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Dleague LOOKINSIDE 2016

第78回 ―“セガバスケットボール”の復活はあるか ―

27年度秋季大会に於いて優勝候補の一角に挙げられていた“新興勢力“ブッダとの息詰まる死闘を45-43で制し”未だリーグの頂点を狙えるだけの高い戦闘力を維持している“ことをリーグに知ら示めしながらも2勝2敗1分の勝率5割、4位という不本意なポジションに甘んじたセガ。今回は通算5度目の優勝を目指す古豪の前回大会での戦いぶりを振り返ると共に各部門のスタッツを数値化することで戦力を細部に渡って分析、春季大会へ向けての問題点や課題を探っていくと共に進むべき方向性について一緒に考えていこう。

【表1】大会成績:2勝2敗1分 勝点10  最終順位:4位
FFオールディーズブッダネオクラゲキングサンズ
×46-58×45-64〇45-43△62-62〇79-55

【表2】 各主要部門平均チームスタッツ
得点リバウンドアシストスティール3P
55.4(3)19.0(5)9.4(3)4.4(5)1.4(6)
失点被リバウンド被アシスト被スティール被3P
56.6(4)23.5(5)9.4(3)6.6(5)3.4(6)
-1.2-4.5±0-1.7-2.0

【表3】 各部門スタッツリーダー(総数)
得点リバウンドアシストスティール3P
MM愛宕(108P)MM愛宕(37本)DG浅井(12本)MM愛宕(6本)DG浅井(3本)
MPゆうた(54P)MPゆうた(19本)MPゆうた(9本)MPゆうた(4本)SH笠原(2本)
DG浅井(30P)TF前田(11本)SH笠原(6本)EX江波戸(3本)石川、あや(1本)

先に紹介したように2勝2敗1分の4位で秋季大会を終えたセガ。表1の左からその内訳を辿っていくと大会初日の格上と見られていた王者ファイブファールズ戦、続くオールディーズ戦の強豪との2連戦では「マイティマウス愛宕と並ぶチームの柱」であるマスターピースゆうたを欠いた影響もあって2試合共に二桁の差を付けられ完敗を喫したものの 続く大会2日目、劣勢との予想が大方を占めていたブッダ戦では試合開始から気迫溢れる試合運びで優勝候補に挙げられていたチームに対し終始僅差の鬩ぎあいと展開、最終的に息詰まる接戦を制し波に乗るかと思われたが続くネオクラゲ戦ではクイック五十嵐のスピードと長距離砲とベテランプレーヤー達が織り成す老獪なプレーに予想だにしない苦戦を強いられ3Q終了時点で20点近い差を付けられてしまい“万事休すか・・・”と思われたが最終Qに入ると弩涛の反撃を開始、瞬く間に得点差を詰め残り26秒、マイティマウス愛宕の力強いパワープレーとボーナスショットで62-58と試合をひっくり返し誰もが彼らの大逆転勝利を疑わなかったが信じられないようなエンディングが彼らの行く手に待ち受けていた・・・残り10秒を切った土壇場で“killer instinct”AKに左ウィング後方から奇跡の同点弾を決められて引分けに持ち込まれてしまいこの時点ではまだ微かに残っていた優勝の可能性が消滅してしまうものの大会を締めくくる最終日のキングサンズ戦では気持ちを切り替えマスターピースゆうたが24得点、マイティマウス愛宕が21得点と二人のエースがチームの期待に応える大活躍を披露し79-55で完勝、次期大会に繋がる“いい形”で大会を締めくくった。

続いて表2の各部門の平均スタッツ、表3の各部門のスタッツリーダーの数値を見ながら本題の彼らの戦いぶりを分析してみると4位に終わった成績を証明するかのように各部門共に押し並べて低調な数字が並んでいる。この原因はリーグトップクラスの得点力を誇る“スコアリングモンスター”マスターピースゆうたを始めSS石川、エクザイル江波戸、そしてザ、マシン中井・・・チームの中軸を成すと思われた選手が数試合もしくは全戦に渡り欠場を余儀なくされた為に戦力低下を招いたのは明らかで特に大会初日のファイブファールズ戦、オールディーズ戦に −優勝を目指す為にはこの連戦を2連勝、最低でも1勝1敗で乗り切らなければならなかった・・・− この“天王山”あるいは“BIGGAME”とも呼ぶべき大事な2連戦にマスターピースゆうたを欠いた事は大きな痛手でもし彼がいつものようにこの2試合でコートに立っていれば彼らの最終的なポジションは −勿論4位より上方に− 位置していたのかもしれないだろう。

また大会を通じて中軸を担うであろう複数の選手が欠場した穴を埋めるべく獅子奮迅の活躍を見せたマイティマウス愛宕、53歳の最年長ながらチームを牽引し続けたDG浅井の奮闘ぶりは表3のスタッツリーダーからも十分に読み取ることが出来るので秋季大会で彼らが4位の成績で終わった要因を「複数名の中軸選手が欠場したことで本来チームが持つポテンシャルを十分に発揮出来なかったことが主な原因」と一言で言いきってしまう事も出来る・・・しかし本当にそれだけが原因なのでろうか・・・ここで表2の各部門の平均スタッツを今一度凝視してみよう。

するとどうだろう・・・以前から「チームの欠点」として指摘しているはずのリバウンドは未だ改善されておらず、また青字で示したディフェンス部門での数値がオフェンス部門よりさらに悪い数値を示していることを窺い知る事が出来る。この数値化され明らかとなった二つの現実を合わせ鑑みれば春季大会に向けての課題は何を差し置いても“ディフェンスの強化”と言う事になるだろう。またオフェンス面に於いてはDG浅井、マスターピースゆうた、スーパーハンドル笠原、SS石川、コニーあや・・・チームには優れたロングレンジシューターが多数在籍しているにも係わらずリーグ最低の記録に終わってしまった3Pシュートの改善に取り組む必要があり、この二つの課題に真摯に向き合う事がリーグ創成期からチームに脈々を受け継がれ4度のリーグ制覇を成し遂げた「タイトなディフェンスでボールを奪い素早いパスワークからインサイド、そしてアウトサイドからバランスのいいオフェンスを展開する」すなわち“セガバスケットボール”の復活に繋がるのではないだろうか・・・

ここでお馴染みのメンバーを改めて紹介しておこう。昨年から食事療法を取り入れ8キロの減量に成功、数年前、度重なる肉離れに泣かされていたことが嘘のように好調を維持している“闘将”DG浅井、リーグ最強のスコアリングデュオ、Wエースのマイティマウス愛宕とマスターピースゆうた、華麗なドリブルテクニックと正確無比なアウトサイドシュートでチームアクセントを齎すスーパーハンドル笠原、40歳を超えた今尚、リーグトップクラスのアスリート能力を誇るオールラウンドプレーヤー、SS石川、長年の経験が育んだ“リバウンドの嗅覚”でボールへの落下予測地点に素早くポジションを取りニュートラルボールを?ぎ取り必殺のフラワーショットで幾度となく対戦相手を奈落の底に突き落としてきたツーフェイス前田、足首と足裏、そして永らく苦しんでいた腰痛・・・数年前の相次ぐ負傷から見事に復活、攻守に年齢を感じさせないキレのあるプレーを見せる大ベテラン、アイスピック“カストロ”西川、往年の得点力はいささか影を潜めたものの持ち味のいやらしいプレーとしつこいディフェンスは健在のロビン内山、力強いリバウンドからのパワープレーとバックボードを使った正確なミドルショットが持ち味のエクザイル江波戸、素早い初動からオープンスペースに走り込み左右のウィングの位置から正確なショットを放つ事が出来るザ、マシン中井、ベースライン沿いから放つミドルショットと気迫溢れるリバウンド、そしてポストアップからの巧みなパス・・・チームに欠かせないキープレーヤー、セクシーキャットウーマンのん、“入りだしたら止まらない“アウトサイドシュートとタイトなディフェンスで対戦相手を窒息させるコニー”リトルダイナマイト“あや、そして永らく欠場が続くものの正確無比なロングレンジシュートでチームに数多くの勝利と栄光を齎したプリンス釣崎と揃うバラエティに富んだパーソナリティーが融合する事で織り成す強固なチームワークを誇る13名で構成される正に”ユニット“と呼ぶべきチームロースターに変動は見当たらない。

前述したように長年に渡って育み培ってきた抜群のチームワーク、毎週定期的に行われている練習、メンバー全員に浸透している最後の最後まで絶対に諦めない姿勢、そしてリーグno.1の若さと勢いを持つブッダと互角に渡り合い僅差の鬩ぎあいをものにする高いポテンシャルと勝負強さ・・・また先に指摘した攻守におけるチームの課題も必ずや修正、改善を図ってくることを合わせ考えると4月に開幕が予定されている春季大会でこの”ユニット“が通算5度目となるリーグ優勝を成し遂げる資格を十分に有していると筆者は予測する。


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