Dリーグについて
  あいさつ
活動拠点
チーム紹介
  セガ
ネオクラゲ
オールディーズ
キングサンズ
ブッダ
ファイブファールズ
令和元年度秋季大会
  大会展望
大会直前情報
大会日程
大会結果
個人成績
試合速報
MVP
過去の大会記録
  令和元年度春季大会
平成30年度秋季大会
平成30年度春季大会
平成29年度秋季大会
平成29年度春季大会
平成28年度秋季大会
平成28年度春季大会
>>過去の大会記録
D-Legend
  令和2年度 秋の陣
令和2年度 夏の陣
令和元年度 秋の陣
令和元年度 春の陣
平成31年度 冬の陣
平成30年度 春の陣
>>過去の大会記録
秘密アイテムNew
  SS石川のDリーグスカウター
※PCからの閲覧推奨です
コラム
  23'渋谷区女子シニア35秋
3th フレンドリーシップ50 #2
3th フレンドリーシップ50 #1
23'大田区シニア40春 #2
23'大田区シニア40春 #1
23'渋谷区女子35春 #1
>>過去のCOLUMN
酒場探訪日記
  大衆酒場 鶴亀
焼鶏 鳳
大衆酒場 大鵬
天ぷら 三惚
炭火焼鳥 とりいち
大衆酒場 初音
>>過去の探訪日記
D LIFE
  対談スペシャル
ラムジー武田氏
high flyer氏
スペシャルK氏
ナイトトレイン氏
>>過去のD LIFE
その他
  ダウンロード
問い合わせ
リンク集


Dleague LOOKINSIDE 2019

第126回 ― 31年度Dリーグ秋季大会 戦力分析 ―


【低迷が続くファイブファールズは再び翔たく事が出来るのか】



かつて“絶対王者”オールディーズの6連覇を阻止すると共に初のリーグ優勝を飾るとそこから3連覇を達成、不滅の18連勝・・・リーグに確固たる地位を確立、一時代を築いたファイブファールズ。

しかしながらチームは27年度春季大会での優勝を最後に次第に優勝争いから遠ざかるようになるとここ数年は下位を低迷、前回大会も最終戦のセガには勝利したものの1勝4敗 勝点7の5位で終戦、優勝争いに加わることはおろか、確かな爪痕さえも残す事無く戦いを終えた。

来たる春季大会は“今一度、自らの力をリーグに知らしめる為の戦いとなる。

今回はセガ、ネオクラゲ、キングサンズ・・・かつて“栄光の時代”を築いたチームが必ずや経験する“低迷期”に突入、緩やかな下降曲線から抜け出す事が出来ないようにも映るファイブファールズの前回大会での戦いぶりを振り返るとともにチームスタッツや個人成績をも照らし合わせながら“勝つ術を忘れてしまった迷える王者”の現状を分析、次期大会での課題を探っていくことにしよう。

まずは例によって前回大会での戦いぶりを初戦のブッダ戦から順に追って辿ってみる事にしよう。

大会初戦、彼等はディフェンディングチャンピオンのブッダと対戦、4連覇を目論む王者に互角の鬩ぎあいを見せ第3Qを終えて50-42と8点のリードを奪い“このまま逃げ切るか”と思われたが最終Q、4連覇を目指すブッダの猛反撃に合い60-66で逆転負け、気を取り直して挑んだネオクラゲ戦でも僅差の戦いに持ち込むも56-59と惜しくも3点差で惜敗、大会初日に連敗を喫し、早くも“覇権奪回”の望みを絶たれてしまうと続く大会2日目は大会初日の連敗が精神的な部分に影響したのかオールディーズに52-76、続くキングサンズにも50-81と続け様に大敗を喫し4連敗、最終戦のセガ戦では序盤から試合の主導権を握り試合を優位に進め69-63と“元王者”のプライドを見せて全敗は免れたものの1勝4敗と不本意な結果で大会を終えた。

次に前回大会に於ける1試合当たりの各部門でのチームスタッツの数値を確認してみることにしょう。

【30年秋季大会 5位 1勝4敗 勝点 7】平均得点:57.4 C 平均失点:69.0 E 得失点差:-11.6 E リバウンド:18.2 E アシスト:10.2 C スティール:4.4 E 3P成功数:4.4 C(○は順位)

セガと並んで1勝4敗ながら直接対決の結果から“5位”に位置しているとあって彼等にとって不本意極まりない低調な数字が並んでいる。

かつて2014年から2015年に掛けてリーグを席捲していた当時のチームの最大の強みは強固なリバウンドに裏打ちされたチームディフェンスを揺るぎない“柱”として確立、そしてこの“オフェンスの初動“とも呼ぶべきタイトかつアグレッシブなディフェンスでボールを奪取、これを起点にアップテンポな攻撃を標榜、チームの司令塔、トリックスターだいごとアナザーワールドたくのゲームメイクから繰り出されるアシストパスにより得点を量産、幾多の勝利を重ね、3度のリーグ優勝を成し遂げていたが、4年の時の流れが彼等を変えてしまったのか、前回大会では平均失点、リバウンド、スティールという“ディフェンス”の強さの指一つの針になる部門がリーグ最下位に沈んでしまっている・・・

これはハリウッド雄介、ルンバ北川、ブラックタイガー山川のチームの中軸選手として活躍、3連覇を達成した経験を誇るインサイドプレーヤーが欠場した事によってペイントゾーンのディフェンスが弱体化した影響がそのまま数値に反映したのは明らかで前回大会奮闘を見せたダイナマイトキッドあつし、ボードマスターまっきーの二人で過酷なリーグ戦を戦い抜くのは難しく、−言い換えれば彼ら3人が戦列に復帰さえすれば−攻守に於いてチームのバランスは飛躍的に改善、前回惜敗したブッダ戦やネオクラゲ戦の結果は違ったものになっていたかもしれない・・・

また強固なインサイドが復活、リバウンド争いを制する事が出来ればダンディカズ、トリックスターだいご、ソレイユぴな、BS三野宮、ミートボールあきらのアウトサイドからの攻撃や伝統の素早いパスワークからの速攻もさらに威力を発揮すると予想され、先に挙げたハリウッド雄介、ルンバ北川、ブラックタイガー山川の戦列復帰を含めたインサイドプレーヤーがどれだけ奮闘出来るか否かがチームの浮沈のカギとなるだろう。

それでは復活を期すファイブファールズのチームロースターを確認しておこう。

“全ては彼のパスから始まる”不動の司令塔、トリックスターだいご、キレのあるドライブとベースラインジャンパーが武器のBS三野宮、あらゆるポジションをこなせるユーティリティプレーヤー“スーパーボール”あきら、持ち前のスピードに加えてアウトサイドシュートの精度を向上させているウッドペッカー勝田、“ここぞ”という場面で勝負強いロングレンジシュートでチームに数々の勝利を齎してきたベテラン、マイクロビーンズ遠藤、ワンプレーでコートの空気を変えてしまう、イエローマスタード“インフルエンサー”菅野、パワープレーとハーフクラッチショットが武器のボードマスターまっきー、チームのオフェンスの核として3Pシュートを量産するロングレンジシューター、ダンディカズ, 前回大会、得点とリバウンドで奮闘、次期大会でもインサイドの核として期待が懸かるダイナマイトキッドあつし、精度の高いロングレンジシュートと堅実なプレーでチームに欠かす事が出来ないウイングプレーヤー、ソレイユぴな、オールラウンドプレーヤーのピンクパンサーじゅえり、コートのマジシャン、マジック飛澤、確実に遂行するロングレンジシューター、ジャックナイフ土利川、そして先に記したハリウッド雄介、ルンバ北川、そしてリバウンドスペシャリスト、ブラックタイガー山川の復活が待たれる3人のインサイドプレーとお馴染みのメンバーが顔を揃える。

昨年の全米オープンに続いて全豪オープンをも制し瞬く間に男女を通じて日本人選手初となる世界ランク1位にまで登りつめた大坂なおみ、そして1年半前、“絶対王者”オールディーズ“に前半15点差以上付けられようとも決して諦める事なく逆転勝ちを飾ると勢いに乗ったチームは優勝こそ逃したものの見事4勝1敗で準優勝に輝きリーグに衝撃を与えてみせたセガ・・・この二つの事実を例に挙げるまでもなく、−世界中を熱狂させるプロフェッショナルスポーツからローカルバスケットボールリーグに至るまで− 如何なるスポーツに於いても“勢いを掴む”は勝利を引き寄せる為には必要な要素の一つであることに変わりはない。

そのような“視点”から鑑みれば前回大会の初戦に於いて −4連覇を目指していた王者、ブッダとの戦いを競り勝ち“勢い”を掴みさえすれば− その後のファイブファールズの立ち位置は“5位”ではなく違った“場所”−勿論さらなる上のポジション− に位置していたのかもしれない・・・

かつて当時無敵を誇った“絶対王者”オールディーズの牙城を切り崩すとともにリーグ3連覇を達成、一時代を築いた彼等が −3度の優勝経験と各ポジションに優れたタレントを擁している事を鑑みれば− 4年にも及ぶ低迷期から抜け出せない理由は、18年に及ぶリーグの歴史の中でチームの浮沈を中心選手の年齢の推移から歴史人口学的な見地から導き出した「チームの中心選手、あるいは主力メンバーの平均年齢が38歳を過ぎると緩やかな下降曲線に突入する」“Dリーグ38歳限界説”に片足を踏み入れようとしている年齢的や体力的な要素も勿論あるのかもしれないが、それはむしろ精神的な部分の問題がかなり関与しているでは無いだろうか・・・

彼等が戦力を整えるとともに迷えるチームに何よりの即効薬となる“勝利”を得る事で“勢いを掴み”そして−3連覇を達成した当時のチームに対する“愛情”や試合に挑む“情熱”を取り戻す事が出来さえすれば− 来たる春季大会で必ずや優勝争いに加わってくると筆者は予測する。


画像をはじめ、当ホームページのデータを承諾無く、コピー・加工することを禁止します。本サイトおよびリンク先ページの内容に関する責任ならびに著作権は、それぞれのページの作成、管理者に帰属します。雑誌・新聞等にデータを転載される場合は必ずご相談下さい。

運営・取材協力 中村, 光嶋