2005.5.15 大会1日目 |
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一回戦 ネオクラゲ対オールディーズ |
ディフェンディング゙チャンピオン、Dリーグ史上初の3連覇を目指すネオウラゲは昨年のスターティングメンバーから若旦那ナカジに代えて「晩年のプロレスラーがそうであるように」ベイビーフェイス(善玉)からヒール(悪役)に転向しつつあるミニバスボーラーにも容赦なくブロックをかます男、スクールボーイエネミー光を先発に起用、AKはその理由を「たとえ小学生プレイヤーだとしても手を抜かない彼のひたむきな姿勢を買った」と説明、果たしてこの起用は吉とでるか凶と出るか。あとは御馴染み前大会のMVP、コンダクター富坂を司令塔にエルマタドールケンジ、ジャパネットこうた、そしてアロンゾ河原のトリオザスカイラインの布陣。対する新規参入、大田区の雄、オールディーズはゴールデンボンバー青柳、スリーポインター日吉、好ディフェンスが持ち味の佐藤選手 、オーバー40のレジェンドセンター、ビッグ西川そしてアンダー30枠で起用された切れ味鋭いミドルシュートの持ち主、バイロン鈴木の布陣。スワン佐々木は監督を兼任、まずはベンチから戦況をうかがう。
出場が期待された前回得点王、ホットチョリソー三野宮は仕事で欠場、この報を聞き「ゲームオーバーにされないでよかった」一様ホッとするネオ老犬軍団。 しかし序盤はネオペースで進む。ナカジに代わり先発起用されたスクールボーイエネミー光が期待に答え連続ジャンパーを決めリードを奪う。しかしオールディーズもスリーポインター日吉のスリーから反撃開始、ジワジワと差を詰めてくる。今日はネオの生命線、トリオザスカイラインが全くの不調、3人ともに調子に乗れずゴール下が決まらないが、アウトサイドが好調、光、そしてアンチフリーズ並木がミドルを決めてカバー、が、エンジンが掛かりはじめたオールディーズも負けてはいない。ゴールデンボンバー青柳、スワン佐々木の連続ショットでジワジワ攻めより遂には2Q修了間際には同点、。しかしここでAKがスワンをかわしミドルシュートをブザービーターを決めてネオが2点リードで前半を終える。後半開始早々ネオがスパート、リードを8点に拡げるがオールディーズも粘り強く食らいついていく。
オールディーズに流れが傾きかけたその時、ビックプレーが飛び出した!ベンチから飛出しチームの危機を救う中国から来たスーパーマン、ヤオチンの必殺天安門リバウンドからの連続ショットが炸裂、オールディーズに傾きかけた試合の流れをネオクラゲに引き戻させた。試合はそのまま一進一退の攻防が続いていくが最後まで試合を捨てないオールディーズは佐々木がスワンスリー決めて反撃するが残り時間は残酷にそして正確に刻まれていく・・・・・そして最後は止めを刺しにAKが登場、お約束のAKフォーメーションからの「スワン返し」がエアボールになり試合は終了、チャンピオン、ネオクラゲがオールディーズを下した。
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二回戦 ペンキーズ対ナムコ |
第4回大会では下位に沈んだ両チーム、まずは初戦で勝利をあげて幸先のいいスタートをきりたいところだ。ペンキーズはジャーメイン吉澤、スーパーマッシュルーム伊藤を中心にオールラウンドプレイヤー八本、交通事故から復帰したクラヤ島田と連続欠場中のネオクラゲのグレイ青田から、グレイ2が正式に2代目グレイを襲名、今日は披露公演初日、いつになく引き締まったいい表情を見せている。ニユーグレイに要警戒だ!対するナムコは現在連続最下位と不名誉な逆2連覇を達成してしまい今大会にかつての栄光の日々を取り戻すべくDリーグの聖地、平和島ユースセンターに乗り込んで来た。
何としても不名誉なリバーススリーピートは避けたいところ。気合十分のキャプテン、プロフェッサー藤田の色白の肌が気合で赤く染り、フレンドリーなコンピューターチップ竹前の表情もいつになく険しい表情、優しいバンビから獲物を狙うチーターに変身、気合十分だ。試合は序盤、一進一退の攻防が続く、ジャーメインがインサイドを、八本、伊藤がミドルを決めてくれば、教授がペイントゾーン、そしてミドルを決め、今日バッシュを忘れた大馬鹿物、オスカー牧野もインサイドで粘り強く得点、リバウンドに活躍、お互い一歩も譲らない展開が続く。後半に入ると少しスリムになり動きが軽快になった教授がスパート、差をジワジワ拡げていく。
対するペンキーズも反撃するがここでアクシデント発生、ジャーメインが接触プレーで出血退場、この日ベンチ入りしていたニキータ綾が遂に女性として始めてDリーグに出場、歴史の扉をあけた。しかしその後ナムコはリズムよく得点を重ね、最後は今大会に復活を目指すスッダのブレイクダウン、スギフックがネットに突き刺さり、ペンキーズの息の根を止めた。赤い軍団、ナムコが幸先よく1勝をあげて復活への力強い一歩を踏み出した。
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三回戦 36ERS対セガ |
大会初日の注目カードのこの対決はホストチームとして今大会の幹事を担当、初優勝へ向けて準備が整ったボールコレクター増田率いる36ERSとここのところ36ERSに2連敗、やや苦手意識が芽生えつつあるセガの対戦、今日のセガは珍しくほぼメンバーも揃い、人数不足でいつも携帯から呼び出しをかけるプリンスの姿も見られず、いつになくまともなウオーミングアップをこなしていく。メンバー不足から開放された余裕からかツーフェイス前田が3つのバスケットボールをお手玉のように起用に廻すスペシャルマジックをベンチ前で披露、大会初戦を迎え緊張気味のチームメイトを和ませる。
試合はともにタイトなマンツーマンディフェンスを行なう為、フィジカルな戦いとなり双方ファールがかさむ。 第1Q、共に互角の戦いを見せるが試合時間の経過とともに除々にセガがリードを拡げていくセガはオールラウンダー江波戸が絶好調、順調に得点を重ねていく。そしてネオクラゲのくの一戦法にはめられて出場が危ぶまれたエスパー武田もかつてMVPを受賞した頃のような輝きを取戻し攻守に活躍を見せる。しかし大会前「最高の体調で大会を迎えられますよ」と吹きまくっていたロビン内山は試合開始からいい動きは見せてはいたが試合後に本人が語っていた通り「空回りでした。スイマセン」とうように残念ながらイマイチの出来。
対する36ERSはいつものように丹羽が起点となってオフェンスプレーをメイク、セガの厳しい守備網を掻い潜りチームメイトにアシストパスを送り、自らも積極的にシュートを放ち得点を重ねていく。チームのキャプテン、ボールコレクター増田もゴール下で奮闘、丹羽からのアシストをムトンボばりのフックで決めてくるが試合の経過とともに疲労からかシュートが決まらなくなってくる。セガは終始自分達の持ち味である早い攻撃をたたみ掛け、36ERSに10点前後のリードを保ち試合は経過して行く。終盤、36ERSも丹羽のミドル、サーフ越路のジャンパー、減量に成功したスリムビューティートレイラー金子のスリーなどで試合を捨てる事なく反撃に出るが猛攻もあと一歩届かずセガが36ERSに1年ぶりに快勝、王座奪還に向けて幸先のいいスタートを切った。
今日はプリンスは御得意のプリンスリーが不発に終わったが6つのアシストで勝利に貢献、「29日から爆発しますよ。クラゲには絶対負けません」の言葉を残しアメリカ出張に旅立った。しかし今日のセガの勝利の立役者は42歳にして脅威の8スチール、要所での6得点、常にファストブレイクの先頭を走りチームを牽引、終盤チャージングで5ファールで退場するまでチームを鼓舞 し続けた戦う取締役、DG(デンジャラスグラジエーター)浅井だ。もちろんDリーグ名物になりつつある情熱あふれるゲキをコートの中でもそしてベンチに下がっている間も飛ばし続けていた。「打て!」「打つな!」「打て!」「打つな!」どっちにしていいのか迷いそうなゲキも飛んでいたがそこはさすがに長年一緒にプレーしてきた選手達は慣れているのか全く動揺のそぶりも見られない。
それともただ聞き流しているだけなのだろうか?何事もなかったように淡々とプレーを続けていた。また潜入取材でその秘密のベールを脱いだツーフェイス前田の秘密兵器のスリーポイントは残念ながら発射されなかった。 「何で打たなっかったんだよ」とのAKの問いに「打てる訳ないじゃないすか、浅井さんいるんですよ。怒られちゃいますよ、本当に・・・でもどこか1日来れないと言っていたからな フフフ・・・・」と薄笑いを浮かべるツーフェイス。 彼のささやかな小さな夢が実現出来るのは大会何日目になるのだろうか?
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四回戦 オールディーズ対ペンキーズ |
本日の最終試合はオールディーズ対ペンキーズ、両チーム共によく練習を通じて顔を会わせる間柄、「今週何回あったっけ?」とジャーメイン。「4日連続じゃないすか」とスワン。 この二人からは疲労の色は全く感じられない。まさにバスケモンスター。Dリーグではリーグ戦期間中、各チーム必ず一度は経験しなければいけないのがこのダブルヘッダー、それは若い頃ならまだしもオーバー30選手のDリーガーにはきついもの。ペンキーズはこの試合 アウディ吉田が駆けつけチームに合流、5人プラススクランブル出場したニキータ綾に加わり7名体制、何とか初勝利を挙げたいところ。
対するオールディーズは逆にアンダー30選手、ミドルシューターバイロン鈴木が仕事で抜けてしまい戦力ダウンは否めない。厳しい状況に追い込まれてしまった今日ビッグパパ山内に代わりチームの監督を兼任しながら戦うスワン佐々木はDリーグ初勝利をチームにもたらす事が出来るのであろうか?試合は序盤、両チーム共に疲労のためか動きに精彩が見られない。スリップダウンはまだしもフリースローーエアボール、リングに当たらずボードに直撃するシュートなど日頃での彼らのプレーからはとても想像出来ない珍プレーが多発、和らいだ午後の日差しに初夏のまどろみを感じさせるユースセンターに「バン!バン!」とボールがボードにダイレクトにあたる乾いた音がこだまする。
その異変に自然界はすぐさま反応、まだ東京の中にあっても自然を感じさせてくれる平和島公園の木々につかまり羽根を休めていた小鳥達がその聞きなれないその異様な音に身の危険を感じ取り、安全な場所に移動する為に羽根を開いて慌てて飛び出していった。ああ・・・しかし2Qに入り、目を先に覚ましたのはベテラン揃いのペンキーズ、ジャーメインのインサイド、八本のスリー、スーパーマッシユルーム伊藤のジャンパーでリードを奪い、今日一日で3ブロックを決め、前人未到の3大会連続ブロック王を目指すジャーメインのトラッシュトークも滑らかに回転、その術中にまんまとはまりスワン佐々木はフリースローを落としてしまう・・・・・が、このチームの危機に立ち上がったのがこの春めでたく結婚、私生活充実のゴールデンボンバー青柳だ。インサイド、そしてミドルを次々と決めて試合の流れを呼び戻し逆転に成功する。
その後試合はオールディーズが終始リードを保ちながら進むが最終Q、ペンキーズもスーパーマッシュルーム伊藤のミドルで反撃開始、八本、島田のジャンパーなどで追いすがるが少ない人数で2試合を戦った彼らにはもはやオールディーズを逆転する力は残っていなかった。オールディーズは始めてのDリーグの初日を1勝1敗の五分で終え、まずは順調なスタートを切った。ペンキーズは残念ながら連敗スタート、29日以降のリーグ戦に巻き返しを計りたいところだ。
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