Dリーグについて
  あいさつ
活動拠点
チーム紹介
  セガ
ネオクラゲ
オールディーズ
キングサンズ
ブッダ
ファイブファールズ
令和元年度秋季大会
  大会展望
大会直前情報
大会日程
大会結果
個人成績
試合速報
MVP
過去の大会記録
  令和元年度春季大会
平成30年度秋季大会
平成30年度春季大会
平成29年度秋季大会
平成29年度春季大会
平成28年度秋季大会
平成28年度春季大会
>>過去の大会記録
D-Legend
  令和2年度 秋の陣
令和2年度 夏の陣
令和元年度 秋の陣
令和元年度 春の陣
平成31年度 冬の陣
平成30年度 春の陣
>>過去の大会記録
秘密アイテムNew
  SS石川のDリーグスカウター
※PCからの閲覧推奨です
コラム
  23'渋谷区女子シニア35秋
3th フレンドリーシップ50 #2
3th フレンドリーシップ50 #1
23'大田区シニア40春 #2
23'大田区シニア40春 #1
23'渋谷区女子35春 #1
>>過去のCOLUMN
酒場探訪日記
  大衆酒場 鶴亀
焼鶏 鳳
大衆酒場 大鵬
天ぷら 三惚
炭火焼鳥 とりいち
大衆酒場 初音
>>過去の探訪日記
D LIFE
  対談スペシャル
ラムジー武田氏
high flyer氏
スペシャルK氏
ナイトトレイン氏
>>過去のD LIFE
その他
  ダウンロード
問い合わせ
リンク集


Dleague LOOKOISIDE 2015

第77回 −2015年シーズンを振り返る−

27年度秋季大会は大会最終日に激突したリーグ4連覇を目指す王者ファイブファールズとの全勝対決68-49と制した“絶対王者”オールディーズが見事5戦全勝で2年ぶり通算11回目の優勝を飾り王者に返り咲き幕を閉じた。今回は2015年シーズンの総括と2016年シーズンの展望を例によって世界情勢の動向を踏まえながら予測していくと同時に14年目にシーズンに突入するリーグの現状を考察、進むべき道について一緒に考えていくことにしよう。

混迷の度合いがさらに深まっていった2015年、世界は入り込んでしまった負のスパイラルから抜け出すどころかさらに出口の見えない暗闇の奥深くに向かって進んでしまっているようにも映る。シリア、イラクの域内に留まらず世界各地で残虐なテロ攻撃を引き起こすイスラム過激派組織「イスラム国」、国際社会に復帰したイランに対して対決色を鮮明にするサウジアラビア、近年の親米路線から一転、クリミア併合から「強いロシア」復活へ舵を切ったロシア、周辺諸国との軋轢や国際秩序を無視するかのように膨張主義を推し進める中国、核実験に続いて大陸間弾道弾の発射と暴走に歯止めがかからない北朝鮮、押し寄せる難民と相次ぐテロにより混乱が続く欧州・・・ それはもしかするとベルリンの壁が崩壊、永らく続いた東西冷戦が終わりを告げた1989年11月10日は人類にとって「真の世界平和」へのスタートの日ではなく、新たなる困難へと続く棘の道への入口だったのかもしれない・・・

そしてその混乱を招いた大きな要因となったのは・・・  東西冷戦が終結、ソビエト連邦の崩壊によって唯一のスーパーパワー“超大国”となったアメリカの奢りと傲慢による外交政策により引き起こされた中東や旧東ヨーロッパ圏、アフリカ諸国での混乱、オバマ政権以降「世界の警察官」としての役割を放棄、衝突を避ける姿勢が鮮明となりかつて「絶対のリーダー」として君臨、世界に目を光らせていた“アメリカの弱体化や存在感の低下”が混迷を続ける今日の世界情勢を、そしてイスラム国や中国、そしてロシアの領土拡大への行動を加速させてしまったように感じているのは筆者だけではないだろう・・・また行きすぎた市場原理主義が齎した貧富の差の拡大が多くの人々の希望を失わせると共に彼らの心を“疎外という孤独の檻の中”に追いやってしまっているのならば昨年11月13日に発生、130人もの犠牲者を出したパリでの同時多発テロを行った実行犯のようにイスラム国の唱えるジハード“聖戦“に共鳴、感化された「ホームグローンテロリスト」を生み出してしまっている遠因になっているのかもしれない・・・

また世界NO.1の自動車メーカー、フォルクスワーゲン社の排ガス規制の不正操作、サッカーを愛する世界中の多くの人々の心に暗い影を落としたFIFA幹部による巨大汚職疑惑、東芝の不正経理、東洋ゴム工業、旭化成建材のデータ改ざん事件等国内外で様々な不正が発覚・・・それは昨年のこのコラムでも述べたように成長と拡大を目標に掲げ弱肉強食の世界を生き抜いていこうとするあまり目の前の数字や利益を優先、いつしか先人達が築き上げた「礎」や「志」、積み重ねてきた「伝統」や「教え」を忘れてしまい本来我々が最も大切にしなければいけないモラルや正義、そして愛や友情、他人への想いやりの心をおざなりにしてしまった我欲に溺れた愚かな姿がそこにはある。人は一人では生きてはいけない。−自然があるからこそ、先人達の尊い教えがあるからこそ、そして多くの人々に支えられてからこそ− 生きていける事を私達は決して忘れてはならない・・・

混迷を続ける世界情勢程ではないが2015年は3連覇を続けていたファイブファールズから −かつての無敵の強さを誇り“絶対王者”と形容されていた− オールディーズが2年にも及ぶ辛酸の時間を経て「限られたプレーヤー達が個々の能力によって勝利を導き出すのではなく、リザーブメンバーを含めたメンバー全員が一つになった抜群のチームワークこそが最大の強み」とする“心と心が繋がる事をチームの力に変換、勝利を導き出していく“新たなスタイルにスイッチして2年ぶりに王座を奪還、第二次黄金時代に向かって大きな一歩を踏み出した。この「強さに加えて“しなやかさ”を加えたチャンピオン、オールディーズを軸に春季、そして秋季と連続準優勝を飾り悲願の初優勝に向けて着実にチーム力を向上させている新興勢力のブッダ、王座から転落したものの依然高い戦闘力を維持しているファイブファールズ、秋季大会で優勝候補に挙げられていた若きブッダを破り依然として王者に着く資格を有していることをリーグに知らしめたセガの4チームが昨年に引き続き2016年の覇権を争うことになるだろう。

時折上位チームの喉元にナイフを突き付ける、あるいは土俵際まで追い込む見事なパフォーマンスを見せ善戦、健闘する試合も少なからずあったとは言え、結果的には年間を通じて5位、6位と下位低迷が続いたキングサンズ、そしてネオクラゲは −チームの再構築―という共通とも言える問題を抱えていて、その解決策が思うように進んでないことが現状の成績にもはっきりと映し出されている。

キングサンズは3年前の大型補強により3名の新規メンバーを加え一時的に優勝争いを加わりはしたもののその効果は限定的で現在はそのプラスアドバンテージはほぼ消滅、高齢化に歯止めが掛からないメンバー構成も相まって早急な改革が急務となっている。

また秋季大会でメンバー不足に苦しんだネオクラゲも「未来に向けて」新規メンバーの加入をも選択肢にチーム改革に着手すると同時に経験豊富なベテランとチームの未来を背負っていく若手メンバーとのさらなる融合を推し進めているとの情報もあり、既に低迷が続く現状を打破する為の地殻変動が静かな音を立てて始まっているのかもしれない・・・

いずれにせよキングサンズ、そしてネオクラゲが現状のリーグのパワーバランスに多少の変化をもたらせることはあるかもしれないが過去数年の成績のデータを鑑みても彼らがいきなり頂点に登りつめることは考えにくく、前述したように「チームの再構築」を勇気を持って推し進めると同時に他にもあるであろうチームが抱える様々な課題の解決に向けての継続的な努力をしていかなければならないだろう。

2015年、全試合での動画視聴、Dレジェンドリーグの創設、スポンサーの獲得・・・そして参加チームの戦力均衡化のさらなる推進や新規選手の受入基準の明確化も進みここ数年抱えてきた問題への解決に向けてリーグは新たな時代に向けて大きな一歩を踏み出した。特にDレジェンドリーグ創設は年々向上していく競技レベルと反比例するかのように失われつつある”リーグに参加する誰もがバスケットボールと言うスポーツを楽しめる”かつてDリーグが持ち合わせていた「手作りのリーグ戦」に存在する魅力的な部分の再構築に繋がっていくことだろう。

しかしながら全ての問題が解決した訳ではない。それは選手の高齢化や試合会場の安定的な確保、そしてリーグが創設以来積み重ねてきたオリジナルコンテンツを如何に継続させていくか等の問題だ。かつてウィンストンチャーチルは「歴史を作る最良の方法は“書くこと”」という言葉を残しキューバ革命を成功させたチェ ゲバラはその激しい戦闘の中、日記を記してきたからこそ「20世紀の聖像“イコン”の一人」と呼ばれた彼の生き様を我々は窺い知ることが出来るのだ・・・リーグには創設以来様々な困難に直面しながらも相互理解や友情、正義、自己犠牲、思いやり、そして智慧の力で乗り越えてきた13年にも及ぶ歴史を持ち合わせている。伝統を継承し絶やす事無くその歴史を繋げていくことは簡単な事ではないのかもしれないが困難な道の先には必ずや成長、そして進化した“自分自身“が待っていることを覚えておいて貰いたい・・・

2016年、リーグはいよいよ14年目のシーズンを迎える。これからも“真剣に楽しく“”フェアプレイ“そして キープスマイル”の基本理念と2011年に新たに加わった「Dleague as one」”Dリーグは一つ”の4本の理念の元、リーグでプレイする全てのチームとプレーヤーが大会を通じて笑顔を見せてくれることを心から願ってこの回を了とする。


画像をはじめ、当ホームページのデータを承諾無く、コピー・加工することを禁止します。本サイトおよびリンク先ページの内容に関する責任ならびに著作権は、それぞれのページの作成、管理者に帰属します。雑誌・新聞等にデータを転載される場合は必ずご相談下さい。

運営・取材協力 中村, 光嶋