2013.5.19 大会1日目 |
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「Dリーグ一口メモ」 今から453年前の5月19日には”歴史の転換期”となるこんな戦いが・・・
ー桶狭間の戦いー
永禄3年5月19日、2万5千と言われる大軍を率いて尾張に侵攻した駿河の戦国大名、今川義元、今川氏真親子に対し、尾張の大名、織田信長がわずかニ千の軍勢で本陣を強襲し今川義元を討ち取って今川軍を退却させた日本の歴史上有名な戦い。この戦いを契機に当時東海道に君臨していた今川氏は没落するが逆に勝利した織田氏はこれ以降畿内の制圧に向かって急成長を遂げた戦国時代の歴史を変えた重要な戦いの一つとして記憶されている・・・
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第1試合 キングサンズ対ネオクラゲ 39−43 |
キングサンズ対ネオクラゲ・・・4.5年前はリーグの覇権を目指して互角の戦いを繰り広げていた両者だがここのところはキングサンズがネオクラゲを圧倒、そしていずれの試合も −ネオクラゲが先行するも中盤もしくは終盤にキングサンズが追いつき第4Qに引き離し逆転勝利−と全く同じと言っていい試合内容が毎試合繰り返されている・・・果たしてネオクラゲは”過去の呪縛”を振り払うことが出来たのであろうか・・・
この2年あまり3連敗とキングサンズに全く勝てていないネオクラゲは最初からマンツーマンディフェンスを採用、特にキープレーヤーであるF山本、ハイタワー西野、ベースラインマスターだいきには徹底マークを指示、試合に挑むも「どうぞご自由に・・・」とばかりにF山本がマッチアップするDICE-Kとの高さのミスマッチを突いて右ベースライン際からフェイドアウェイ気味のターンアラウンドジャンパーをファーストプレーで綺麗に決めてキングサンズが幸先のいいスタートを切る。しかしすぐさまネオクラゲもSF武藤のボーナススロー、BS三野宮の連続ミドルジャンパーで追撃、すぐさま逆転に成功するが「リーグ開幕戦の緊張感、慣れていない体育館、そして負けられない想い・・・」両者攻撃の形を作るものの全くシュートが入らない時間が続いていく・・・しかしこの均衡を破ったのはスノーマンてる、マークに付くSF武藤の一瞬の隙を突いて”プリングルスサワークリームオニオンショット”をヒットさせ得点を挙げると「今日の俺は行ける!」とばかりに勘違い、続けさまにドライブを敢行するもこれは”僚友の敵討ち”とばかりにSE”the oscar”光嶋が抜群の読みと老獪な技を駆使しカバーディフェンスに入りオフェンスファールを誘発させるとこのプレーを起点にネオクラゲが攻勢、ピンクパンサーじゅえりが繋いだボールをBS三野宮が果敢にゴールにアタック、ボーナススローに繋げると続いて”永遠の伏兵”カルロ小杉のミドルジャンパーが突き刺さりネオクラゲが8−4と4点のリードを奪い第1Qを終える。
第2Qに入ってもネオクラゲ優勢の試合の流れは変わらずSF武藤が高い打点を利しての連続ミドルジャンパーに続いてカルロ小杉のドライブが決まりリードを着実にリードを拡げていくもキングサンズは遅れて到着したハイタワー西野、そしてベースラインマスター大樹がコートインすると次第に試合の流れはキングサンズに傾きはじめる・・・ハイタワー西野がブロック、そしてリバウンドでペイントゾーンを制圧し始めるとネオクラゲの攻撃がややアウトサイドに偏りシュート確率が低下したところでF山本のミドルに続いてスマートボーイ宮下のボーナススロー、ハルクまことのリバウンドショットなどで差を詰めるとここぞとばかりにベースラインマスター大樹、RPGノブナガ、そしてスマートボーイ宮下が速攻を繰り出しネオクラゲゴールを襲うものの拙攻や詰めのミスで自滅、2年ぶりの現役復帰を果たした高橋水芭蕉の南無阿弥陀仏ショットもリムに嫌われ掴みかけた試合の流れを自ら手放してしまうと途中出場のアロンゾ河原、そしてペーパーバック”the beast”小森に続けざまにミドルジャンパーを決められ20−14とネオクラゲがややリードを拡げてハーフタイムを迎える。
第3Qに入るとキングサンズがいよいよ本領発揮、ハイタワー西野の高さによって制空権を得るとそこからベースラインマスター大樹が速攻を仕掛け自らシュート、そしてネオクラゲディフェンスのマークがズレたところでF山本がロングレンジを1本、そして2本と射抜いて静かな足音を立ててネオクラゲの背中に迫ってくる・・・対するネオクラゲはパスはよく回りワイドオープンをクリエイトするものの疲れからかBS三野宮、しゅん、ゆうま・・・ことごとくシュートがリムに嫌われなかなか得点を挙げる事が出来ない・・・緊迫した空気が会場を包み始めた残り1分、遂にF山本がこの日3本目のスリーを突き刺し24−24の同点に追いつき場内からは「やはりキングサンズか・・・」「さすがにネオも疲れたか・・・」との声が聞こえてきたがこのキングサンズに傾きかけていた試合の流れを呼び戻すかのようにペーパーバック小森が左ウィング付近からミドルジャンパーをヒット!26−24と辛くもネオクラゲが2点のリードで試合はいよいよ勝負の最終Qへ・・・
土壇場のなって両者ようやく本来の姿に戻ったのか、勝利を掴む為に積極果敢にゴールにアタックを開始、ベースラインマスター大樹がこぼれ玉をチップショットで捻じ込むとF山本のミドルジャンパー、ハイタワー西野のゴール下で一気にキングサンズが攻勢に出るもネオクラゲもBS三野宮、ペーパーバック小森の連続ミドルジャンパー、カルロ小杉のスティールからの速攻で応戦、両者譲らず激しい競り合いが続いていくも残り3分を切ってこの日沈黙が続いていたRPGノブナガのミドルがリムを射抜いて遂に33−32とキングサンズがネオクラゲを逆転!
ーやはりこの試合もいつもと同じようにキングサンズに勝利の女神が微笑むのかー と思われたがここでネオクラゲは集中力を途切れさせることなくディフェンスに集中、キングサンズのオフェンスを24秒バイオレーションに追い込み試合の流れを再び手繰り寄せるとカルロ小杉、BS三野宮、ペーパーバック小森が怯むことなくゴールにアタック、ボーナススローを確実に沈め残り1分を切って41−34と7点のリードを奪い「勝負は決した」と思われたが最後まで絶対に諦めないキングサンズは一縷の望みを掛けてF山本のロングレンジ、そしてハイタワー西野がゴール下を捻じ込み粘りを見せるもののネオクラゲはSF武藤、ゆうま、DICE-Kがキングサンズのファールゲームにきっちり対応、ボーナススローを確実に沈めて勝負あり、ネオクラゲが過去の呪縛を乗り越え43−39でキングサンズを振り切り大会1勝目を挙げた。キングサンズはエース、ゴルゴ藤樹を欠きながらも持ち前の粘り強さを発揮したもののあと一歩及ばず惜敗、次戦からの巻き返しに期待したい。
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第2試合 セガ対ファイブファールズ 37−27 |
昨夏のリーグ参戦以来2大会連続の3位、さらには昨秋大会では優勝争いに加わり既に「リーグでの立ち位置」を完全に確保した感のあるファイブファールズとマスターピースゆうたを新たに加えて古豪復活を目指すセガとの戦いは開始早々マイクロビーンズ遠藤がファーストタッチでオープニング3Pをヒット!さらにはハリウッド雄介がインサイドに切れ込むパワープレーで得点し5−0とリード、試合の流れを掴みかけたと思われたがセガもすぐさま反撃開始、この日欠場のDG浅井に代わって司令塔を務めるロビン内山のパスから期待の新人、マスターピースゆうたが右ウィング付近からミドルジャンパーを挨拶代りにヒット!さらにはチームのスィ―パー、ツーフェイス前田の必殺のフラワーショットが決まり試合のリズムを手繰り寄せるとここからマイティマウス愛宕のパワープレーに続いてマスターピースゆうたとロビン内山のミドルジャンパーが連続ヒットし一気に逆転に成功、10−8とセガが2点のリードを奪い第1Qを終える。
しかし第2Qに入ると試合の様相は一変、ダンディカズとハリウッド雄介のコンビプレーですぐさま10−10の同点に追いつくとDリーグ初登場のコートの端から端までリバウンドやルーズでボールを回収、さらには正確なシュートを併せ持つa.k.a”ルンバ”北山がミドルジャンパーをヒットさせ12−10とファイブファールズが逆転に成功、試合を優位に進めていく・・・対するセガは「気負い、チームの期待、そしてわずかに感じる初戦の緊張感・・・」これがリーグに新加入する選手の誰もが経験する難しさなのか・・・ミドルジャンパー、スリー、ドライブ・・・マスターピースゆうたのシュートが全く入らずその流れがチームに伝染してしまったかのようにSS石川、SH笠原、ロビン内山のシュートが悉くリングに嫌われ全くスコア出来ない時間が続き逆に「ボールをシェアする中でオープンな選手にシュートを打たせる」チーム本来のリズムを取り戻したファイブファールズはダンディカズが「ポイントフォワード」的なプレーで”溜めを作って”スペースと”ディフェンスのズレ”を創出するとそこに合わせるようにインサイドに切れ込んでくるハリウッド雄介、そしてルンバ北山にパスを配球、着実に得点を拡げて17−12とリードを拡げ前半を終える。
両者シュート確率が悪くロースコアの展開が続く流れは後半に入っても変わる事がなくセガ、そしてファイブファールズも焦りからかイージーミスやシュートセレクションの悪さが目立ちなかなか得点を挙げる事が出来ないでいたがようやく3分過ぎにベテラン、SS石川がスティールからイージーレイアップを沈めて均衡を破ると試合が動き出す・・・・この日好調のルンバ北山がディフェンスで奮闘、ブロックで攻撃を止めると自らゴール下を捻じ込みここからファイブファールズがスパークするかと思われたがダンディカズ、スーパーボールあきらのアウトサイド、そしてインサイドで奮闘するボードマスターまっきー、ブラックタイガー山川・・・全てのプレーヤーのシュートが全く入らなくなってしまいその拙攻がセガの反撃を呼び込んでしまう・・・これまで絶不調に陥っていた攻撃陣が目を覚ましSS石川のフローターショットを皮切りにアタックを開始、マスターピースゆうたのリバウンドショット、マイティマウス愛宕のブルドーザードライブに続いてセクシーキャットウーマンのんがステップアップ、ダンディカズのディフェンスを見事なフェイクでかわし必殺のベースラインジャンパーを沈めさらにはハリウッドゆうすけとのリバウンド争いを身体を張ってボールを奪取、これをマイティマウス愛宕がきっちり捻じ込み25−21と一気に逆転に成功、4点のリードを奪いいよいよ試合は勝負の最終Qへ・・・
第4Q開始早々、セガは今年41歳を迎えるも未だ「リーグNO,1のアスリート」の呼び声高いSS石川がこの日2本目のスティールを決めてボールを奪うもノーマークのイージーレイアップを外してしまうと試合の流れは再びファイブファールズに転じてしまいルンバ北山にボーナススローに続いてミドルジャンパーを決められ25−24とミスに付け込まれ一気に得点差を詰められてしまう・・・再び巡ってきた試合を流れを生かして試合をひっくり返したいファイブファールズはこの日インサイドのパワープレー、そしてアウトサイドのスリーとオールラウンドなプレーを見せるダンディカズがペイントゾーンに切れ込みボーナススローを獲得、残り2分を切って何度もリードチェンジを繰り返す激闘は一つ一つのプレーの重みが増してくるクライマックスの時を迎える・・・しかしこの大事なフリースローをダンディカズが2本とも外してしまうと試合の流れは再びセガに傾きマスターピースゆうたのロングレンジやドライビングレイアップ、スーパーハンドル笠原にストリートムーブからフロータ―気味にミドルジャンパーを決められ残り1分を切って32−24と8点差に拡げられてしまうもファイブファールズも「自らもミスは自ら取り戻す」とばかりにダンディカズがトップオブザキーからロングレンジスリーをクリーンヒット!諦める事無く食い下がるものの最後はマイティマウス愛宕にスティールからのドライブを決められ勝負あり、セガが37−27で粘るファイブファールズを終盤に突き放し大会1勝目を挙げた。敗れたファイブファールズは十分に勝機をあったもののパスミスや勝負所での「1本」を決めることが出来なかった事が最後まで響き惜しい試合を落とした。
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第3試合 ブッダ対オールディーズ 55−82
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「チームの未来を担うはずだった若者がいつの間にかライバルチームに移籍、そして今、鋭い牙を剥いてくる・・」・少なからず物議を呼んだ”ファイナルアンサー”りょうの移籍により「絆」、「心」、「友」、「義」・・・両チームのメンバーの心の中に様々な想いが交錯する中で始まった試合はブッダを統率する”将軍”スムース和田が開始早々切れ味鋭いドライビングレイアップを沈めてブッダが先制、幸先のいいスタートを切るもすぐさまキャノンボールしんがお返しとばかりに得点を決めるとここから”ミスターパーフェクト”遠藤が早くもフルスロットルでスパーク!、自らノータッチミドルジャンパーを綺麗に沈めるとキャノンボールしん、キケロ武田、そしてBIGX西川へ的確なアシストパスを送り得点をクリエイト、オールディーズがリードを拡げていく・・・対するブッダもファイナルアンサーりょうが自らロングレンジを射抜くとバラクーダ月村のゴール下、そしてデール江花のミドルジャンパーを正確無比なアシストパスで演出、同点に追いつく事に成功するとさらには「今大会に並々ならぬ決意で臨んでいる」チームを率いるキャプテン、バター梅津が”禁断のバタースリー”を射抜いて14−11と逆転に成功、場内からはこの想定外の一発と”絶対王者”オールディーズに対して互角に渡り合う”ドアマットチーム”ブッダの大健闘に場内からは驚きと賞賛を入り混じった大歓声が沸き起こる。しかしこのバタースリーがMP遠藤に闘志に火を付けてしまいここから「リーグNO、1プレーヤー」の怒涛のオフェンスが炸裂!連続ドライビングレイアップ、切れ込みからのゴール下・・・さらにはキケロ武田の落ち葉拾いショットも決まり一気に逆転に成功、「ブッダも頑張ったがここまでか・・・」と思われたがブッダもファイナルアンサーりょうのスリー、そしてバター梅津のゴール下で応戦、両者譲らず19−19の同点で第1Qを終える。
しかし第2Qに入ると自力に勝るオールディーズがオフェンスのリズムをガラリと変えて攻勢を掛ける。第1QはMP遠藤が自らのドライブやショットで得点機会を創出していたがこのQはボールをよく動かし自らの存在を”囮”にするオフェンスを展開、ベテランBIGX西川のジャンパー、そしてスワン佐々木の切れ込み、キャノンボールしんのパワープレー、そしてベイビーガソルのロングレンジ・・・時折自らの多彩なオフェンスも散りばめながらブッダを引き離しその差は見る見る拡がっていく・・・対するブッダは第1Qあれほど好調だったオフェンスが急ブレーキ、ファイナルアンサーりょう、スムース和田、デール江花のミドルジャンパーは悉くリングに嫌われネットを揺らすことが出来ず何とかバター梅津がペイントゾーンで奮闘、オフェンスリバウンドからのシュートで何とか喰らいつくのが精一杯の状態で第2Qはオールディーズが38−28とブッダに10点のリードを奪いハーフタイムを迎える。
10点のビハインドを何とか早い時間に挽回、「まずは一桁差に、そして出来ればリードした状態で第4Qを迎えたい・・・」「”試合の流れが変わりやすい第3Qの序盤”にいい形でゲームに入りたい・・・」とのブッダの思惑を見透かしたように後半開始早々、ミスターパーフェクト遠藤がロングレンジから”MP3”をクリーンヒット!するとこれを合図にオールディーズオフェンスが再点火、怪我から2年振りに復帰したピースメーカー石渡のボーナススロー、この日好調のBIGX西川のミドルジャンパー、キケロ武田とスワン佐々木のコンビプレーなどで48−30とさらにその差を拡げていく・・・
20点差近い得点差を付けられ下を向き始めたメンバーの中にあって諦めずに勝利への執念を見せたのはルーキー、ファイナルアンサーりょう、スピード感溢れるドライビングレイアップで連続得点を挙げるとさらには会社の上司であるベイビーガソル三寺に果敢にアタックを敢行、ファールアウトに追い込み一人獅子奮迅の活躍を見せるもオールディーズは決して攻撃の手を緩めない。キャノンボールしんの7連続得点やスワン佐々木のミドルジャンパー、キケロ武田の速攻などで11−0のランでさらに突き放しさらにディフェンスでも集中力を切らせる事なくリバウンドを制圧、さらにはMP遠藤のスーパーブロックも飛び出し試合は一方的な展開のまま最終Qへ・・・
59−35とオールディ―ズが24点のリードで迎えた最終Q,何とか意地を見せたいブッダはキャプテン、バター梅津が傷だらけになりながらもインサイドで奮闘、オフェンスリバウンドをもぎ取りシュートを捻じ込んでいくとこれに呼応するかのようにイッコー鎗田が連続ミドルジャンパーをヒット、さらにはデール江花やスムース和田、バラクーダ月村も怯むことなくゴールにアタック、得点を重ねるも既に”巡航速度”で試合を進めるオールディーズはサクラ、そしてヴィーナス野崎を第4Q開始から同時投入する余裕を見せるも要所はMP遠藤、そしてキャノンボールしんがしっかり得点を決める「緩めるところは緩める、そして締めるところは締める」”王者の試合運び”を披露、そして最後は「勝利を知らせる」ヴィーナスフォーメーションからヴィーナス野崎が綺麗にミドルジャンパーをヒットさせて勝負あり、オールディーズが82−55と27点の大差を付けてブッダに快勝、4連覇に向けて幸先のいいスタートを切った。 敗れたブッダは第2Q中盤まで”絶対王者”オールディーズによく喰らいつくもオフェンスのリズムを見失ったところを一気に畳み掛けられてしまい試合を決められてしまったが随所に前回大会より進化した姿が見られたので次戦からの巻き返しに期待したい。
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第4試合 キングサンズ対セガ 64−47 |
開幕戦でネオクラゲに足元をすくわれ巻き返しを計りたいキングサンズはハルクまことのミドルジャンパーで先制、さらには第1試合で4得点に終わりチームの期待に応えられなかった前回大会の得点王、ベースラインマスター大樹がその鬱憤を晴らすかのようにコーナー、そしてウィングからミドルジャンパーを量産、序盤から引き離しにかかるもSS石川、ザ、マシン中井、マイティマウス愛宕、そしてマスターピースゆうたと主要メンバーが所用や他の試合でごっそり抜けてしまい不利が予想されたセガが身体に、そして心に宿る「如何なる状況に置かれても最後まで絶対諦めない」セガバスケットボール魂を発揮、ツーフェイス前田のフラワーショットで反撃の口火を切るとロビン内山のスリーに続いてコニー”littledynamite”あやの長距離砲が爆発、2本のロングレンジとミドルジャンパーを射抜いて応戦、13−14と1点差に迫ると場内からは大歓声が沸き起こる。しかし連敗は避けたいキングサンズもすぐさま反撃を開始、ハイタワー西野のターンフック、RPGノブナガのレイアップなどで再び逆転に成功するも終了間際にSH笠原からのアシストパスをツーフェイス前田が捻じ込み両者譲らず18−18の同点で第1Qを終える。
第2Qに入ってもセガは好調を持続、SH笠原がスティールで奪ったボールをロビン内山が左ウィング付近から得意のバンクショットを決めて20−18とリードを奪うとアウトサイド警戒のキングサンズディフェンスの虚を突いてコニーあやがドライビングレイアップをさらにリードを拡げるも自力に勝るキングサンズもベースラインマスターだいきのミドルジャンパーを皮切りに反撃を開始、両者ゴールを目指し果敢に攻撃を続けるが全くシュートが入らない時間が続き25−25の同点からスコアが動かない・・・しかし残り30秒を切ってようやくF山本のドライビングレイアップが決まりキングサンズが27−25と2点のリードを奪いハーフタイムを迎える。
迎えた第3Q、圧倒的優位が予想されたにも関わらず思わぬ苦戦を強いられているキングサンズが開始早々からスパーク!ハイタワー西野のゴール下やRPGノブナガのミドルでその差を拡げるとディフェンス面でもハイタワー西野が中央に構えるマッチアップゾーンもその威力を発揮、F山本、ベースラインマスター大樹がスティールからイージーレイアップを沈めさらには今大会も堅実なプレーを見せるハルクまことがペイントゾーンでのシュートをきっちり決めて遂にその差は二桁に・・・しかし何とか喰らいついていきたいセガはセクシーキャットウーマンのんのベースラインミドルジャンパーやSH笠原のストリートムーブからの連続ショットで追撃、35−44と9点差までに戻して勝負はいよいよ最終Qへ・・・
圧倒的な不利が予想される中、善戦を続けるセガは最終Qに入っても集中力を切らさない。 キングサンズの不用意なパスをロビン内山がスティールに成功、そのままイージーレイアップでチームの希望に灯を灯すとSH笠原が巧みなドリブルとフェイクを駆使してペイントゾーンに切れ込みティアドロップ気味に技ありのミドルを沈めて39−44と5点差に迫ると場内は「予想外ともいえる」セガの善戦に賞賛、驚愕、畏敬・・・様々な思いが渦巻き騒然とした空気に包まれる・・・「ひょっとするとひょっとするかも・・・」のセガに傾きかけていた試合の流れを断ち切ったのはやはりF山本、トップオブザキーから切れ味鋭いロングレンジを射抜くとすかさずハイタワー西野のゴール下をお膳立てするとこのプレーを足がかりにキングサンズが一気に猛攻を開始、ベースラインマスターだいきの連続ゴール、高橋水芭蕉の予測不能のターンアラウンドアシストからハイタワー西野がゴール下を捻じ込み遂にその差は20点に・・・絶望的とも言える得点差を付けられてもセガは諦めることなくキングサンズを追撃、セクシーキャットウーマンのんが、SH笠原が、そしてツーフェイス前田が必死のプレーでゴールを捻じ込み追いすがるも時間切れ、キングサンズが64−47で粘るセガを振り切り大会1勝目を上げ通算成績を1勝1敗の五分に戻した。敗れたセガも同じく1勝1敗ながら主要メンバーが欠場した圧倒的な不利な状況の中での善戦は見事の一語、次戦からの奮闘に期待したい。
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第5試合 ファイブファールズ対ブッダ 49−52 |
共に初戦を落とし巻き返しを計りたいファイブファールズ対ブッダの今日の第5試合は優勝戦線への生き残りを賭けた予想に違わぬ激戦となった。試合は開始早々ダンディカズがブッダディフェンスを引き裂くように中央からドライビングレイアップを沈めてファイブファールズが先制、いい形で試合に入ることに成功する。一方立ち上がりからミスが目立ち得点を挙げることが出来ないでいたブッダであったが3分過ぎファイナルアンサーりょうがファイブファールズディフェンスの一瞬の隙を突いてドライブを捻じ込みチームにエナジーを吹き込むとこれに呼応するかのようにイッコー槍田とスムース和田の見事なコンビプレーで得点を重ねると再びファイナルアンサーりょうが躍動、インサイドへの切れ込み、そして巧妙なアシストでチームを牽引、試合を優位に進めていく・・・「連敗は何としても避けたい」ファイブファールズはダンディカズ、そしてスーパーボールあきらの長距離砲で応戦、同点に追いつくとさらにはマイクロビーンズ遠藤のミドルジャンパー、ダイナマイトキッドあつしのゴール下でリードを拡げファイブファールズが15−12と3点のリードを奪い第1Qを終える。
第2Qに入るとブッダのルーキー、ファイナルアンサーりょうが第1Qに続いてチームを牽引、右ウィング付近やや遠めからロングレンジスリーを叩き込み15−15の同点とするとそれに呼応するかのようにデール江花が「ミドルと見せかけてドライブ、ドライブと見せかけアシスト」と曲者的プレーでファイブファールズディフェンスを翻弄、得点を重ねリードを拡げていく・・・一方、アウトサイドシュートがリムに嫌われ得点が入らない時間が続いていたが「しからばインサイドで・・・」とばかりにハリウッド雄介がペイントゾーンでジャンパーを連続でヒット!さらにはルンバ北山のリバウンドショット、ダンディカズのドリブルペネトレイトやハリウッド雄介のボーナススローで24−22と再び逆転、ブッダに傾きかけていた試合の流れを引き戻すことに成功する。しかしブッダもすぐさま応戦、イッコー鎗田の巧妙なパスからバラクーダ月村がきっちりゴール下を捻じ込み26−24と逆転に成功、ファイブファールズから2点のリードを奪ってハーフタイムを迎える。
第3Qに入ると両者ダブルヘッダーの2試合目とあって疲労の色が隠せずシュート確率、そしてミスが目立ち思うようにスコアを重ねられない重苦しい時間帯が続いていくがここでステップアップしたのは双方のアンダー30プレーヤー、まずはファイブファールズのスーパーボールあきらがダンディカズのシュートを演出するとブッダディフェンスのマークのズレを突いてドライブインを捻じ込み再び逆転に成功するもブッダの若きエース、ファイナルアンサーりょうもすぐさま応戦、右ウィングからロングレンジを射抜くとすぐさま閃光のようなドライブでAND1プレーを成功させ再び30−26と逆転に成功する。しかし負ける訳にはいかないファイブファールズはここでチームのキャプテン、ダンディカズがステップアップ、ボードマスターまっきーが渾身のリバウンドで繋いだボールを右ウィングに続いてコーナーからロングレンジを連続で射抜くと続け様にドライビングレイアップを捻じ込み獅子奮迅の活躍を見せ逆転に成功するが結果的にこのオーバーワークが試合の行方を左右してしまう・・・対するブッダは前半を終えて2得点と「ほぼ眠っていた」状態だったバター梅津が突然眠りから覚めてインサイドで躍動、疲労の色濃いファイブファールズのペイントゾーンを持ち前のパワーで蹂躙、ゴール下、そしてボーナススローでじわじわと得点を重ねまたもや試合をひっくり返し42−38とブッダが4点のリードをファイブファールズから奪い試合はいよいよ勝負の最終Qへ・・・
しかし今大会のブッダはドアマットチームと揶揄されていた昨年までのブッダと明らかに「粘り」が違う。以前ならば「不利な試合展開、些細な怪我、判定への不服、ミスを重ねるチームメイトへの不満・・・」等で集中力が途切れて自滅・・・というシーンを過去何度も見かけたが苦しい場面でも下を向くことなく優勝候補の一角であるファイブファールズと試合開始直後から激しいせめぎ合いを繰りひろげ今、現実にリードを奪って第4Qを迎えているのだ・・・
4点ビハインドで始まった第4Q、早い時間帯に追いつきたいファイブファールズはダンディカズのボーナススロー、ルンバ北山のバンクショットで追送するがバター梅津、そしてバラクーダ月村にインサイドを責められなかなか追いつくことが出来ないでいるとここまでリバウンドで懸命な働きを見せていたブラックタイガー山川が遂にファールアウト、さらにスムース和田に「傷口に塩をすり込まれているような」ミドルジャンパーを決められ遂にその差は50−41の9点差に・・・「もう追いつくのは不可能なのか・・・」と思われたがここで好調マイクロビーンズ遠藤がロングレンジからスリーを連続で射抜いて47−52と5点差に詰め寄るもここで試合開始からオフェンス、そしてディフェンスでもフルスロットル状態だったダンディカズの足が悲鳴をあげ攣ってしまい無念の交代を余儀なくされてしまい「万事休す・・・試合は決した」と思われたがファイブファールズは最後の瞬間まで決して勝負を捨てない・・・ブッダのキャプテン、バター梅津が「”とどめ”となるはずだった」フリースローを2本とも落としてしまうとダイナマイトキッドあつしが渾身のAND1プレーを決めて49−52の3点差に迫るとバター梅津に続いてフリースローラインに立ったデール江花が「これが勝利を産む、そして接戦をものにする重圧なのか・・・」勝負を決める緊張感に押されフリースローを2本ともネットを揺らす事が出来ずにファイブファールズが土壇場で仕掛けたファールゲームが成功、残り9秒で得た最後のオフェンスに一縷の希望を懸けて挑む・・・「マイクロビーンズ遠藤、もしくはスリーポイントスペシャリストのイエローマスタード菅野が打つようにデザインされたオフェンスはなんとパスミスでロストボールのあっけない幕切れでゲームセット、ブッダが粘るファイブファールズを何とか振り切り大会1勝目を挙げた。大会前は「優勝候補の一角」と目されていたファイブファールズは前回大会5位のセガに続いて最下位のブッダと格下と目されていたチームに足元をすくわれまさかの連敗スタート、2日目以降の巻き返しに期待したい。
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