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Dleague LOOKINSIDE 2019
第129回 −第8回Dリーグレジェンド大会”春の陣”大会展望−
“真冬の激闘から早4ヶ月・・・新しい元号「令和」の下、初の大会となる第8回Dリーグレジェンド大会”春の陣”が5月25日(土)、JFE川崎水江町体育館で開催される。
すっかり定着した感のあるDリーグレジェンド大会も「Dリーグの礎を築き、そして後に続く者達への道を切り開いてきた」“先人達への畏敬の念と感謝の気持ちを”大会”という一つの形として伝えていきたい−という想いから2014年に開催された前身のAKVカップを経て、2015年9月に開催された記念すべき第1回大会から早くも5年目に突入、今大会で第8回大会を迎えることになった。
前回大会では大会の“天王山“と見られていた覇権奪還を目指すワイルドボアーズとの激戦を35-32で競り勝ったディフェンディングチャンピオン、NTTが最終試合のヤマクラゲ戦には惜しくも32-33で敗れたものの通算成績3勝1敗でリーグ戦を制しヤマクラゲ(第3回大会、第4回大会)に次ぐ大会連覇を達成、通算3度目となる優勝を成し遂げ幕を閉じた。
それではここで例年同様、下記の表に羅列した過去のDリーグレジェンド大会の覇権の足跡を今一度おさらいしてから「第8回Dリーグレジェンド大会”春の陣”」の大会の行方を占ってみることにしよう。
大会 |
優勝 |
成績 |
準優勝 |
成績 |
AKVカップ |
ヤマクラゲ |
2勝1敗 |
NTT・ヴィーナス |
2勝1敗 |
第1回大会 |
NTT |
3勝1敗 |
ワイルドボアーズ |
3勝1敗 |
第2回大会 |
ワイルドボアーズ |
3勝1敗 |
NTT |
3勝1敗 |
第3回大会 |
ヤマクラゲ |
3勝1敗 |
ワイルドボアーズ |
3勝1敗 |
第4回大会 |
ヤマクラゲ |
3勝1敗 |
NTT |
3勝1敗 |
第5回大会 |
チームヴィーナス |
3勝1分 |
ファイブファールズ |
2勝1分1敗 |
第6回大会 |
NTT |
3勝1敗 |
ファイブファールズ |
2勝2敗 |
第7回大会 |
NTT |
3勝1敗 |
ワイルドボアーズ |
2勝2敗 |
上記の表を眺めてみると未だ全勝での優勝を成し遂げたチームは皆無である事を鑑みると毎回のように繰り広げられる熾烈な戦いは終息に向かう気配はなく、大会当日は初夏の日差しを肌で感じる季節を迎え、気温の上昇と比例するように今大会も“熱い“優勝争いが繰り広げられる事だろう。
−ご存知のように− Dリーグレジェンド大会は12分ハーフの前後半、24分と通常の試合と比較すると試合時間が短いゲームフォーマットとはいえシニアプレーヤーにとってはハードな“1日で4試合を戦い抜く”過酷なサバイバルゲームであり、且つ戦術面に於いても第6回大会から採用された「前後半6分で設けられているオフィシャルタイムアウト以外はタイムアウトが認められていない」新ルールが施行された事も相まって、これを勝ち抜き頂点に辿り着く為には −個々の選手のコンディションやチームとしての周到な準備は勿論、緻密且つ適格なベンチワーク、そしてコート上でプレーする選手達に作戦やアドバイスを伝える、そして勇気や元気の源になる“声援”即ち“声の力”が重要なファクターとなってくるのは言うまでもなく、懸命な“声の力”がチームの、そして個々の選手の背中を押して思いにもよらないプレーや想定外のエンディングへと導いてくれるのかもしれない・・・
そんな第8回Dリーグレジェンド大会の覇権の行方を占ってみると大会史上初となる3連覇を目指すディフェンディングチャンピオン、NTTが各ポジションに配置されているタレントのクオリティはもとよりオフェンスそしてディフェンス面を検証してみても後述のように平均得点、平均失点、得失点差と全てにおいて断トツの数値を記録、“優勝に最も近い位置でポジションを取って他のチームを大きくリードして”頭一つ抜けている“感はあるものの、強力なインサイドプレーヤーを擁しNTTに勝るとも劣らない戦力を有しているチームヴィーナス、前回大会、NTTをあと一歩のところまで追い詰め若さが醸し出す体力面で大きなアドバンテージを持つワイルドボアーズの2チームがこれを追う展開が予想されるがリーグ最大となるプラス1アドバンテージプレーヤーを有し、エース、キャラハン瀬戸口を攻撃の軸に据えて虎視眈々と上位進出を狙うファイブファールズ、そしてここのところ、3大会連続で2勝2敗が続き優勝争いに絡んできてはないものの過去に大会連覇を成し遂げ、決して侮る事は出来ない潜在能力を持つヤマクラゲにも十分に勝機はあるだろう。
それでは最後に各チームの前回大会の成績及び戦力分析を記しておこう。
【チームヴィーナス】前回大会成績 2勝2敗 3位 (得失点差による) 平均得点32.75B 平均失点34.5B 得失点差 -1.75 B
ベイビーガソル三寺、イリーガルシート“ダッジロール”鹿野、ガリバー岡野、スピンマスターさくら、ヴィーナス野崎、そして自らのa.k.a“キケロ”を彼が憧れる世界最高峰のバスケットボールリーグ“NBA”のオールスタープレーヤー、ジェームスハーデン、ドウェインウェイドにあやかって“ハーデン、もしくはウェイド”に変更を願い出るもあえなく却下されたキケロ武田と揃うDリーグの“絶対王者”オールディーズのメンバーに加え、リーグ3連覇を成し遂げたブッダの不動のセンター、バター梅津が加わる強力な布陣でチームの中核を形成するチームヴィーナス。
これに加えてインサイドにはBIGX西川、ディラン植松、ビッグパパ山内、ガードポジションには衰え知らずの運動量を誇るワーキングホリデー大根田、ロングレンジシューターのスマイリー潮田、そしてディフェンススペシャリストのガードマン雄一と揃うお馴染みの陣容で第5回大会以来となる2度目のリーグ優勝を目指す。
リーグトップクラスの質と量を誇るインサイド、異なる個性を持つ3人のアウトサイドシューター、労を惜しまず努力を続け汗の雫が止まる事がない小柄なポイントガード、インサイドもアウトサイドに加えてプレイメイクをもこなす“ストレッチ4”のオールラウンドプレーヤー、幾多の栄光と辛酸の経験を持つ歴戦のベテラン戦士達、そして”絶対王者“のDNAが心に宿る勝者のメンタリティー・・・ −通常に考えれば− 彼等は十分に優勝する戦力を有しているのは疑いようがなく、敢えて違う表現をするならば、このまま優勝を逃し続ける事は彼等自身に対する”裏切り行為“に値すると言えるのかもしれない。
彼等の前回大会の戦いを振り返った時に“これだけの戦力を有しながら2勝2敗、得失点差もマイナスに振れてしまっているのは首を傾げてしまうところで勿論、他の要素もあるかもしれないが −それはひょっとすると− ハーフコートゲームを多用するファイブファールズ、ヤマクラゲには勝利するもアップテンポなオフェンスを標榜するNTT、ワイルドボアーズにいずれも敗北を喫してしまっている現実にフォーカスすると”ディフェンスの陣容が整う前に対戦相手に攻撃を仕掛けれてしまい失点を重ねてしまう事が“NTT、そしてワイルドボアーズに敗北を喫してしまった主たる要因になってしまっている”と仮定、推測するならば、ディフェンスでの戻りやマークマンのピックアップを如何に改善する事が出来るか否か“が彼等が再びリーグを頂に登り詰める為の重要な課題となるだろう。
【ワイルドボアーズ】前回大会成績 2勝2敗 準優勝 (得失点差による)平均得点31.25 D 平均失点32.5 A 得失点差 -1.25 A
前回大会では第6回大会に続いてヤマクラゲを26-22で撃破、第2回大会以来となる優勝に向かって幸先のいいスタートを切ったと思われたが続く第2戦、“気持ちを一つにメンバーが一丸となって戦う”ファイブファールズの情熱の前に圧倒され34-43と逆転負け、気を取り直して挑んだチームヴィーナス戦では33-30と競り勝ち、逆転優勝を狙うべく王者NTTに挑むも32-35と惜しくも届かず敗戦、2勝2敗の3位で戦いを終えたワイルドボアーズ。
来たる次期大会では2回目の優勝、そして今一度リーグに自らの力を証明する戦いとなる。
リーグトップクラスのスコアリングデュオ、スムース和田とアイスマン力也、そして正確無比のアウトサイドシューター、オートマグ瀧澤を攻撃の軸に据え、これにチームの司令塔を務めるジャスティス海老澤、豊富な運動量を誇るゾフィー岩越、爆発的な得点力を誇るバッファロー加賀美、予測不能のフェイントモーションから得点を量産するロードランナー本間、一撃必殺のロングレンジシューター、パンチョ山下のウイングプレーヤーに加えて力強いリバウンドと広いコートビジョンから繰り出す的確なパスを併せ持つベイブレード巻、圧倒的な高さを誇るリムプロテクター、キングジョー岩越、堅実なプレーが持ち味のハッピーハンフリー高橋と揃うインサイド、そしてアウトサイドにはラスカル嶋川、リボン加賀美、リリー葛西、ラムジー柳田、リトルニキータりらで構成される“ワイルドボアーズシスターズ”の5人の女性プレーヤーがアウトサイドからの攻撃を担う。
体力、スピード、そして反射神経・・・彼等の若さが醸し出す幾多のアドバンテージは他の4チームが持ち合わせていない大きな武器となる反面、それを最大限に生かそうと中軸選手のプレータイムを伸ばしてしまうとオーバーワークから選手のパフォーマンスや判断力の低下を招く恐れがあり、事実、無理が祟って筋断裂を発症させてしまった前々回大会のアイスマン力也のように戦線離脱を余儀なくされ、結果的に優勝を逃してしまった遠因になってしまった事実を鑑みれば前回のこのコラムでも指摘したように“若さを過信することなく”4試合を戦い抜く事を想定した緻密なベンチワークやプレータイムを如何にシェアすることが出来るか否かが2度目のリーグ制覇を達成する為の重要な要素であることは間違いない。
ここまでのところ幸いにして怪我人等の情報もなく、前回大会での失速の苦い経験は必ずや彼等の“糧”となっている事は疑いようがなく、次期大会でも必ずや覇権争いに加わってくる事だろう。
【ファイブファールズ】前回大会成績 1勝3敗 5位 平均得点31.5C 平均失点37.25D 得失点差 -5.75 D
前回大会では準優勝と参戦以来最高位の戦績を残し“多くの期待を持って大会に臨んだものの大会初戦で王者NTTの猛攻の前に16-36と完敗、出鼻を挫かれるも続く難敵ワイルドボアーズ戦では永遠に語り続けられるであろうジェントル竹島の終盤の怒涛の得点ラッシュで43-34と逆転勝ち、この勝利をきっかけにして上昇気流に乗るか・・・と思われたが続くヤマクラゲ戦、チームヴィーナス戦と連敗を喫し不本意な1勝3敗で大会を終えたファイブファールズ。
次期大会では再び1年前の輝きを取り戻す戦いとなる。
“熱い気持ちで戦う”パッション児玉が率いるチームはスコアリングリーダー、キャラハン瀬戸口、スマート粟津、コルレオーネ鈴木を中軸に据え、パルテノン祖父江、ジェラルド下橋、トマホーク小山、リベロ大園、ブラックサンダー竹村と揃う“FAB50”恐るべき50歳軍団と2本のアウトサイドでヤマクラゲを奈落の底に突き落としたダイアナ恒川、正確無比なロングレンジシュートが武器のマリー丸尾、抜群の運動量でチームの推進力を担うティンカーベルきらを始めとする5人の“bankgirls”で構成されるお馴染みの布陣はリーグ最大となるプラス1アドバンテージプレーヤーの存在も相まって今大会でも対戦相手を多いに悩ます事になるだろう。
周囲の、そして自らの期待を裏切り1勝3敗に沈んでしまったチームの課題としては前回大会でワイルドボアーズを葬った終盤での怒涛の攻撃で見せたように“手の付けられない強さ”と見せたか思えばNTTには16-36、ヤマクラゲにも37-47と二桁の大差をつけられて敗北を喫してしまう“試合によって違う顔を見せてしまう”要はムラが出てしまう戦い方にある。
第5回大会ではチームヴィーナスに34-34と引き分け、第6回大会ではNTTに33-35と2点差にまで追い詰め、リーグ戦を制した時の王者と互角の戦いを繰り広げたチームの持つ潜在能力と“如何なる劣勢に陥ったとしても粘り強喰らいついていく“戦う姿勢こそが彼等の最大の強みであることを併せ鑑みれば、大会初戦に組まれているディフェンディングチャンピオン、NTT戦でのいわゆる”試合の入り方“に細心の注意を払い、序盤で離されることなく追走を続け、終盤まで縺れる展開に持ち込み王者の焦りを誘発する戦い方が出来るか否かが、来たる“春の陣”での彼等の成績に大きな影響を及ぼす事は間違いないだろう。
【NTT】 前回大会成績 3勝1敗 優勝 平均得点36.25 @ 平均失点25.75 @ 得失点差 +8.5 @
1年前、土壇場にまで追い詰められたファイブファールズにリベンジとばかりに36-16で、続く難敵と見られていたチームヴィーナスにも42-22といずれも20点差をつける圧倒的な強さを発揮して2連勝と幸先のいいスタートを切ったチームは迎えた事実上の優勝決定戦となったワイルドボアーズ戦では既にファイブファールズの気迫に押され敗北を喫し“逆転優勝する為にはもはや敗北は許されない”ワイルドボアーズの執念に手こずりながらも35-32振り切ると最終戦ではヤマクラゲに32-33と敗北を喫したものの“星の潰し合い”の様相を呈していたリーグ戦を3勝1敗で乗り切り見事大会連覇を達成、通算3度目の王座に輝いたNTT。
来たる“春の陣”では令和の時代での初の王座に名を刻む栄誉と共にリーグ史上初となる大会3連覇を目指す戦いとなる。
“闘将“DG浅井と”試合巧者“のナイト足達で構成される安定感抜群のバックコートコンビにロングレンジシュートが武器のコニーあやとザイチェフ藤田、正確無比のペリメーターショットで左右のベースライン沿いから得点を量産するセクシーキャットウーマンのんと揃うアウトサイドシューター、豊富な運動量でチームの汗かき役を担うデリバリー杉村と派手さはないがミスが少ない堅実なプレーでチームを支えるパーシー山川、Dリーグ創成期を席捲したスタープレーヤー、プリンス釣埼と個性の異なる3人のベテランプレーヤーをウイングに配置、そしてインサイドには必殺のフラワーショットで幾度となく対戦相手を奈落の底に突き落としてきたツーフェイス前田と機動力と力強いリバウンド、そして高い得点能力を併せ持つバーグ後藤と各ポジションに優れたタレントが顔を揃え、先に記したように総得点、総失点で1位を記録、得失点差に於いても他の4チームが全てマイナスに振れる中で断トツとなるプラス10.5を記録、気になるような穴やこれといったマイナス要因は見当たらず、大会3連覇達成の可能性はかなり高いと予測され、もし数値として表すのであれば”その確率は優に80%を超えるだろう。
しかし、敢えて彼等の不安材料を探すとするならばその才能豊かなチームロースターはソリッドな反面、1日で4試合を戦うハードなリーグ戦を戦い抜く上ではやや手薄にも映り体力面の見地から一抹の不安を拭いされない事と“優勝を決めてしまった”後の対戦とは言え、ここのところ2大会続けて敗北を喫してしまっているヤマクラゲの存在だ。
仮に次期大会に於いてヤマクラゲが3勝、もしくは2勝1敗と“優勝の可能性を残して”彼等と対峙したときに、この“二つの小さなかすり傷”が彼等の心理に微妙な影響を与えてしまうのかもしれない・・・
【ヤマクラゲ】前回大会成績 2勝2敗:4位(得失点差による)平均得点33.75 A 平均失点35.5 C 得失点差 -1.75 B
−まるで繰り返し流されるビデオテープのように− 前々回大会に続いて初戦でワイルドボアーズに22-26と敗北を喫すると続くチームヴィーナス戦でも33-37とあえなく連敗、早々に優勝戦線から脱落するもその後はファイブファールズには47-37で、そして最終戦のNTTでは33-32と意地を見せるもさしたるインパクトも残す事なく2勝2敗 4位と下位に沈み大会を終えたヤマクラゲ。
欠場者が続出、またコンディション不良の選手が多い中、7人での苦しい戦いを強いられた事を差し引いても期待外れな結果で大会を終え、来たる“春の陣”では仕切り直し、そして3度目の優勝を目指す戦いとなる。
前回大会欠場した全てのポジションをこなせるユーティリティプレーヤーのビルマ今市、衰え知らずの体力を誇るオールラウンドプレーヤーのSS石川、抜群のスピードでコートを駆け上がる“アイスピック”フィデルカストロ“西川、好調を維持しているドレクスラージョーダン末次、心配された病状が回復に向かいようやく本来の姿を取り戻しつつあるロビン内山、プライベートライフの充実ぶりがコート上のプレーにも波及、いつになく好調を維持している”永遠の意外性“高橋水芭蕉、必殺のロングレジシューター、レディアサシンめぐりん、このところ必殺の抱え込みルーズボールに加えてミドルシュートの精度を飛躍的に向上させているクイーンアルマジロめぐ、黄昏のアンティークシューター、ホイッスル“セクハラマッサージ”島田、これに加えてバッドマウス武藤(五十肩、膝靱帯)、ハリケーンつっちー(五十肩)、AK(五十肩、右足踵)、ダンディカズ(内臓疾患)と故障を抱えているメンバーはいるものの既に4名共にコートに復帰、故障者を含む7人での戦いを余儀なくされた前回大会の“冬の陣”よりは飛躍的に戦力は充実、さらにはその動向は定かではないが”問答無用の仕事人“ペーパーバッグ”ビースト“小森、抜群の嗅覚でニュートラルボールを次々に奪取する脅威のリバウンド力と変幻自在のムーブで得点を量産する”フライングチャイニーズ“ヤオチンが加われば間違いなく対戦相手の脅威となるだろう。
しかしながらチームは数年前から抱えている慢性的な問題 −本職の司令塔不在− という問題に未だ解決策を見出す事が出来ていない。
SE光嶋、コンダクター富坂、カルロ小杉というこのポジションでプレー出来るメンバーが不在の中で、チームは如何にこの問題を解決し、3度目のリーグ優勝に向けてステップアップする事が出来るのであろうか・・・
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