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Dleague LOOKINSIDE 2014

第59回 ― 6度目の王座を目指し舵を切ったキングサンズ ―

2008年のリーグ参戦以来、常に優勝争いに加わり4度のリーグ優勝と2010年のワンデートーナメント大会を制し“強豪チーム”としてその名をリーグに知らしめてきたキングサンズ。しかしながら2010年の秋季大会以降、既に3年以上優勝から遠ざかり昨年度春季大会では5年ぶり二度目となる最下位に沈み雪辱を期した秋季大会でも4位と優勝争いに加わることなく大会を終えた。今回は延長にもつれ込んだオールディーズとの死闘を制し見事優勝した22年度秋季大会でのスタッツと昨年度の春季、秋季大会の戦いぶりを比較検証、彼らは何故「優勝争いに加わることが出来なくなってしまったのか、そして改善出来る問題点は何か」を探ると共に新メンバーが加入、パワーアップが予想される2014年シーズンでの彼らの戦力を占っていくことにしよう。

部門平均得点平均失点リバウンドアシスト
25年度春季大会51.2(2)53.8(4)31.2(1)9.6(2)
25年度秋季大会52.8(4)60.8(6)22.0(3)12.0(2)
25年秋季大会平均54.654.623.410.8
*22年度秋季大会62.2(2)48.2(1)31.2(1)12.0(2)
22年秋季大会平均55.955.926.19.2

表には記載がないものの24年度は開催された2回のリーグ戦と一つのトーナメント戦に全て準優勝、優勝には届かなかったものの常に覇権争いに加わっていたキングサンズがと突如不調に陥り最下位に沈んだ25年度の春季大会、そして4位に終わった秋季大会の結果を見て、「キングサンズの“旬”は過ぎた」あるいは「中軸選手高齢化への対応の遅れ」を挙げる向きもあるが2つの大会での彼らの試合を丁寧に検証していくと −前述の二つの理由も成績の低下を招いた要因であることは事実かもしれないが− 優勝を遂げた22年度秋季大会時と同様、昨年度に開催された二つの大会に於いてもリバウンドやアシストは未だリーグトップクラスの水準にあり、チームが低迷に陥った最大の原因は“根本的なチームとしてのクオリティーの低下ではなく「中軸選手を含めた多くの選手の欠場が招いたチーム全体のパフォーマンスの低下」であることがわかる。

これまで試合を流れを変える、あるいはF山本をSG、あるいはSFに据えてアウトサイドからの攻撃力を活かす・・・バックアップポイントガードとして貴重な働きをしてきたピンクアイバーソンとチーム最年長ながら衰え知らずの身体能力でリバウンドを奪取、そして予測不能のシュートを捻じ込みチームに活力を与え続けていたハイフライヤーイチローが全試合欠場、さらにはチームのリーディングスコアラーとして得点を量産してきたゴルゴ藤樹は春季大会では3試合出場したものの秋季大会は全休、そして“チームの生命線“とも言えるインサイドの要、190センチを越える身長でペイントゾーンを支配するハイタワー西野が春季、秋季合わせて10試合中5試合欠場とこれまで5回に及ぶ栄光と幾多の勝利に貢献してきた主力メンバー、そして前述のチームにアクセントやゲームに彩りを添える個性豊かなリザーブメンバーの欠場が −少ない時は5名、多くの試合を6名ないし7名で戦ってきた− ここ1年における急速な成績を招いた最大の原因と言えるのではないだろうか・・・

彼らは自らの低迷の原因に既に気付いていて、昨秋に表明していた「現在のメンバーでこれからも戦っていく」方針から再びリーグの頂を最終到達地と定め舵を切り方向転換、「メンバー不足」を理由に3名の選手を迎え入れ − FW1名、センター1名、そして一人の女性プレーヤー − 2014年シーズンのスタートを切ろうとしている。

チームに加わる3名のプレーヤーの実力や情報は今のところ確認することが出来ないがチームが過去に加入させてきた二人のプレーヤー − ゴルゴ藤樹とベースラインマスターだいき −共に複数回に渡り個人タイトルを獲得した実績を誇るスキルの高いプレーヤーを補強してきたこれまでの彼らの選手加入方針の経緯を鑑みると今回新たに加わる3名の選手達もそれ相当の実力を備えていると予測され、加えて既に今シーズン、チーム復帰を明言しているゴルゴ藤樹を含め昨シーズンロースターに名を連ねたメンバーのチームからの離脱、あるいは移籍した選手は現時点では確認されておらず、少なくとも昨年度よりは戦力は向上、再び優勝争いに加わってくることは確実だろう。

また昨年度は年間を通じてメンバー不足の中でリーグ戦を戦ってきた事により中堅メンバーが多くのプレイタイムを獲得、これまで以上に様々な試合経験を積む事で確実にスキルを向上 −スマートボーイ宮下、ハルクまことは多くの攻撃機会に絡み自己ベストを更新する得点を記録、RPGノブナガは厳しいマークに合い苦戦するF山本に代わり正確な長距離砲で自身3度目となるタイトルを獲得した − またアキレス腱断裂から一時は引退を表明していたものの現役復帰、 − ペロ、ZERO、あるいは15-0(フィフティーラブ)・・・新たなるa.k.aへの変更が噂される高橋水芭蕉もかつてMVPを獲得した当時のトップフォームを彷彿される好プレーを随所に披露、“過去最大の盛り上がりを見せた”エキシビジョンでの大活躍と相まって一気にリーグでの存在感をUP、唯一スノーマンてるだけが印象に残るプレーを残すことが叶わず、年を重ねる毎に機動力が低下していくそのフィジカルコンディションの改善と相まって次期大会での奮起が期待されている。

ロースターに厚みを持たせて再び頂点を目指すチームに問題は無い訳ではない。チームの中核を成すのは不動の司令塔のF山本、正確なミドルジャンパーから得点を量産するスコアラー、ベースラインマスターだいき、そしてインサイドの番人、センターポジションのハイタワー西野の3名であることは昨シーズンと変わることはないと予想されるが「5〜7名で戦ってきた」昨シーズンに比べて10〜13名に膨れ上がるロースターを如何なる基準を持って −過去の実績や実力、主力不在の苦しい時期を支えスキルアップを遂げたメンバー、そして新たに加わる三つの力− 大会期間中「、勝利、そしてその先に存在する栄光を掴み取る為に」所属する全ての選手が高いモチベーションを維持、試合に臨むことが出来る采配が求められてくる・・・Dリーグの公式試合時間は通常の試合時間より短く8分×4Q制を採用、これまでも試合の流れを読み間違え勝負所を見誤り“取り返しのつかない失態や勝利を自ら手放してしまう事が往々にして起きてしまうので選手の起用法も含めチームとしての”正義“は遵守しながらも時に”非情“とも捉えられようとも「的確な決断」を下せるベンチワークがチームの命運を握っていると言えるだろう。

最近では大きく負けが込んでいる印象があるが決して“大崩れ”している訳ではなく、昨年喫した7つの敗戦のうち5試合が一桁差での僅差の勝負であったこと、ここ2年間の通算成績はオールディーズ(21-1)、そしてファイブファールズ(12-7)に次ぐ12勝10敗と勝ち越している事実 −この成績は次期大会の優勝候補の一角、セガの8勝14敗を大きく上回っている− そしてチームに根付く「バスケットボールへの情熱、勝利への執着心」が未だ持ち続けていることを合わせ考えるとキングサンズが6度目の王座を目指し再び覇権争いに加わってくると筆者は予測する。


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