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Dleague LOOKINSIDE 2024
第136回 Dリーグレジェンド大会”2024“冬の陣”大会展望・戦力分析−
コロナウイルス蔓延により開催が途絶えていたDリーグレジェンド大会が令和2年秋の陣以来4年ぶりに6月に“夏の陣”として開催されて早5か月…11月30日土曜日に“冬の陣”としてJFE川崎水江町体育館で開催される。
今回は前回悲願の初優勝を飾ったファイブファールズはチームとしては欠場ながらチャンピオンメンバー3人を擁する初出場のMIX、そして第1回大会から出場を続けているNTT、チームヴィーナス、そしてヤマクラゲは参戦、今回も年齢を感じさせない激しい戦いが繰り広げられる事だろう。
まずは大会のゲームフォーマットとルールをおさらいしておこう。
前回大会から「12分の前後半」から「8分×4Q」へと変更、3チームの総当たり戦で実施、またルール面でもプラス1アドバンテージは女子プレーヤー(ヴィーナス野崎は×2)及び男子60歳以上(リストバンド必須)、またフリースローは“チャレンジ3“を選択可能など大きな変更はない。
早速ではあるがここで前回大会の結果を踏まえて第13回大会の覇権争いの行方を占ってみるとチームとしては欠場ながら優勝メンバー3名にウッドペッカー勝田、ティンカーベルきらの準メンバー2名を擁し頂点を目指してくるであろうMIX、メンバー不足がやや気になるが必ずや覇権争いに絡んでくるであろうNTTを軸にBS三野宮、スワン佐々木を擁し2回目の優勝に照準を合わせてくるであろうチームヴィーナス、そして前回大会は3戦全敗の最下位に沈んだヤマクラゲも必ずや巻き返しを図ってくる事が予想され、今大会も最終試合まで激しい覇権争いが繰り広げられていく事だろう。
それでは最後に各チームの最新動向及び戦力分析を記しておこう。
【チームヴィーナス】前回大会成績 1勝2敗 3位
前回大会は1勝2敗で終えたチームヴィーナス、リーグ唯一の高さを誇るガリバー岡野、ベイビーガソル“あ、痛てぇ”三寺、バター“ナイトライダー”梅津は残念ながら欠場となるがそれを差し引いてもリーグ戦を勝ち抜けるメンバーを揃えてきた。
ポイントガードにはベテランのクレバー斎藤とネオクラゲ練習出入り禁止などコート外での問題行動が取り沙汰されているがコート内で“結果”を出しネガティブな側面を払拭したいイリーガルシート鹿野、ウイングには“3か月の長いブランクを全く感じさせない”×2プラスアドバンテージ”の破壊力を誇るチームを率いるキャプテン、ヴィーナス野崎、大田区シニア秋季大会での活躍が記憶の新しいアウトサイドシュートが持ち味のマダム斎藤とスマイリー潮田、“ちょいとごめんよ”ドライブに加えここのところでアウトサイドの確率をあげてきたビッグダディゆうき、キレ味鋭いドライブと意表を突いたアシストパス、正確無比のミドルジャンパーを併せ持つスコアラー、BS三野宮、さらにインサイドにはペイントゾーンから放つ“ほぼ100%の確率で決めてくる為、対戦チームはシュートが落ちるのを祈るしかない”アーメンショットが武器のBIGX西川、落下地点の予測、ニュートラルボールへの執着心…ここのところ“一反木綿シュート”は見せなくなったものの必殺のストーカーリバウンドで次々にボールを奪取、リングにボールを捻じ込んでくるキケロ武田、インサイドのパワープレー、アウトサイドからの攻撃は無論、ゲームメイクも求められるスワン佐々木と各ポジションに個性の異なるタレントを配置、優勝を狙える戦力を整え、またチームワークの点でも旧知のメンバーで構成されているのでチームに然したる問題はなく、覇権争いに加わってくるのは確実だろう。
しかしこのチームの命運を握っているのはオールラウンドな活躍が求められるスワン佐々木に他ならない。
最後になってしまったがここで大会直前にも関わらず快く取材に応じてくれた彼のインタビューを掲載して結びとしよう。
「家庭を持って、子供が出来て、また仕事が変わったりして俺はいろいろ学んだよ、ま、一言でいえばこの世は忍耐、耐える事が一番大切だってことをね… 今回はみっつさん、おかぴー、梅ちゃんがいないけど無い物ねだりしたり、嘆いたところでしょうがないんだよ。いなけりゃ他の誰かがステップアップするしかないのさ、もう昔の俺じゃないんだ、必ず結果を出して見せますよ」
【NTT】前回大会成績 2勝1敗 準優勝
前回大会は2勝1敗と惜しくも優勝を逃し王座奪還を目指すNTTだが今大会は豊富な運動量でチームを支えたデリバリー杉村、インサイドを蹂躙するブルドーザードライブが武器のマイティマウス愛宕、前回大会、ブランクを感じさせないプレーを披露したダンディカズが欠場、またこれに加えてインサイドのチームの生命線、バーグ後藤の到着時間が午後、しかも時間が不透明と不安要素を抱えながらの戦いを強いられそうだ。
まずはメンバーをポジション別に確認する事にしよう。
司令塔のポジションには衰え知らずの“闘将”DG浅井、本職は2番ポジションながら時間帯によってはゲームコントロールを担うコンボガードのナイト足達とコニー“リトルダイナマイト”あや、ウイングには好調なシーズンを送っている“入りだしたら止まらない”正確無比のミドルジャンパーとポストアップからのアシストパスが武器のセクシーキャットウーマンのんとミドルジャンパーと堅実なプレーが持ち味のベテラン、パーシー山川を配置、インサイドには手の甲の負傷も癒えた粘り強いリバウンドと繋ぎのプレーでチームを支えるアナリスト大津のお馴染みのメンバーに加えて初参戦となるホットなパワープレーで得点を量産する色白のセンタープレーヤー“a.k.a”クリームシチュー“太田、そしてインサイドの攻守の要、バーグ後藤と揃うメンバーはチームバランスも申し分なく、リーグ戦の頂に最も近い位置にポジションを取っていると言って過言はないだろう。
また、インサイド、アウトサイドとバランスよく得点を重ねていくオフェンスがどうしてもフォーカスされるが勝負所でゾーンディフェンスからスイッチするタイトなマンツーマンディフェンスも対戦相手を悩ます事になるだろう。
いずれにせよバーグ後藤が不在の試合を如何に乗り切るかがカギとなるので午前中のMIX戦を乗り切ればリーグ最多となる5度目の優勝も見えてくるだろう。
【MIX】初出場
前回大会、初優勝を飾ったファイブファールズ勢が3名が所属、そして“ライジングスター“ザ、マシン中井をはじめとした実力者達で構成された今大会が初出場となるMIX。
まずは選手紹介を兼ねてポゼッション別にチーム構成を確認する事にしよう。
司令塔のポジションにはベテランのリベロ大園、アウトサイド好調のスーパーハンドル笠原、そして午後からの参戦となるがアップテンポなリズムを作り出すウッドペッカー勝田、2番のポジションには今や二児の母親ながら“母は強し”かここのところでドライブの威力を増してきているティンカーベルきら、ロングレンジとドライブを併せ持つJJかおちゃん、昨年、一気にスターダムを駆け上がったもののその居心地の良さに満足してしまったのか、今年に入って人気に見合う結果が残せていないザ、マシン中井、インサイドにはこの圧倒的な高さを誇るツインタワーには他チームは手を焼くであろうパルテノン祖父江と“大男”竹内のセンターコンビ、“ペイントゾーンに咲く彼岸花“ 必殺のフラワーショットで対戦相手を奈落の底に突き落とすツーフェイス前田、そしてここのところ“試合出場、前半で即肉離れ”が続き今大会で汚名返上、復活を期すフルバック竹島と揃うメンバーは3試合を勝ち抜ける戦力を有していて、また午後から出場となるウッドペッカー勝田はいい意味で疲れが見えてくるであろうチームの起爆剤に、またゲームメイクのリズムを変えられる観点からもプラスになる事だろう。
しかしながらこのチームには“本職のウイング、フォワードが不在”という問題が懸念されるが「決して大袈裟過ぎるとは思いませんがちょっとだけ過大評価気味の私の前評判や自分へのこだわりが変なプレッシャーになってしまって、ここのところ結果が出ていないのは自分でも十分自覚してますよ… え、ウイングが不在?心配いりませんよ、今大会ではスーパーカーレイアップ、急ストップからのキールジャンパーを駆使、“中井ここにあり”というプレーでチームを必ず頂点に導きますよ」とザ、マシン中井から勇ましいコメントも聞こえてきた。
また混成チームという観点からチームワークという点では一抹の不安はあるものの、必ずや優勝争いに絡んでくるであろう。
【ヤマクラゲ】 前回大会成績 3敗 4位
前回大会は3連敗といいところなく最下位に沈んだヤマクラゲ。サイズ不足、オールラウンダーのSS石川、全てのポジションでプレー出来るビルマ今市の不参加に加えてここにきて今シーズン好調を維持している麻婆チャーハン末次の欠場が決定、戦力低下が懸念される中、今回も苦しい戦いを強いられそうだ。
まずは大会に参戦するチームの陣容をメンバーの紹介を兼ねながら確認していく事にしよう。
純粋な司令塔タイプは不在ながら“曲者”ロビン内山、“期待すると期待外れ、期待しなければ別人のような眩いばかりの好プレーを連発する”天邪鬼“カルロ小杉、かつてのアウトローも今や押しも押されもしない立派なミニバス指導者”キャノンボール“ファットスコルピオ”シンと複数のポジションをこなせる個性の異なる3人のボールハンドラーがゲームコントロールを担当、ウイングには膝の故障が長引くAKと大会初参戦となるディフェンスが持ち味のハードワーク伊藤、そして前回大会のチームヴィーナス戦で左ウイングからロングレンジを決めてみせた高橋寧々の3人を配置、インサイドにはリバウンドショット、ドライビングレイアップで得点を量産するバッドマウス武藤、幾多の経験に裏打ちされた老獪なインサイドプレーに加えてここのところで3ポイントシュートに目覚めた大会最年長のレジェンド、トリプルクラウン桑名、チーム事情から“禁断のふーせんスリー”は封印か、ペイントゾーンでのディフェンス、リバウンドでの貢献が求められる「細君、高橋寧々の前でいいところを見せたい」“永遠の意外性”高橋水芭蕉の9名体制で大会に挑んでくる。
果たしてどのようなコンディションなのか、バスケはしているのか、体力は持つのか…当日、蓋を開けてみないとわからないメンバーが散見するが“チームとして?み合えば“優勝の可能性も見えてくるが、ひとたび歯車が狂ってしまえば前回大会に続いてドアマットチームへと転落している可能性を秘めている。
−そういう観点からも− 第1試合のMIXとの戦いが重要となると共にチームの立ち位置も見えてくるだろう。
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