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Dleague LOOKINSIDE 2014

第65回 ― 彷徨い続けるブッダに欠けているものは何か ―

優勝候補に挙げられていたファイブファールズ、キングサンズを撃破、“ブッダ旋風”を巻き起こした24年度春季大会から既に1年半の時が経過、再び出口の見えない迷路の中で進む方向を見失ってしまっている感のあるブッダ。ここ直近の2大会では序盤から大量リードを奪われそのまま無抵抗な如く大敗を喫するシーンが増加、苦闘が続くその敗北の足跡からは“既に身に付いていた“と思われていた「粘り強さ、そして最後まで諦めない気持ち」を失いかけているようにも映る。今回は低迷の続くブッダの現状を分析、彼らの課題、そして“欠けているものは何か”を探しだしチームの進むべき道の方向を探っていく事にしよう。

部門平均得点平均失点リバウンドアシスト
25年度春季大会49.8(4)55.6(5)24.0(6)6.0(5)
25年秋季大会50.2(5)60.0(5)22.0(3)8.4(6)
26年春季大会45.4(6)58.6(5)28.4(2)5.6(6)
26年春季大会平均54.654.626.18.5

上記の表を見ると見事なUPSETを演じ(予想に反して下位のチームが上位チームを破る事)“輝きを見せた”25年度春季大会以降、平均得点、平均失点共に上下動、一見評価しずらいようにも見受けられるが平均得点から平均失点を引いた数値を比較してみると25年度春季大会の-5.8P以降25年度秋季大会では-9.8P、26年度春季大会では-13.2Pと加速度的に悪化、この数値からも25年度春季大会から3大会で連続で5位と順位変動はないもののその試合内容は「20点、あるいは時に30点差以上の場合も・・・二桁差を付けられてしまういわゆる“大敗”による敗戦」が増加、下降線を辿ってしまっているのが現状だ。

唯一リバウンドの数字は前回の22.0Pから28.4Pに大きく上昇しているが −リバウンドを制する者はゲームを制す− というバスケットボールの格言には春季大会のブッダの場合は当てはまらない。これは正確なデータが有る訳ではないが試合序盤から得点差が開いた大味なゲームとなってしまった為に緊張感の薄れた対戦相手のシュートセレクションが乱雑なものになってしまった為に必然的にリバウンド数が増加していったと推察するのが妥当であり、もし僅差の争いの中でこのリバウンド本数を毎試合に渡り奪っているのならば彼らの勝利数は増加、そして最終的なリザルトはもっと上方に位置している事だろう。

また前回のコラムでも指摘したように平均失点が平均得点を大きく上回っている限り、−それはリーグ戦に於いて大差を付けられて敗北を喫してしまっている試合が複数回有ることを意味している− これまでのように時折チームが持ち合わせている高い潜在能力を発揮、上位チームを脅かす事があってもコンスタントに優勝争いに加わる、あるいはリーグの頂きを極めるのは不可能だ。

この1年、彼らの戦いぶりを観察、低迷の原因は何かを探っていくとまず思いつくのは以前から指摘されている慢性的なメンバー不足が未だ解決されていないという問題だ。チームはこの現状を打開すべくこの3年間で −ハーキュリー坂井、スムース和田、そしてファイナルアンサーりょう− 高い能力を持つ3人の秀でた選手を加入させチームの好転を図るべく試みてはみたががそれと相反するように負傷による長期療養、あるいは相次ぐ離脱者が続出しこの問題の根本的な解決には至っておらず、春季大会に於いても彼らが5人、もしくは6人で試合に臨んでいる姿は記憶に新しいところだろう。

チームはこの慢性的なメンバー不足の問題を解決させる為に秋季大会より2人の新メンバーを加入させる事を決定、− 確かな情報がないので定かではないがチームに加入する選手はいずれも30歳代、1名はスピードが持ち味のPG、そしてもう1人はサイズのあるインサイドプレーヤーと聞いている・・・ − 少なくともこの2人の加入により前回大会よりチームロースターは確実に充実するのでメンバー不足に嘆き敗走を続けるシーンを目にする事はなくなるだろう。

またこの2人の新人の加入はチームがもう一つ抱えている問題である「ファイナルアンサーりょうへの依存体質からの脱却」についても解決してくれる言わば“一石二鳥”の効果が期待出来るのかもしれない・・・前回大会の2日目、 ファイナルアンサーりょうを欠いたブッダは −オールディーズに75-31、続くキングサンズにも70-41と相次いで惨敗、また大会最終日のネオクラゲ戦、第3Qまでに35-28と7点のリードを奪いながらもファイナルアンサーりょうが出場出来なくなった最終Qに突如失速、土壇場でネオクラゲに44−48と試合をひっくり返され逆転負けを喫した −この3つのゲームの敗北は −ファイナルアンサーりょうが欠場した試合、そして不在となる第4Qでの戦い方に「チームとしての戦術、そしてアイデア」が用意されていない事を端的に示している・・・

しかしながら新たに加わる30代の二人の選手の加入は −過去に入団を果たした選手の顔ぶれやチームの方向性を鑑みれば“それ相当の能力を持った選手”が加わることは容易に予想される為、少なくともこれまでのように序盤から大差を付けられたり、第4Qでの「大ブレーキが掛かり失速、逆転負けを喫する」場面は間違いなく減少、逆に選手層の厚みを増した事によって新たな攻守におけるバリエーションが増加、対戦相手に対して大きなアドバンテージを持つ事になるだろう。

ここで巻き返しを図るチームのロースターを確認しておこう。リバウンドに加えて攻撃面に於いても年々進化を続けるチームを率いるキャプテン、バター梅津、 高い次元でのオールラウンドプレーでオフェンスを牽引するエース、ファイナルアンサーりょう、 ポイントフォワードとしてチームのバランスを保つ役割を担うスムース和田の3人がチームの中軸を務め、これに既にベテランの領域に入ってきた“ 曲者“デール江花、PGを務めるイッコー鎗田、得点、リバウンド共に大会を追うごとに数字を向上させてきているバラクーダ月村、前回大会全試合欠場、復帰が待たれるピエロ西村、これに今季シニア大会でコンスタントな活躍を見せているアウトサイドシューター、ナターシャからa.k.a昇格”ブラックマーメイド“優子の5人が脇を固める。これに前述の新加入選手の2人、そして欠場が続き今大会も動向は不明だがペイントゾーンを支配出来る能力を持ち合わせるセンタープレーヤーのハーキュリー酒井、そしてベテラン、サブホイッスル島田が名前を連ねるロースターは上位チームと比較しても遜色ないメンバーが揃い再び”ブッダ旋風“を巻き起こす、あるいはそれ以上のパフォーマンスを披露する可能性を秘めている。

慢性的なメンバー不足、ファイナルアンサーりょうへの依存体質という二つの課題に対し二人のルーキーを加える事で“一気に解決を図る”方向に向かって舵を切ったチームに残された最後の課題は精神的な部分、心や気持ちの在り方の問題だ。 果たしてチーム全員が同じ方向を向いている、あるいは向けさせる事が出来るのであろうか・・・全ての選手が変わらぬ熱い情熱を持って試合やリーグ戦に挑む事が出来るのであろうか・・・メンバー全員が揃って練習することが出来ないまでも −心や気持ちを摺り合わせる、あるいはそのような機会を作っているのであろうか・・・ 新たな選手が加わろうともチームとして公正かつ正義のある選手起用や采配、決断を下すことが出来るのであろうか・・・そしてチームから消えかけようとしている「粘り強さ、最後まで諦めない気持ち」を再び取り戻す事が出来るのであろうか・・・

大会開幕までにあと約1カ月・・・先に挙げた様々な課題を乗り越え如何なるチームとなって大会に挑んでくるのか・・・また彼らはどのように“進化”を見せてくれるのだろか・・・その「答え」は11月24日から火蓋を切る秋季大会のコート上で披露される事になるだろう。


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