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Dleague LOOKINSIDE 2014

第60回 ―ファイブファールズはリーグの壁を乗り越える事が出来るのか―

ワンデートーナメント2012からリーグに加盟、常に優勝争いに加わり以後参戦した全ての大会で3位と安定した成績を刻み続けるファイブファールズ。しかしながらその一方でトップクラスの戦力を有しながらも“安定”と言う名の現在のポジションに満足してしまったのか、未だリーグの壁を乗り越えることが出来ないチームに“物足りなさ”を感じてしまうのは筆者だけではないだろう。今回は過去3大会での彼らの戦いぶりを数値における検証やプレイスタイルを振り返りながら再確認、春季大会での課題を探っていくことにしよう。

部門平均得点平均失点リバウンドアシスト
24年秋季大会50.8(3)47.8(1)27.2(3)6.8(5)
25年度春季大会47.0(5)46.0(1)30.2(2)7.8(5)
25年度秋季大会53.4(3)46.8(1)20.2(6)13.3(4)
3大会平均50.446.925.99.3

上記の表を見て明らかなように彼らはリーグで最も失点が少ない強固なディフェンシブチームであることがわかる。昨秋大会での急激なリバウンドスタッツの低下はやや気になるところだがゲームの中での“リバウンド、そしてニュートラルボールへの重要性”がチーム全体に浸透、ハリウッド雄介、ルンバ北山、ダイナマイトキッドあつし、ボードマスターまっきー、ブラックタイガー山川、ダンディカズ、そしてガードポジションでプレーするスーパーボールあきらと他チームが羨むばかりの強力なリバウンダーがロースターに名を連ねていて試合を通じて安定したパフォーマンスを発揮、特に正確なデータはある訳ではないがブラックタイガー山川を筆頭にオフェンスリバウンドを獲得する術に秀でている選手が多くのセカンドチャンスを創出、またリバウンドが前回大会のように思うように取れなくてもリーグで最も失点が少ないのは“高いディフェンスの意識”はもとよりスティールやルーズボール争い、あるいは球際での鬩ぎ合いでの強さが秀でている事を如実に表していると言えるだろう。

これまで戦ってきた3回のリーグ戦に於いて平均得点も全て平均失点を上回っていて、その差も昨秋大会では春季大会の+1.0から+6.6と大幅に数値を上昇、この“安定感”が下位チームに足元をすくわれることなく優勝争いに加わり −準優勝したセガには60−60の同点ながらサドンデスPKで惜敗、そして優勝したオールディーズにも終盤まで僅差の接戦を演じた− 上位チームに対しても互角に戦える要因となっている。

豊富なタレント、そしてリーグトップクラスのディフェンスと安定感も持ち合わせている彼らが未だリーグを制覇出来ないのは何故か・・・実際彼らの試合を思い浮かべてみるとチームを率いる小さな将軍“トリックスターだいご、あるいはロングレンジシュートも併せ持つマイクロビーンズ遠藤、さらにはインサイドでも勝負出来るパワーを誇るスーパーボールあきら・・・ファイブファールズの司令塔を努める3人のポイントガードは一様にハーフコートで時間を使いながら攻撃を組み立てていくスタイルと言うよりは、アップテンポなリズムでスピィーディーなゲームを展開、速攻からのレイアップ、あるいはペイントゾーンでのフィニッシュへ、そして巧みかつ素早いパスワークからワイドオープンショットをクイエイトしている姿のほうがより印象に残っているのではないだろうか・・・

にも係らず同じようにアップテンポなバスケットボールを標榜、彼らより10P 以上多い平均得点を挙げているオールディーズやセガのようにファイブファールズの得点が伸びていかない大きな要因・・・それは彼らの貧弱なシュート成功率、アウトサイドはもとよりインサイド、あるいはレイアップシュート・・・クリアバスケットの精度に問題がある。彼らの試合を見ているとノーマークのレイアップやディフェンダーからのプレッシャーを受けないペイントゾーンでのイージーシュートを外している、あるいはワイドオープンショットを決められないに場面に数多く遭遇する・・・これまで彼らが試合の重要な局面で、あるいはリードを奪い優勢に試合を進めているのにも係らず「確実に決められるはずのシュート」を落としてしまうことでリズムを失い、自ら勝利を手放してしまった試合は一度や二度ではないはずだ。また前回大会のオールディーズ戦に代表されるように試合中盤、時には最終Q途中まで対戦相手に二桁近いリードを奪いながらも突如失速してしまうのは技術や体力というよりむしろチームとして「精神的」な部分に改善すべき問題があるのではないだろうか・・・

流れるようなパスワークからノーマークのシチュエーションやワイドオープンショットを創出しても、あるいは最終Q途中まで相手を凌駕するプレーを披露しリードを奪っていても、「シュートを決めなければ」そして「リードを保ちゲームセットの時を迎えなければ」勝利は彼らの元を離れていってしまう・・・リーグに君臨する“絶対王者”オールディーズの試合を思い浮かべて欲しい。彼らがノーマークのレイアップを度々外しているだろうか・・・あるいはペイントゾーン近辺でのクリアバスケットを入れ損ないベンチや会場から「溜息」が漏れる場面が多々あるだろうか・・・王者は、そして王者にならんとする者は手に入れようとした獲物を決して取り逃がしたりはしない。狙った獲物は確実に仕留め勝利を、そして栄光を手に入れているはずだ・・・

新規メンバーを加える事なく大会に挑むチームには前述のメンバーに加えて正確なロングレンジシュートを誇るジャックナイフ土利川、堅実なプレーでチームに貢献するグライダー蓮見、そして1本のシュートで試合を流れを手繰り寄せてしまうチームのムードメーカー、イエローマスタード菅野とお馴染みなメンバーが揃っている。唯一の懸念材料は合同練習でミスを連発、「明らかな調整不足」を露呈したボードマスターまっきーの仕上がり具合にやや不安が残るものの毎週定期的に行われているチーム練習によって大会への調整も順調に進んでいるようだ。

このコラムで何度か取り上げているように如何なるチームにも “旬”が存在し、そしてその期間は誰に気付かれることなく静かにチームの下から過ぎ去っていってしまう・・・現在リーグに参戦、優勝経験を持つ4チーム「セガ、ネオクラゲ、キングサンズは参戦3大会までに、そして最も遅いオールディーズでも参戦6大会目で初優勝を遂げている」事実を考えると現在のメンバーにとって“旬”の期間は、そして残されている時間は決して長い訳では無く、リーグ参戦3年目となるファイブファールズにとって今シーズンは“勝負の年”に、いや自ら勝負の年と位置付け試合に挑まなければならないのではないだろうか・・・

2014-15シーズンからNBDLに参戦するアースフレンズの監督に就任したチームの誇るスーパースター、“アナザーワールドたくの参戦が不確定となった事を差し引いてもチームにはリーグを制覇するだけの十分なタレントが揃っていることは1年前、オールディーズの連勝をストップしたことで既に証明されている。彼らが先に上げた精神面での課題を克服する事が出来ればこれまで阻まれ続けた厚い壁を乗り越えリーグを制覇する事は可能と筆者は予測する。


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