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Dleague LOOKINSIDE 2014

第62回 −王座奪還を目指すオールディーズ−

春季大会では遂に24年度春季大会から5大会連続、約2年に渡り守り続けてきたリーグチャンピオンの座をファイブファールズに奪われてしまったオールディーズ。かつてのセガ、そしてネオクラゲがそうだったように彼らはこのまま緩やかな下降曲線を辿っていってしまうのか、それとも王座に返り咲く事が出来るのか・・・今回は“挑戦者”として秋季大会に挑んでくるオールディーズの前回大会の戦いぶりと数値を検証、課題を探っていくことにしよう

部門平均得点平均失点リバウンドアシスト
25年度秋季大会63.8(1)50.0(2)29.6(1)12.4(1)
26年度春季大会69.0(1)56.8(4)31.6 (1)10.6(1)
春季大会平均57.457.426.18.5

まずは春季大会と昨秋大会の数値を比較検証してみると平均得点、リバウンド、アシストでは変わらずリーグトップを記録、さらには表にはないもののFT成功数でも1位と王座から陥落したとはいえ未だ彼らがリーグトップクラスの戦力を維持している事をこの表から伺い知ることが出来る。また昨秋大会と比較して大きく数値が変わった点は3P成功数、これまで「チームの戦略上、よりゴールに近い距離からのシュートを選択、“確率が下がる3Pは多投しない“確実性を最優先するスタイル」の事情にもよるがリーグで最も成功数が低かった1試合当たりの3P成功数が春季大会ではキングサンズ(5.8本)に続いて2位(4.8本)と飛躍的に向上、上記表の平均得点が63.8Pから69.0Pと約5P以上伸ばした要因の一つとなっているのは明らかだ。

しかしながらその一方で対戦相手から決められた被3P成功数はセガと並び4.4本とリーグ最下位と −要は1試合で4本スリーを決めても対戦相手にも4本決められてしまっている − これまで強固を誇っていたアウトサイドシューターへのマークが疎かになっていた事実も含めて箍に緩みが散見するチームディフェンスの再構築は早急に解決すべき問題で昨年の秋季大会では最下位だった平均失点を大きく改善したものの春季大会では一転、逆に6.8Pと7点近くに大きくダウン、その結果僅かながらだが平均得点から平均失点を差し引いた数値は13.8から13.2と落としてしまっている事実も前述のように主たる部門で「優勝してもおかしくない数値」を残しながらも優勝を取り逃がしてしまった要因の一つであると言えるだろう。

また前述のディフェンスでの弱体化に加え −エース、ミスターパーフェクト遠藤の4試合欠場、スモールフォワードのスターター、キケロ武田の膝靭帯断裂による途中離脱は勿論、“W3ピート”リーグ6連覇の偉業を阻んだ大きな要因ではあると思われるがこれとは別に“第三の要因として「オールディーズが2年年間に渡りリーグを席巻、勝ち続けてきた正に“チームの肝”となっていた“チームの戦術、戦略”が春季大会では今ひとつ徹底されていなかったのではないか・・・」と感じるのは筆者だけだろうか・・・

これまでオールディーズのプレイスタイルは「堅守速攻」、アップテンポな攻撃的なスタイルにどうしても強い印象を受けてしまいがちだが実はそのオフェンスの成功のカギは“強固なディフェンス”にあったのではないだろうか・・・「まさに守備こそは攻撃の第一歩」、激しいプレッシャーディフェンスで対戦相手からボールを奪い速攻を展開、「最も確率が高くボーナススローも獲得出来る可能性が高いドライブ、あるいは至近距離からのジャンパーを選択、あたかもアメリカンフットボールのランプレーの如く着実に得点を挙げ勝利を積み重ねていく・・・

そして対戦相手のバスケットボールに合わせるのではなく自らが作り上げてきた「オールディーズバスケットボールスタイル」を頑なに貫いてきたからこそリーグ史上に残る前人未到の5連覇を成し遂げる事が出来たのではないだろうか・・・

春季大会の初戦を思い出して欲しい・・・老獪なキングサンズの術中にはまり「オールディーズらしさ」を見せる事なく敗れた試合を・・・1試合を通じてリングにアタックしつづけただろうか・・・身体を張ってボールを奪いにいったのだろうか・・・エースが欠場している試合だからこそもっとがむしゃらに、もっとひたむきにプレーするべきではなかったのではないだろうか・・・

−敗北の悔しさを勝利への情熱に変えて− 王座奪還に挑むチームのロースターに大きな変更はない。予想されるスターターは不動の司令塔のポジションには既に王座奪還へ向けていつになく急ピッチで調整を進めているエース、ミスターパーフェクト遠藤、SGには毎年秋季大会では驚異的な確率でミドルジャンパーを量産する“ミスターオータム”バイロン鈴木、フォワードのポジションにはパワープレーとミドルジャンパーが持ち味のミリオンダラー浅田とフィジカルの強さに加えて高確率のスリーを誇るベイビーガソル三寺の二人が入り、そしてセンターポジションには“50歳以上プラス1”ルールが精神面でのモチベーションUPに繋がりここ数年では最高の活躍を披露した大ベテランのBIGX西川が入りチームに確実性と安定感を齎してくれるだろう。

またベンチには複数のポジションをこなせるポリバレントな能力とストリートで培われた力強さが持ち味のキャノンボールしん、前回大会3Pランキング2位に食い込んだスワン佐々木、ハードワークでチームに息吹きを与えるピースメーカー石渡、如何なる状況であろうとも確率の高いミドルジャンパーを決める能力を持つサクラ、そしてチームに勝利を知らせる役割を担うヴィーナス野崎の二人の女性プレーヤーも健在で大会出場が絶望視されているキケロ武田の穴を埋める事は無論、未だリーグで優勝争いに加われる戦力を有している事は間違いないだろう。

前回のコラムで指摘しているように“本当”にオールディーズは「主力メンバーの高齢化が加速、フィジカルアドバンテージを失ったチームは自らの衰えと退行を素直に受け入れしまうのだろうか・・・そしてライバル達の突き挙げの前に抵抗する事なく膝まづき “冬の時代”を受け入れてしまうのだろうか・・・いや、前回大会の状況と現状を再度確認してみればその答えは“NO”だと言うことがわかる・・・

「リーグを代表するスーパースターを5試合中、4試合を欠いての戦いを強いられるものの3勝2敗の3位でフィニッシュ、その2敗の中には優勝したファイブファールズをあと一歩まで追いつめた試合も含められている・・・」

「前々大会、10得点と低調なパフォーマンスに終わった大ベテランは前回大会では54歳にして46 得点と大きくステップアップ、「リーグで戦う上で年齢はさほどハンディキャップにならない」事を証明、またプライベートな問題で調整不足を心配されていたキャプテンは程良い緊張感がプレイにも好影響を与えたのか、短いプレイタイムの中で次々とロングレンジを射抜きたとえブランクがあっても十分にチームに貢献出来ることを身を持って示してくれた・・・」

そして −もはや敗北は許されない− 不完全燃焼、リベンジ・・・内なる闘志を胸に秘め心身共に鍛え直しチームに戻ってくるミスターパーフェクト遠藤・・・

ベテランは進化の歩みを止めようとはせず、チームにはハンディキャップさえプラスの力に変換する術を持ち合わせているプレーヤーが在籍、そして「チームの全てを担う」アンタッチャブルなプレーヤーが戦列に戻ってくる事を合わせ鑑みると王座から陥落したとは言え以前としてリーグトップクラスの戦力を有し新たに“挑戦者”としての“情熱”を加えたオールディーズが間違いなく秋季大会の優勝争いに加わってくると筆者は予測する。


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