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Dleague LOOKINSIDE 2014

第66回 ―キングサンズは再び栄光の時代を取り戻す事が出来るのか ―

春季大会、新規メンバー3名が加入、大会に望んだチームは初戦で5連覇を続ける“絶対王者”オールディーズを74-65と撃破、勢いの乗ったチームはそのまま無傷の4連勝、覇権を賭けた迎えた最終戦には“ファイナルピース”センセーション吉武も加わり彼等の「勝利と栄光を導き出す為の巧みな連立方程式」は“正解”を導き出すと思われたが悲願の初優勝に燃えるファイブファールズが見せる勝利への執念、そしてチームとして醸し出す一体感の前に屈し惜しくも準優勝に終わったキングサンズ。今回は過去のデータと実際の数値、そして彼等の戦いぶりを振り返りながら問題点を検証、戦力を分析すると共に大会へ向けての課題を探っていくことにしょう。

部門平均得点平均失点リバウンドアシスト
25年度春季大会51.2(2)53.8(4)31.2(1)9.6(2)
25年度秋季大会52.8(4)60.8(6)22.0(3)12.0(2)
26年度春季大会59.0(2)50.8(3)25.2(3)8.4(3)
26年春季大会平均54.654.626.18.5
*22年度秋季大会62.2(2)48.2(1)31.2(1)12.0(2)

上記の表を見ると下位に沈んだ25年度春季大会、続く秋季大会に比較して得点、失点共に格段に向上、優勝を飾った22年度秋季大会の数値に近づいていることを併せて考えても彼等が久し振りに優勝争いに加わり準優勝に輝いた事が頷ける数字が並んでいる。また特筆すべきは共にリーグ1位を記録した彼等の3P成功数及び被成功率でオールディーズの4.8本を1本引き離す1試合当たり5.8本の3Pを成功させると同時に被成功率は2.4本を記録 −これはチームとして1試合で6本近い3Pシュートを決めるアウトサイドシューターとこれと相反して対戦相手には2本そこそこしかロングレンジからのシュートを打たせないディフェンスを併せ持つ事を意味する− と“数字”の上からは伝わってくるかもしれないが実際の彼らの戦いぶりを試合ごとに振り返ってみると彼らが残したリザルトの表層的な数値とは異なった側面が垣間見えてくる。

エースであるミスターパーフェクト遠藤が欠場したオールディーズ、ファイナルアンサーりょうが不在のブッダ、マイティマウス愛宕、マスターピースゆうたが初合流したとは言え中軸を務める彼等が本調子とは程遠い状態だったセガ・・・「本来のスタイルからはややスピード感が欠けてアップテンポな攻撃が仕掛けられなかったチームには快勝、しかしながらトリックスターだいご、アナザーワールドたくを中心に速攻を主体として攻撃を仕掛けてきたファイブファールズには前半こそ付いていくもののスピーディーな展開に疲弊、後半に突き放され44-55で敗戦、また多くのベテランが欠場、若手主体でキングサンズの高さに対し“平面的なスピードで勝負を挑んできた”ネオクラゲには勝ったとは言えペナルティフリースロー戦に持ち込まれ苦戦していることを合わせ考えると彼等の「リーグno.1の高さを活かした難攻不落ともいえる伝統のゾーンディフェンスとアウトサイドシュートは未だ健在ながら中軸選手の高齢化の影響もありアップテンポの攻撃に対する対応がやや不十分」という全体像が見えてくるのではないだろうか・・・

各チームはここ数年、キングサンズに対して「全ての攻撃の源である言わば“水道の蛇口”であるF山本を封じ込めるべく彼に厳しいマンマークを仕掛けオフェンスを分断、またボールを奪ったら出来るだけ早い攻撃を仕掛けると同時に彼等の“弱点”でもある体力を消耗させていく」作戦を採用、成功を収めてきたがキングサンズもその辺はよくわかっていて、春季大会では新規に加わったユニバーサルジョイントノブナガ、あるいはベースラインマスターだいきが司令塔のポジションをスイッチすることF山本の攻撃に専念させたり、また最大の強みであるハイタワー西野、センセーション吉武と揃うインサイドにボールを集める事でオープンスペースを創出、ベースラインマスターだいき、RPGノブナガ、スマートボーイ宮下、あるいはスノーマンてるにアウトサイドからシュートを打たせる・・・など様々なオプションで対抗、永らく続いた低迷期を抜け出し4勝1敗と結果を残し再び覇権争いに加わったのは新たに加わったメンバーのプラス効果に加えて5度のリーグ制覇を飾った経験と“王座に就く意味を知る者”のプライドが成せるものだろう。

予想されるチームロースターは前述のメンバーに加えて今シーズン、シニアリーグの実戦を「学びの場所」として成長、好調を維持している高橋水芭蕉、短いプレイタイムの中でも成長を遂げ堅実なプレーで結果を出し続けてるハルクまこと、そして春季大会からチームに加わったレモンスカッシュつうの11名が予想されるがここのところ欠場が続く −2008年から2012年に渡りオールディーズと常に激しい覇権争いを演じ5回のリーグ制覇を成し遂げた −言わばチームの“黄金期“ を支えたハイフライヤーイチロー、ピンクアイバーソン、そしてゴルゴ藤樹のベテランメンバーが加わる事になればチームは経験と攻守に渡る様々なオプションを手にすることになるだろう。

4年遠ざかっている王座奪回に向けて再び戦力を整えてきたチームには二つの不安要素を抱えている。まず一つ目の問題は圧倒的な高さでペイントゾーンを支配することが出来るセンターのハイタワー西野がアクシデントに遭遇し負傷、「年内の復帰はほぼ不可能」との未確認情報があり、センターポジションの彼が大会を欠場する事となると同じポジションであるセンセーション吉武への負担は増加することが予想されるとともにハイタワー西野とは異なり3Pも含めアウトサイドシュートを積極的に撃ってくる彼のプレイスタイルを考えると戦術の変更を余儀なくされるかもしれない。また手薄となるインサイドを埋めるべくハルクまこと、高橋水芭蕉、そしてスノーマンてるのフォワードポジションのメンバーはディフェンス、そしてリバウンドでのさらなる奮起が求められることになるだろう。

そしてもう一つは「チームとしてのまとまり」いわゆる精神面での問題だ。前回のコラムで「ロースターを如何なる基準を持って −過去の実績や実力、主力不在の苦しい時期を支えスキルアップを遂げたメンバー、そして新たに加わる三つの力− 大会期間中「勝利、そしてその先に存在する栄光を掴み取る為に」所属する全ての選手が高いモチベーションを維持、試合に臨むことが出来る采配が求められてくる・・・」と指摘したが現実には春季大会終了後“正義を欠いた”チームの采配に対し公然と不満を述べる選手が複数いることが確認されている・・・この事実はチーム全員が「同じ方向に向いていない、また勝負事なので“勝利”を優先するのは当然のことながらその采配がやや正義に欠けていた一つの表れであり、リーグが今大会よりルールを変更、「得失点での優劣を排除し勝ち点制を導入する」大きな要因になった事をチームは肝に銘じておくべきだろう。 しかしながらチームは2007年のリーグ参戦以来、戦力的、あるいはこのような精神的な部分に於いて数多くの問題を抱えながらも常に優勝争いに加わり5度のリーグ制覇を成し遂げてきた歴史と栄光を掴み取るとる為のしたたかさと逞しさを持っている事実、そして春季大会に於いて準優勝に輝いた事を合わせ考えると秋季大会に於いても間違いなくキングサンズが“再び栄光を取り戻すべく”覇権争いに加わってくると筆者は予測する。


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