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ヤマクラゲシニアツアー2014秋:chapter1

大田区春季大会では吉田薬局に59-61で惜敗したものの続くSR-SEATS戦、そしてパパーズ戦と連勝、その後6月のプレ大会を経て挑んだAKVカップでは3チームが2勝1敗に並ぶ僅差の激戦となるも得失点差で上回り初優勝を飾ったヤマクラゲ。 今回は2014年シーズンの最後を飾る大田区秋季大会での激闘の模様をお伝えしよう。


トキメック戦を前に恒例の写真撮影に応じるヤマクラゲメンバー。前列左からメグリン、ボーンコレクターjr、お姉ちゃん、ツッチー、ナターシャ優子、後列左よりSS石川、SE光嶋、ジョーダンドレクスラー末次、DG浅井、高橋”ムーンライト”水芭蕉、AK、青大将武藤、ボーンファイター西川

monolougue: 別に油断をしたり、あるいは軽視する・・・という感覚ではなかったんだけれど既に53歳になっている僕はバスケットボールと続けていく為の年齢との戦いが −フィジカルコンディションやモチベーションの維持、あるいは年齢を重ねると共に増していく社会的責任、家庭・・・様々な障壁を乗り越えらながらこのシニア大会に参加してくるこの”スーパーレジェンド軍団” −76歳を筆頭に60代が数名在籍、そして未だスタートで出場を続ける64歳になるセンタープレーヤーもいるこの偉大な先輩達に対し尊敬の念と労いの気持ちを持って試合に望むべきだと考えたんだ。しかも彼らは試合前、僕に「我々はもう歳をとりすぎているんだ わかっているね」「お手柔らかに・・・あまり走らないでくれよな 身体が・・・」「この前、君はスリーは打たないって約束してくれた・・・」「ものわかりのいい人物だと聞いている・・・」と代わる代わる僕に懇願するように話しかけてくる彼らに間違えても傷つけるようなプレーはしてはいけない、させてはいけないと・・・そこで試合前、チームメイトにいつも伝えている「キープスマイル、フェアプレーに加えて”今日の試合はレジェンド達が相手だ・・・絶対怪我などさせないように、そして”エレガント”にプレーするように指示を出して選手をコートへ送りだしたんだ・・・


9月20日(土) トキメッククラブ対ヤマクラゲ 49-50

トキメッククラブはエース、デューク伊藤(元松下電器)が欠場とあって年齢面でも若いヤマクラゲが優位かと思われたが試合開始早々#7 インテリジェンス野口が鮮やかなオープニングミドルジャンパーに続いて#9 アルメイダ平山のフローターショットが決まり予想に反してトキメッククラブが試合の主導権を握り試合を優位に進めていく・・・

対するヤマクラゲはツッチー、ボーンファイター西川のゴールで応戦、さらにはSE光嶋のミドルジャンパーで6−5と逆転に成功し第1Qを終えるものの「6−5」というスコアが示すようにオフェンスはちぐはぐで「自分達のリズムでバスケットボールが出来ていない・・・」のは明らかで「これはひょっとすると・・・との不安は第2Qに入ると現実なものとなってしまう・・・

「エレガントに戦う・・・」という今日のキーワードが災いしてしまったのかインサイドとアウトサイドとバランスのいい攻撃が持ち味のヤマクラゲのオフェンスが全く機能せず、またリバウンドもレジェンド達の激しい気迫に圧倒され競り負けているのとは対照的にトキメッククラブはQ開始から猛攻を仕掛ける!アルメイダ平山のランニングジャンパーに続いて#13デュバル加藤のパワープレー、新人、#11リトルサンマルチノ佐野がファールを誘発するボーナスプレーを披露、さらには64歳のベテランセンター、#4マクヘイル松永のターンショットが決まり早くも第2Q中盤で早くも二桁の得点差をつけられてしまう・・・

何とか反撃の糸口を掴みたいヤマクラゲはジョーダンドレクスラー末次のリバウンドから青大将武藤、DG浅井が得点、追走を始めるがそのあとが続かず逆にルーズボール争いでもトキメッククラブに競り負けてしまうとアルメイダ平山、デューク加藤のイージーレイアップを許してしまい遂にその差を15点差に・・・・その後SS石川の速攻で返したものの11−24と円熟の技に激しさを加えた老獪なバスケットボールを展開するトキメッククラブにまさかの大量リードを奪われ前半を終える。

ハーフタイムで「私のミスだ。もうエレガントに戦う必要はない。いつも通りのスタイルで戦おう」との指示に息を吹き返したようにリズムを取り戻したヤマクラゲメンバーは青大将武藤のボーナスプレーに続いてSE光嶋の連続ミドルジャンパー、さらにはお姉ちゃんも速攻の先頭を走る気迫のプレーでチームを後押し、これに触発されたのかこれまでいいところのなかった高橋”ムーンライト”水芭蕉のミドルジャンパー、さらにはめぐりん、そしてナターシャ優子の連続長距離砲で一気に攻勢を強めるがトキメッククラブも負け時と応戦、気迫を全面に現わし激しいプレーを見せるデュバル加藤のインサイドプレー、さらには高確率でショットを決めてくるインテリジェンス野口、アルメイダ平山がQ間際に連続得点,トキメッククラブが以前37-26と11点のリードを保ちながら試合はいよいよ勝負の最終Qを迎える・・・

前半飛ばしすぎた代償か・・・「明らかに足が止まってきた」トキメッククラブに対してヤマクラゲが第3Qで掴んだ自分達のリズムをそのままに総攻撃を開始、青大将武藤のドライビングレイアップを皮切りにDG浅井の連続ミドルジャンパー、さらにはAKが左ウィングやや後方からロングレンジを叩き込み得点差を見る見る縮めていく・・・しかしこの時間帯になっても、そして劣勢に追い込まれてもトキメッククラブの集中力と勝利への執念は途切れずフロアリーダー、アルメイダ平山、そしてリトルサンマルチノ佐野が少なくなってきたシュートチャンスを確実にものにし得点、残り2分を切ってトキメッククラブが8点のリードを保ちながら試合はいよいよクライマックスの時を迎える・・・

残り1分、ヤマクラゲは最後のタイムアウトを要求しフルコートプレスを指示、52歳のDG浅井が、48歳のSE光嶋、青大将武藤が、41歳のSS石川が、そして突き指に痛みにこらえながらレディーアサシンめぐりんが最後の力を振り絞りボールを奪い、そしてトキメッククラブを追い詰めていく・・・DG浅井のドライビングレイアップで43-44の1点差に迫るもトキメッククラブもデュバル加藤が執念のインサイドプレーでヤマクラゲのファールを誘いフリースローを確実に沈め応酬、そして残り15秒、48-49と1点のビハインドを背負っていたヤマクラゲはセンターライン付近でボールを奪うとSE光嶋のパスを受けた青大将武藤が決勝のバンクショットを捻じ込み50-49と土壇場で試合をひっくり返し逆転、最後まで喰らい付いてきたトキメッククラブを振り切り大会1勝目を上げた。


戦場と化したコート上で倒れながらも必死にルーズボール争いに加わる”レディーアサシン”めぐりん。 この試合も反撃の狼煙を挙げるスリーに加えてディフェンスでも身体を張ったリバウンドで勝利に貢献した。

最終Q,やや疲れが見え始めたトキメッククラブに対し速攻を仕掛けるヤマクラゲ。 残り2分で8点差を付けられなながらも闘士溢れるディフェンスでボールを次々と奪取、最後は青大将武藤がミドルジャンパーを捻じ込み鮮やかな逆転勝利で大会1勝目を挙げた。
epilougue: 試合が始まるとレジェンド達は試合前に見せていた柔和な表情から”戦士”の顔に豹変、激しい闘志を剥き出しにして僕らに襲いかかってきた・・・最初は「それ程長くは続かないだろうと思っていた彼らの攻撃は時間を追うごとに激しさを増し第2Q終わり間際には予想だにしなかった15点もの差をつけられてしまっていた・・・それでもまだ僕は  「後半になれば運動量が落ちてくるだろうから逆転出来るだろう」と思っていた・・・しかしそれは全くの見当違いで彼らは僕達の反撃を受けても前半と変わらぬように応戦、得点差を縮めてもまた粘り強く攻撃を仕掛けてくるではないか! 76歳の御大がベンチから大きな声で檄を飛ばし続け、64歳のセンタープレーヤーがなりふり構わずリバウンドに飛び込み、そして40代、50代の選手はファールアウトも厭わない激しい闘志で試合終了のホイッスルがなるまで僕達に襲いかかってきた・・・結局試合は僕らが50−49と土壇場で逆転、なんとか勝ちを拾うことが出来たがこの激闘で −2本の指を突き指を負った選手が2人、膝を捻ってしばらく休養する選手が1人、そして原因不明の脇腹痛を負った女性プレーヤーが1人・・・ −僕達は薄氷の勝利との引き換えに大きな代償を支払うことになった・・・そして試合が終わった瞬間、悔しさや無念の思いをおくびに出さずに笑顔を浮かべながら僕のチームメイト達に自ら握手を求めてくる彼等の姿を見て、僕はようやく気付いたんだ・・・彼らは肉体や外見上は −白髪や薄くなった頭髪、せり出したお腹と少し丸くなった背中、そして深く刻まれた額のしわの数は− 歳相応なのかもしれないが彼らの心の持ち方やバスケットボールに打ち込む情熱は未だ20代の若者の頃と全く変わらないことを、そして彼等こそがこの試合の真の勝利者だったことを・・・

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