にリバウンドには強みを発揮、またアシスト数も数年前に比較するとかなり改善され昨年度も年間を通じて両部門共に健闘を見せているものの23年度春季大会時の数値に比較すると前述の得点力を含めて物足りなさは否めず、時期大会では「如何にチームで問題点の改善に取り組むか、そして優勝時の数値に近い数字を残せるか否か」によってリーグ戦終了時に位置する彼らのポジションは変わってくるだろう。

2014年シーズンを迎え新体制となったチームのロースターをここで今一度紹介を兼ねて確認していこう。前述のように膝の怪我のリハビリに専念、万全の状態での復帰を目指すBS三野宮は今大会欠場濃厚とあって全てのメンバーがステップアップを計らなければならないがその中でもチームの司令塔とチームに活力を与える役を担うハードゲイ小田川、かつて得点王にも輝いたこともある”スピーディーロダンゆうま、折り紙付きのハードなディフェンスに加えオフェンスでも重要な役割を求められているゲレーロしゅん、心機一転、3年前リバウンド王を獲得したトップフォームを取り戻しつつあるDICE-K、そしてBS三野宮に代わり新たにキャプテンに就任、チームのバランスを保つべくオールラウンドな活躍が期待されるカルロ小杉の今後チームの中軸を務める事になるであろう5人の若手メンバーにとって各々が努力、ステップアップを重ねるのはチームの将来を担っていく者としてこれは課題ではなく“義務”であり彼らの常日頃からの練習に取り組む姿勢、あるいはリーダーシップを発揮することがベテランメンバー達にいい意味での刺激を与える事になり、必ずやチーム力の向上に繋がっていくだろう。

今大会、出場時間が増えることが予想されるロングレンジシュートと正確なスキル、そして高いバスケットIQを併せ持つピンクパンサーじゅえり、48歳コンビの“青大将”武藤とSE光嶋は体育館改装工事による4ヶ月にも及んだ練習のブランクを合同練習会や練習試合への積極的な参加で補い調整は順調、そしてこのところ大会欠場が続いていた“the beast”ペーパーバック小森も長いブランクからようやく実戦復帰、腰痛により別メニュー調整が続いているアロンゾ河原と共にチームへの合流もそう遠くはないだろう。また昨年はコンディション不良に加えて度重なる膝の負傷の影響で不遇のシーズンを送ったチーム最年長のAKも回復傾向にあり、本年度から採用される「50プラス1ルール」によりその長距離砲が思いもよらぬ威力を発揮する場面が見られるかもしれない。

−頂上や中途半端な位置では見えない景色が真下からはよく見えるものだ− 敗北や失敗による辛い経験からは勝利者からでは窺い知ることが出来ない様々な事が学べ、時に勝利よりも敗北が新たな飛躍の糧になる事がスポーツであり、また“人生”なのではないだろうか・・・キングサンズ、セガ、そしてオールディーズ・・・リーグ11年の歴史を振り返ってみると屈辱的な経験や受け入れ難い敗北がその後の勝利やチームの飛躍、そして栄光に繋がっていることがわかる。しかしながらその「敗北や屈辱の経験」を真正面から受け止め、己を見つめ直すことが出来るか否かが前に進む資格を、新たなる一歩を踏み出すことが出来るのではないだろうか・・・

8年ぶりに最下位に沈んだネオクラゲが「敗北や屈辱の経験」から「何を学び、そしてどのような戦いぶりを見せてくれるのか」来るべき26年度春季大会でその”答え“は出るだろう。

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