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Dleague LOOKINSIDE 2019

第130回 ― 2019年度Dリーグ春季大会 [ 優勝への条件] ―



4月20日に開催された”覇権争いの生き残りを賭けた“大会2日目の試合結果を受けて優勝の可能性を残すのはネオクラゲに痛恨の逆転負けを喫したもののリーグ戦の首位に立つブッダ(3勝1敗 勝点10 )、破竹の3連勝を飾り2位につけるネオクラゲ(3勝 勝点 9)、 大会第1日目でブッダに敗北したものの粘り強く追走を続けるディフェンディングチャンピオンのオールディーズ(2勝1敗 勝点7)、そして3勝2敗で4チーム(ブッダ、ネオクラゲ、オールディーズ、セガ)が並んだ場合、僅かながらに優勝を決めるペナルティフリースロー戦進出に可能性を残すセガ (1勝2敗 勝点5)の4チームに絞られた。

今回は5月19日、Dリーグの聖地、JFE川崎水江町体育館で開催される“平成と令和と時代が重なり合う中での王者を決める”運命の最終決戦を目前にした各チームの"優勝への条件"を示すと共に彼等に課せられた"最後のミッションを提示しておこう。

【ブッダ】3勝1敗 勝点10

予定されている対戦カード 第3試合 ファイブファールズ

《優勝への条件》 

*ファイブファール戦に勝利、且つネオクラゲがオールディーズ、セガに連敗した場合、オールディーズに勝点で並ばれても直接対決の結果から通算4回目となる優勝が決まる。

*ブッダ、ネオクラゲ、オールディーズが4勝1敗で並んだ場合は3チームによるペナルティフリースロー戦により優勝チームを決定する。

*ブッダ、ネオクラゲ、オールディーズ、セガが3勝2敗で並んだ場合は4チームによるペナルティフリースロー戦により優勝チームを決定する。

大会第1日目の第3試合、前半で9点のリードを奪われていた“絶対王者”オールディーズに対し後半に入ると徐々にその間合いを詰めて最終Q終盤、遂にディフェンディングチャンピオンの背中を射程距離内に捉えると、勝負所の鬩ぎあいを制して鮮やかな逆転勝ちを収め、そして第5試合のネオクラゲ戦では試合開始と同時に始まった怒涛の攻撃でここのところ3大会連続で敗北を喫している宿敵を圧倒、瞬く間に二桁のリードを拡げた時点では −再び彼等が王座に返り咲くー そう感じた人は決して少なくはなかったであろう。

彼等はコートの中で悪戯にボールを保持する事なく優雅にパスを回し、決して慌てる事なく冷静に正しい判断を下し、そして落ち着いてシュートを決める事が出来る。

それは正に −王者の振る舞いー とも言えるだろう。

しかしながら如何なる王者も限りある命・・・ネオクラゲに敗北を喫し自力優勝の可能性を失った今、彼等に出来る事は“人事を尽くして天命を待つ”目の前のミッションである第3試合のファイブファールズ戦に勝利すべく全力を傾ける事だ。

1年前、彼等は今回と同じようにネオクラゲに敗北、自力優勝の可能性が消滅した状況に置かれていたがオールディーズとネオクラゲが両雄一歩も引かない死闘の末、60-60と痛み分け、勝利の女神は“エースを欠き、片翼をもがれようとも最後まで諦める事なく戦い続けた彼等に微笑みかけ、3度目の優勝をプレゼントしてくれたことを”よもや忘れたりはしない“だろう。

【ネオクラゲ 】3勝 勝点9

予定されている対戦カード  第2試合 オールディーズ 第4試合 セガ

《優勝への条件》 

*第2試合のオールディーズ戦に勝利すれば他チームの動向に関係なく、2年ぶり5回目のリーグ優勝が決定する。

*ブッダ、ネオクラゲ、オールディーズが4勝1敗で並んだ場合は3チームによるペナルティフリースロー戦により優勝チームを決定する。

*ブッダ、ネオクラゲ、オールディーズ、セガが3勝2敗で並んだ場合は4チームによるペナルティフリースロー戦により優勝チームを決定する。

大会初戦のファイブファールズ戦ではやや苦戦を強いられたものの後半一気にスパーク、58-42と快勝、幸先のいいスタートを切ると迎えた“今大会の行方を占う大一番”と見られていたブッダ戦では開始直後のブッダの先制攻撃を受けて二桁のリードを奪われてしまいものの徐々にその差を詰めていくと“ブッダのお株を奪うような”終盤での鬩ぎあいを制して2勝目を挙げると大会2日目の“難敵”キングサンズ戦では −長い待機時間が選手達のコンディションに影響したのか− 試合開始から “全く身体が動かない”虚をキングサンズに突かれて2-12と瞬く間に二桁のリードを奪われてしまうもすぐさま反撃に転じ、終わってみれば78-57とスペクタクルな攻撃を仕掛けてくる前回大会の準優勝チームをオーバーテイク、開幕3連勝を飾ったネオクラゲ。

優勝の可能性を残す4チーム(ブッダ・オールディーズ・セガ・ネオクラゲ)の中では唯一自力優勝の可能性を残していて先に記したように大会最終日,第2試合のオールディーズ戦に勝利すれば他チームの動向に関係なく2年半ぶり5回目のリーグ優勝が決定する。

チームリーダー、HG小田川が事情によりチームを離れて約1年の月日が経過、一時その行く末が心配されたがDICE-K、スピィーディーロダンゆうま、スパイダーマン金子、湯煙慕情さぶ、クイック五十嵐、そしてプレデター黒田が力を合わせてチームを牽引、日々の練習で積み重ねてきた目には見えない薄皮のような成果はようやく形となって実を結んで若手とベテランが見事に融合、チームは正に“旬”の時を迎えようとしていて、二人のルーキー、“アイボリー”からa.k.a変更“マッターホルン”もとると“カーボン”GP“瓜生も参戦当初は初めての経験とあって、間違いなく戸惑いもあっただろうが既にリーグの水にも慣れ、短いプレータイムながらそれぞれ初得点を記録するなど数字を残し、チームのローテーションメンバーとして見事に己の役割を果たしている。

 −たとえオールディーズ戦に敗れても− チームはセガ戦に勝利すればペナルティフリースロー戦に進出出来る、言わばセーフティーネットの中に身を置いているが、古くは2011年春季大会、そして2016年秋季大会でリーグ優勝を飾ってはいるものの唯一の黒星をつけられ、そして“勝てば優勝が決まる”大一番で顔を合わせた昨年度の春季大会では60-60の引き分け、秋季大会では土俵際まで追い詰めながらも79-78と1点差で惜敗と、“宿敵”オールディーズにはその行く手に立ちはだかられ、幾度となく敗北を重ねてきた歴史があり、何としてでも “絶対王者”の高く聳え立つ壁を乗り越えて、一気に優勝を決めたいところだろう。

【オールディーズ】2勝1敗 勝点7

予定されている対戦カード 第2試合 ネオクラゲ 第5試合 キングサンズ

《優勝への条件》 

*ネオクラゲ、キングサンズに連勝、且つブッダがファイブファールズに敗れた場合、たとえネオクラゲに勝点で並ばれたとしても直接対決の結果から2大会連続、通算14回目のリーグ優勝が決まる。

*ブッダ、ネオクラゲ、オールディーズが4勝1敗で並んだ場合は3チームによるペナルティフリースロー戦により優勝チームを決定する。

*ブッダ、ネオクラゲ、オールディーズ、セガが3勝2敗で並んだ場合は4チームによるペナルティフリースロー戦により優勝チームを決定する。

大会第1日目の第3試合、“新旧王者対決”としてその勝敗に行方に注目が集まっていたブッダとの決戦に51-56と逆転負け、その後はセガに50-38、ファイブファールズに61-50と連勝を飾り優勝戦線に踏みとどまってはいるものの、リーグの歴史に永遠に残るであろう5連覇を達成した当時の圧倒的な攻撃力や爆発力は陰を潜め、過去1年、彼等に肉薄しているネオクラゲ、そして優勝の可能性を失っているとはいえ、リーグで最もスペクタクルなバスケットボールを展開する“難敵“キングサンズに連勝する事はさすがのディフェンディングチャンピオンといえどもかなりの困難が予想される。

はっきり言ってしまえばブッダ戦での敗北は彼等にとって取り返しのつかない大きな傷跡として残り、今大会でのブッダ、そしてネオクラゲがゲームの中で示しているチームパフォーマンスのクオリティを考えると大会最終日を終えたリーグ戦の勝敗結果だけで彼等が優勝を飾る可能性はもはや“風前の灯火”で、−もし彼等が優勝を飾るシチュエーションを予想するならば− 4勝1敗でブッダとネオクラゲと並んで、もしくは3勝2敗でセガが加わり4チームとなるペナルティフリースロー戦に持ち込まれた場合と考えるのが妥当だろう。

しかしながら彼等はこれまで如何なる苦境や絶体絶命の危機を乗り越え、リーグ最多13回の優勝を誇る歴史を持っている偉大なチャンピオンで −たとえ1%の可能性が残されているのであれば如何なるチャレンジを厭わない− ”勝利者のチームカルチャー“が全てのメンバーの心に宿している事を忘れてはならない。

とにかく“優勝の可能性を残す、そしてペナルティフリースロー戦に進出する為には2試合とも勝利が求められる”must win game“となるが“3時間も先に予定されている遠い未来の第5試合に予定されているキングサンズ戦についての議論や試合内容をイメージしたり、起こりもしない事に悪戯に想いを張り巡らす事なく頭の中で2試合を切り離し、まずは「5月19日10時」にティップオフされる第2試合のネオクラゲ戦に集中、 −1年前の春季大会では60-60の引き分け 、前回の秋季大会では69-68と1点差ながらの勝利と「肉薄され、そして土壇場まで追い詰められてはいるものの」“決して負けてはいない”− 事実と自信を心に糧に、この1戦に勝利すべく周到な準備を進め、コートの中で最高のパフォーマンスを発揮出来るようベストを尽くす事だろう。

【セガ】   1勝2敗 勝点5

予定されている対戦カード 第1試合 ファイブファールズ  第4試合 ネオクラゲ

《優勝への条件》 

ファイブファールズ 、ネオクラゲに連勝、且つブッダ、ネオクラゲ、オールディーズが同じく3勝2敗で並んだ場合、優勝を決めるペナルティフリースロー戦に進出する事が出来る。

奇しくも前回大会と全く同じシチュエーションに身を置くことになったセガ。

− 優勝を争うブッダ、ネオクラゲ、そしてオールディーズが3勝2敗までダウン、“既に圏外に去っていた・・・”と誰もが思っていた古豪が大会最終日にファイブファールズ、そしてネオクラゲをオーバーテイク、優勝チームを決めるペナルティフリースロー戦に進出する −

前回のこのコラムでも記したがそのようなシンデレラストーリー、あるいはドラマティックなカムバックは現実的に考えればその可能性は“限りなく低い”と考えるのが妥当だが、世界平和よりも“アメリカファースト”を推進する事で自らにも降りかかってくるであろう様々なリスクよりも自国経済を最優先にする事を鮮明に打ち出したアメリカ、イギリスの離脱問題、パリでの暴動や大規模なデモ・・・そして未だに終わりが見えないテロやその問題とリンクするであろう移民の受け入れ問題に明確に反対を表明するフランスでのマリーヌルペン率いる国民戦線、スペインの総選挙における極右政党ボックスの躍進をはじめとする右傾化の波が各国に忍び寄り、亀裂が生じ始めているように映るEU、核合意の履行を停止したイラン、激しく衝突するイスラエルとパレスチナ・・・依然として平和の糸口さえ見出す事が出来ない中東情勢、ここのところやや平穏な空気が漂い始めるも過去の過ちや戦禍が依然として人々の心の奥底に燻り続け、決して平和な方向に進んでいるとは言い難い東アジア・・・“いつ、何が起きても不思議ではない”現在の世界情勢や −他方、スポーツの世界に目を移せば− 昨年の欧州チャンピオンズリーグ準々決勝、アウェイのカンプノウで戦った第1レグでFCバルセロナに1-4と大敗を喫して“ほぼ敗退濃厚”と思われていたが地元スタジオオリンピコで開催された第2レグで3-0と奇跡の勝利を飾り、アウェイゴールルールで上回り準決勝に進出ASローマ、そして直近ではNBA2018-19ウェスタンカンファレンスファーストラウンド第2戦で第1シードのゴールデンステートウォリアーズに第3Q途中で31点差をつけられながらも諦めずに食らいつき3連覇を目指すNBA王者を135-131で撃破、世界中のバスケットボールファンを驚かせたロスアンゼルスクリッパーズの例を挙げるまでもなく、 −現代に於いてはこれまでの“常識”や“確実”そして“絶対”という言葉が当てはまらない事例が多々起きている現実を鑑みれば− これまで18年にも及ぶリーグ戦に於いて数々の下剋上やミラクルを起こしてきた“如何なる状況に置かれても最後まで諦めない”セガメンタリティーを持つ彼等がペナルティフリースロー戦に進出する可能性は“決して無い”とは言い切れない。

しかしながら前回大会同様、ここまで3戦全敗と己の名誉にかけて“スイープ”は絶対阻止したい“強い気持ちでこの試合に挑んでくるであろうファイブファールズと、2年半ぶり5回目の優勝に向けて連勝街道を突き進むネオクラゲの難敵2チームから連勝を飾るのはかなりの困難が待ち受けている事を肝に銘じておかなければならないだろう。


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