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Dleague LOOKINSIDE 2016

第81回 ― “再生”への道を歩み始めたネオクラゲ ―

27年度秋季大会に於いて0勝4敗1引分で“終戦“またしても低迷から抜け出すことが出来ずに3大会連続での最下位に沈み「3度を数えるリーグ優勝を誇る栄光も何処に消え失せ」今やリーグの“ドアマットチーム”と化してしまったネオクラゲ。今回は下位低迷から抜け出せない“リーグ創設に重要な役割を果たしたフラッグシップチームの現状を様々な数値と最新の情報も交えながら様々な角度から分析、問題点を明らかにすることで”彼等に不足している部分とは何か“、そして”彼等が進もうとしている道の先に存在するもの”について一緒に考えていくことにしよう。 【表1】大会成績:0勝4敗1分 勝点6  最終順位:6位
ブッダFFセガキングサンズオールディーズ
×51-71×45-48△62-62×47-52×39-55

【表2】 各主要部門平均チームスタッツ
得点リバウンドアシストスティール3P
48.8(5)24.8(2)8.6(4)6.2(2)2.6(3)
失点被リバウンド被アシスト被スティール被3P
57.6(5)19.2(2)10.0(5)6.6(5)2.6(5)
-8.85.6-1.4-0.4±0

【表3】 各部門スタッツリーダー(総数)
得点リバウンドアシストスティール3P
Q五十嵐(56P)HG小田川(29本)HG小田川(15本)SRゆうま(11本)Q五十嵐(9本)
SRゆうま(43P)SRゆうま(25本)DICE-K(7本)HG小田川(11本)AK44(4本)
BM武藤(30P)BM武藤(22本)DJ末次,ゆうま(5本)Q五十嵐(7本)

まずは例によって【表1】の大会成績表から前回大会での彼等の戦いぶりと一戦一戦振り返ってみることにしよう。大会初日に「現在リーグで最も勢いのある」ブッダと対戦、すると「メンバー不足、サイズ不足に加えてベストメンバーが組めない苦しい台所事情が露呈、試合開始からブッダの猛攻を浴びて第1Qで壊滅的な大量リードを奪われ機先を削がれるとそのまま押し切られ51-71と完敗、黒星スタートを切るものの大会2日目を迎えると一転、王者ファイブファールズ戦では45-48と終盤の勝負所で押し切られ惜敗するものの終始互角の鬩ぎ合いを見せてリーグトップクラスのチームと十分に渡り合える潜在能力を秘めていることを知らしめると続くセガ戦でもファイブファールズ戦での勢いを継続、クイック五十嵐がオフェンスを牽引、格上相手に堂々と渡りあい62-62の引分に持ち込み「残り2試合に向けて“いい流れ”を構築出来た・・・」と思われたが最終日のキングサンズ戦では大会2日目に掴んだ筈の“自分達のリズム”を見失い自滅、終盤の勝負所で競り負けここ数年散見する「あと1本が決められず勝ち星を取り逃がしてしまう」勝負弱さが露呈、そしてオールディーズ戦では既に優勝を決めていて“何が何でも勝つ”というよりはむしろリザーブメンバーを多用、ギアを落し“巡航速度”で試合に挑んでくる相手に対し“慌てされる、本気にさせる”ことすら出来ずに39-55 と完敗、先に記したように0勝4敗1分けと“1つの勝ち星”すら記録出来ずに、そして上位チームの“記憶に残るような爪痕”さえ残せずに大会を終えた事は1勝を記録した27年度春季大会よりもさらに一歩後退したようにも映る・・・

しかしながら【表2】の各主要部門平均チームスタッツ、そして【表3】の各部門スタッツリーダーの数値をよく見て頂きたい。前述のように彼等はベストメンバーを組む事はおろかメンバー不足に苛まされ厳しいチーム構成での戦いを強いられた割には共にリーグ2位の数値を記録したリバウンドとスティール、そして3位に位置する3P・・・“ドアマットチーム”そして“最下位”の成績に相応しくない数値がいくつか並んでいることがおわかりだろう。 特に大型選手が揃うリーグの中で決してサイズに恵まれているとはいえないネオクラゲのリバウンド力は驚異ともいえ −“ポイントガード”のポジションでプレーしていた筈の165センチにも満たないHG小田川よりリバウンド数で上回った選手はかつてリバウンド王のタイトルを獲得した経歴を持つマイティマウス愛宕とキケロ武田、そしてリーグトップクラスのリバウンダー、スリーピー亀田の3名しか存在しない・・・ − また【表3】の各部門のスタッツリーダーの上位に位置するHG小田川とスピィーディーロダンゆうま、そしてディフェンダーを置き去りにするそのスピードと長距離砲の威力をリーグに知らしめたクイック五十嵐の三人が再建モードに突入したチームの中軸を形成、チームとして推し進めている「世代交代」が順調とはいえないまでも確実に歩を進めていることは明らかであり、今回の成績を“最下位に沈んだまま佇んでいる”と見るよりはむしろ時間は掛かってしまったかもしれないが近い将来に訪れるであろう「新たな時代」に向けて静かに力を蓄積ている過程にあると言えるのかもしれない・・・・

しかしながら“次世代に向けて力を蓄積している”とはいえ3大会連続で最下位に沈んだチームに問題がない訳ではなくむしろ多くの課題を抱えているのが実情だ。それは前回大会で明らかになった不安定なロースターや深刻な得点力不足、そして欠落して久しいチームを牽引していく強いリーダーシップという事になるだろう。前回大会のように40歳以上のベテランメンバーが半数を占めるメンバー構成の中で6名、ないし7名 −アンダー30ルールにより4Qに出場出来ないクイック五十嵐を計算に入れて考えれば大会を通じて5.5人、あるいは6.5人で戦っていたとも考えられる・・・−で試合に挑むチームは体力的な部分で問題を抱えていて −ファイブファールズ戦、セガ戦、そしてキングサンズ戦・・・− 残り数分まで僅差の戦いを続けていくも勝負所で競り負ける、あるいはリードを奪いながらも試合終盤に失速、勝ち星を取り逃がしてしまう場面が散見、−また平均得点48.8Pに対し平均失点57.6P との差 ?8.8Pは− 先に述べた体力面以上に深刻な問題であり、オフェンス面では素早いパスムーブと正しいシュートセレクション及びシュート確率の向上が、ディフェンス面では前回大会往々として見られたサイズのミスマッチへの対応とベテランメンバーのスタミナ不足を如何にカバー出来るか、そして大会を通じて“ブレることのない姿勢”をチームとして継続、試合に挑む事が出来るのか”が課題として挙げられるがチームは既にこの欠点に気付いていて、この問題の解決に向けて新たに4名の選手が加入、これまで取り組んできた「永らくチームを支えてきたベテランと未来を担う若手との融合」から「ベテラン、そして新たに加わった4人の新メンバーを含めた若手主導の新体制」へとチームの改革に着手、未来に向けて大きく舵を切った。

ここでお馴染みのメンバーをおさらいしておこう。スターターには司令塔のポジションには安定したボールハンドリングとパスワーク、タイトなディフェンスが持ち味のHG小田川、SGにはリーグトップクラスのスピードと正確なロングレンジシュートを併せ持つクイック五十嵐、SFのポジションにはオールラウンドな活躍が期待されるスピィーディーロダンゆうまが入りインサイドにはここのところ持ち味であるセンターサークル付近から放つ高確率のミドルショットに加えてアシスト能力を向上させているDICE-K、そして50歳となりプラス1ルール適用となるバッドマウス武藤の5人が予想され、6thマンにはベテランと呼ばれる年齢に差し掛かったオールラウンダー、カルロ小杉、その他バッドマウス武藤同様50歳プラス1アドバンテージが適用される正確なミドルシュートが武器のSE光嶋、怪我から復帰、急ピッチで調整を進めるリバウンダー、アロンゾ河原、復活が待たれるかつてのMVPプレーヤー、ペーパーバック“the beast”小森、卓越したテクニックとディフェンダーを翻弄するフェイクモーションでチームにアクセントを与えるコンダクター富坂、ミスの少ない堅実なプレーとペイントゾーンから放つ正確なミドルジャンパーが持ち味のドレクスラージョーダン末次、そしてチーム最年長、55歳のロングレンジシューター、“killer instinct”AKがベンチに控える。これにここ数カ月に渡りチーム練習に参加している4人の若手メンバーが加わるチームロースターは先に述べた様々なチームの欠点を補う一つの解決策であり最下位脱出は無論、久しぶりに上位進出を狙える布陣となっている。

1970年、イタリアGPの予選で事故死するも彼をポイントで上回るドライバーが現れず死後ワールドチャンピオンに輝いた”the tiger”ヨッヘンリント、1989年のスーパーボールの最終Q残り3分、13-16とシンシナティベンガルズに崖っぷちまで追い詰められ、しかも自陣8ヤードからの攻撃を余儀なくされた絶体絶命の窮地から次々にパスを通し遂に残り34秒、逆転のTDパスを決めてチームを奇跡の逆転勝利に導いたサンフランシスコ49ersのジョーモンタナ、1974年のワールドカップに於いて優勝した西ドイツよりも世界中に大きなインパクトを与えたオランダのポジションにとらわれない全員防御、全員攻撃の“トータルフットボール”の中軸を成すもののその後ワールドカップのタイトルを手にする事なく現役を退いたヨハンクライフ、稀代のスーパースター、マイケルジョーダンと同じ世代にプレーしたことでNBA王座に届かぬままコートを去って行ったジョンストックトン、カールマローン、パトリックユーイング、チャールズバークレー・・・そして王者シカゴブルズをあと一歩まで追い詰めるものの捉えることが出来なかったフェニックスサンズ、シアトルスーパーソニックス、そしてユタジャズ・・・スポーツの歴史を紐解いた時に −その選手やチームの類まれな運動能力や秀でた技術、強い精神力とは別に− 目には見えない“時”の力を受けて栄光や勝利を手繰り寄せた者もいる・・・しかしその一方で“時”と“時”の間で迷子になり、そして“時”に翻弄され、あと数センチにまで迫った“栄光”を手にする事無くフィールドやコートに“さよなら”を告げていった選手やチームは数知れない・・・

BS三野宮、ピンクパンサーじゅえりの移籍、そして“チーム再建の柱”と期待されていた若きセンター、ゲレーロしゅんの突然の長期離脱・・・ここ数年チームは“時”の潮の中で道に彷徨いもがき続けていたがようやくその“うねり”から抜け出し目指す目的地へ向けて指針を定め大きく舵を切ろうとしている・・・ 来たる春季大会、過去3大会に於いて最下位に沈んだネオクラゲがいきなり上位に食い込むことは考えにくいかもしれないが彼らを今までと同じ“ドアマットチーム”と見縊ると取り返しのつかない大きな代償を支払わされる事になるだろう。


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