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Dシニア展望
2003年に創立されたDリーグの「真剣に楽しく」「キープスマイル」「フェアープレー」そして2011年に新たに加わった「Dleague as one :Dリーグはひとつ」の4つの基本理念をそのまま継承、リーグを創設、そして12年に及ぶ歴史と伝統を守り抜いてきたレジェンドプレーヤー達への敬意と感謝の気持ちを表す「一つの形」として昨年9月に開催された「AKVカップ」をさらに昇華させた大会として開催される“Dシニア秋の陣“ 今大会も昨年のAKVカップ同様、大会を企画、運営や進行を引き受けてくれるサポートメンバーの下、シニアプレーヤー達がとびっきりの笑顔や円熟のテクニック、そして予測を超えた超絶プレーで試合会場にいる全ての人達を楽しませてくれるだろう。そんな「Dシニア秋の陣」の覇権争いを占ってみるとやはり前身のAKVカップの覇者、ヤマクラゲが再び王座に就くのか、それともそれぞれ2勝1敗でヤマクラゲと並びながらも得失点差で涙を飲んだNTT、そしてチームヴィーナスの巻き返しはあるのか、それとも前回優勝候補に挙げられながらもよもやの3連敗を喫し最下位に沈んだワイルドボアーズの逆襲は、そして初参戦ながら順調な仕上がり具合が噂されるファイブファールズがDリーグ3連覇を継続中の若手達の勢いそのままにいきなり頂点を極めるのか・・・和やかな雰囲気と笑顔に包まれながらもDリーグ同様に熾烈な優勝争いが繰り広げられることだろう。それでは最後に各チームの最新動向をお伝えしよう。
【チームヴィーナス】
昨年開催されたAKVカップでは優勝したヤマクラゲに競り勝ちながらも惜しくも得失点差で優勝を逃したチームヴィーナス。昨年同様レジェンド達が抜群のチームワークと円熟のスキルを持って大会に挑んでくるだろう。多くのメンバーが所属する「吉田薬局」として出場した大田区シニア秋季大会では1勝2敗とやや調子を落としているものの新たにチームロースターにその名を連ねた二人のルーキー、キケロ”ジェニファー”武田とイリーガルシート”オンザボーダー”鹿野を加えて戦力は向上、今大会も間違いなく優勝争いに加わってくるだろう。
【ファイブファールズ】
初参戦ながら下馬評では既に大会の”ダークホース的存在”として浮上しているこのチームの特徴は他のチーム同様、「永年に渡る活動を通じて友情、そして思いやりの精神」にあり、それは彼らのコートでのプレーの一挙一動、ベンチから送られる声援、そしてコート内外でのメンバー達が魅せる笑顔に見る事が出来る。10月に開催された大田区シニア秋季大会ではAKVカップのチャンピオン、ヤマクラゲを大差で下した勝利を含め2勝1敗と好調を維持しながら大会に挑んでくると予想される。50代のベテランが多数所属しているのは体力面でやや気になるところだが今大会もきっと素晴らしチームワークを披露してくれることだろう。
【NTT】
チームヴィーナス同様、AKVカップでは得失点差で惜しくも優勝を逃したNTT。今大会ではDG浅井が加わり懸案であるポイントガードのポジションが安定することによりチームが本来持つ様々な攻撃バリエーションを行われることが可能となり戦闘力は飛躍的に向上、ワイルドボアーズと並び「最も優勝に近い位置」にポジションを取っている。一抹の不安を挙げるとすればそれは精神面でのスタミナの問題か、AKVカップのヤマクラゲ戦でのように集中力が途切れてしまい思わぬ得点差をつけられて大敗を喫してしまうと勝利の女神はまたしても彼らの下から去っていってしまうかもしれないだろう。
【ワイルドボアーズ】
そのチーム名が示すように「亥年」すなわち昭和46年産まれ、44歳のメンバーを中心で構成されているチームは参加する5チームの中で最も平均年齢が若く体力面でのアドバンテージや”ほぼ同級生”で構成されている強み、そしてチームの中核を成すスムース和田、必殺のシューター、”アイスマン”力也の存在を鑑みれば昨年のAKVカップと同様、今大会も「優勝候補の大本命」として挙げられたとしても他に異論はないだろう。しかしながら”メンバー不足”という名のチームの「アキレス腱」が再び痛みだしてしまうと昨年のAKVカップ同様、”望まないポジション”に導かれてしまうかもしれないだろう。
【ヤマクラゲ】
年間を通じて8勝2敗、そしてAKVカップ初優勝と素晴らしい戦績を残した2014年シーズンと比較すると今シーズンはここまで2勝3敗と昨年の眩しいほどの輝きや勢いが感じられないヤマクラゲ。しかしながらチームの状態が決して悪い訳ではなく、むしろコート内外における良好なコミュニケーションによりチームケミストリーはさらなる進化を遂げ、また膝靭帯を痛めていた高橋水芭蕉も戦列に復帰、チームの精神面、そして健康状態にさしたる問題は見当たらない。今大会に挑んでくるライバルチームの実力を鑑みれば昨年に続いて栄冠を手にすることはかなり困難な事なのかもしれないがそれでも”何かを持っている”このチームは今大会も間違いなく優勝争いに絡んでくるだろう。
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