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Dleague LOOKINSIDE 2015

第69回 ― セガは再びリーグを制する事が出来るのか ―

リーグ随一の破壊力を誇るスコアリングデュオ、マイティマウス愛宕、マスターピースゆうたを擁し前回大会最下位の雪辱、そして自らの持つ“真の力”をリーグに知らしめるべく秋季大会に挑んだセガ。しかしながら「優勝候補の一角」として目されていたこの古豪は開幕戦のキングサンズ戦、そして続くディフェンディングチャンピオンのファイブファールズ戦に競り負け早々と覇権争いから脱落、その後息を吹き返したように3連勝を飾り勝点11の同率2位でフィニッシュ、体裁こそ保ったものの周囲からの、そして何よりも自らの期待に応えることなく大会を終えた。今回は19年春季大会以来8年ぶり5度目の優勝を目指すセガの戦力分析を前回大会で敗戦を喫した2試合の勝敗の別れ道となった残り数分の戦い方にフォーカスを当てながら“彼らの問題点はどこにあったのか、そして何が欠けていたのか“をじっくりと探っていくとともに次期大会への課題を一緒に考えていこう。

26年度秋季大会
表1【戦績 3勝2敗】
11/2411/2 #111/29 #212/6 #112/6 #2
キングサンズFFネオクラゲブッダオールディーズ
●45-49●47-48○58-56○77-52○62-58

表2【チームスタッツ1】
得点2P3Pフリースロー
57.8(2)20.2(2)2.6(5)5.2(5)
52.6(3)16.8(4)3.6(5)7.2(6)
5.23.4-1.2-2.0

表3【チームスタッツ2】
リバウンドアシストスティールブロック
23.0(6)9.0(3)6.8(1)2.0(1)
28.8(4)7.4(2)6.4(5)1.8(4)
-5.82.60.40.2
*1試合当たりの平均値( )内の数字はそれぞれリーグ内における順位を表す

まずは表1の戦績を見てみると前述のように第1戦のキングサンズ戦、ファイブファールズ戦に僅差で連敗を喫してしまうもののその後3連勝を飾っていることを見ても理解出来るように彼らにはリーグ優勝に手が届く資質を持ち合わせていたことがわかる。では何故彼らが残り数分の息詰まる鬩ぎあいの中で −リードを奪いながらも逆転敗けを喫し、そしてあと1本のシュートを決めきることが出来なかったのだろうか・・・ここで敗れた2試合の終盤の模様を振り返りながら分析を進めてみることにしよう

「この試合を制することがリーグ制覇のカギ」と目されていたキングサンズ戦では残り1分を切って45−42と3点のリードを奪っていたがここでインサイドの要、マイティマウス愛宕が −微妙な判定ではあったものの− ルーズボール争いの中でファールをコールをされ退場を余儀なくされてしまうとチームのディフェンスは精神的な部分でも綻びが生じてしまい逆にキングサンズのリーディングスコアラー、ベースラインマスターだいきに2回のオフェンスで4得点を決められ逆転を許してしまう・・・しかしながらこの時点では試合時間はまだ30秒近く残されていて「この時点でもまだセガには十分勝機がある」と思われていたが疲労からの集中力の低下や焦りからか痛恨のバッドパスを犯し「勝てるチャンス」があったはずの試合を落としてしまうと続くファイブファールズ戦では残り3分で42−48と6点差を付けられ「万事休す」と思われたがここからエクザイル江波戸が連続得点、ベテラン戦士の奮闘で47−48と1点差にまで迫ることに成功、「追うものの強みか・・・逆に土壇場で追い詰められ“逆王手”を掛けられた状態のファイブファールズをそのまま押し切る」と思われたが残り1分30秒の間、オフェンスリバウンドを奪い取り代わる代わるかなりのシュートを放ったものの結局あと1本のシュートを決めきることが出来ずにファイブファールズに逃げ切りを許してしまった・・・

僅差の争いになった結果を見ても明らかなように実力が拮抗したチームとのこの二つの敗戦は 前述の二人のエースは勿論、幾多の栄光と辛酸を知る経験豊富なベテランメンバー、そして正確なシュートを放てるアウトサイドシューター達を擁しているチームの現状を鑑みると覇権に手が届きそうで届かない現実にやや物足りなさを感じてしまうと同時に彼らに“足りなかったもの”がおぼろげながら見えてくる・・・残り1分に満たない時間帯の中、3点ビハインドを負う厳しい状況の中で2回のオフェンス機会で −ドライブからのスピンターンショットとファールを誘発させて獲得したボーナススロー2本で− きっちりと4得点を捻じ込んできたベースラインマスターだいき、そして追い詰められた絶対絶命の状況の中でも集中力を途切れさすことなくチーム全員でディフェンスに奮闘、1点を守り切ったファイブファールズ・・・ −キングサンズとファイブファールズにあってセガには足りなかったものとは − それはリーグを制する為に絶対に必要なツールとも言える“試合を決める時間帯、いわゆる勝負所での心身における「勝負強さ」ではないだろうか・・・

それに加え表3を見れば明らかなように大会に向けてチームをして取り組まなければいけないのは脆弱な「リバウンド」の改善だ。マイティマウス愛宕、マスターピースゆうた、ツーフェイス前田、エクザイル江波戸、SS石川・・・チームに名を連ねるメンバーの持つ実力やリバウンド能力、そしてこれまで彼らがリーグに残してきた実績を考えればこの対戦相手に1試合平均6本近く多く奪われているリバウンドの数値は間違いなく改善出来る筈で彼らが今大会で再びリーグを制する為には“高い得点能力と日々の練習で培ってきた息の合ったチームワークはそのままに「勝負強さ」に磨きを懸け、そしてメンバー全員で「リバウンド」への意識を高める”事がチームとして必要不可欠な課題となってくるだろう。

ここで春季大会に臨むチームの陣容を今一度確認しておこう。スターターにはWエースのマイティマウス愛宕、マスターピースゆうた、そしてリバウンドの嗅覚に優れたツーフェイス前田もしくは攻撃力に優れたエクザイル江波戸がフロントラインを形成、そしてガードポジションには機動力とロングシュートを併せ持つスーパーハンドル笠原、そして“炭水化物ダイエット”を敢行、6キロの減量に成功させコンディションを整えてきた“闘将”DG浅井がと務めることが予想されるが対戦相手によっては先日開催された東京マラソンで自己ベストを更新させた衰え知らずの41歳、機動力と攻撃力を併せ持つSS石川がスターターに起用される場合もあるだろう。

これに加えてディフェンスでは激しいリバウンド争いにも加わりオフェンスとなれば素早くサイドラインを駈け上がりオープンスペースから正確なショットを射抜く事が出来るセクシーキャットウーマンのん、“入りだしたら止まらない”短いプレイタイムの中でも抜群の集中力と思い切りの良さで立て続けにロングレンジシュートを決めてくる コニーあや、永らく続いた足首の負傷に苦しむも昨春から復活を果たしたベテランフォワード、アイスピック“カストロ”西川、早い展開からの正確なミドルジャンパーが持ち味のザ、マシン中井、さらには欠場濃厚ながらかつてチームに幾多の栄光を齎したプリンス釣崎と“曲者”ロビン内山と揃うリザーブメンバーは充実、今回もベンチからチームに大きな活力を与えることになるだろう。

数年前、チームを悩ませ続けた相次ぐ負傷者は健康体を取り戻し、前述のようにDG浅井、そしてマイティマウス愛宕は共に大幅な減量に成功し練習に於いてキレのあるプレーを随所に披露、他のメンバーのフィジカルコンディションは現時点では全く問題はない。また毎週定期的に行われている練習によってチームケミストリーにも一段と磨きが掛っていている現状には1年前、最下位に沈んだ危うさや脆さは感じられず4月18日に開幕する春季大会でも覇権争いに加わってくるのは確実でこれに問題点として指摘した「勝負強さ」そして「リバウンドの脆弱性」を改善する事が出来れば彼らが望む8年ぶり5回目のリーグ優勝は現実のものとなる可能性はかなり高いと筆者は予測する。


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