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2025年世田谷区春季大会 女子リーグ戦決勝戦

決勝戦を前にハドルを組むタイムトンネルメンバー。明らかに脱力感が見て取れる大和撫子はっつーを始め笑顔も散見、大一番を前にしても特段、緊張している様子はなさそうだ。
prologue
2003-04シーズン、国内リーグとカップ戦のタイトルを獲得、“世界最高峰の大会“と呼ばれるチャンピオンリーグ出場権を得たポルトガルの名門、FCポルト…
ポルトガルでは強豪チームと知られるFCポルトだが欧州5大リーグ”リーガエスパニョーラ(スペイン)、プレミアリーグ(イングランド)、ブンデスリーガ(ドイツ)、セリエA(イタリア)、リーグアン(フランス)“に比べるとややレベルが落ちるとされ、レアルマドリード(スペイン)オリンピックマルセイユ(フランス)パルチザン(セルビア)と同組となったグループリーグで敗退が濃厚…と予想されていた彼等は格上チームとの対戦を重ねるごとに成長、いつしか”如何なる強豪チームとも互角に戦える”逞しさとしたたかさを身に付けていく…
3月23日に行われた1回戦では最後まで粘りを見せたKYOCOMACHIを53-33で快勝、決勝戦に駒を進めたタイムトンネル。
今回は4月27日に行われた決勝戦、anithingとの激闘の模様をお届けしよう。
若さ、スピード、体力、運動量、反射神経、そしてサイズ…全てを上回るanirhingに対してKYOCOMACHI戦で活躍を見せたピンクパンサーじゅえり、トルネードゆっこを欠き、年齢的なハンディに加えて僅か7人で戦いに挑むタイムトンネルは如何なる戦いを見せたのであろうか…
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2025年4月27日(日)春季大会女子 決勝戦
anything対タイムトンネル
今日は大会最終日とあって各カテゴリーの決勝戦が行われる為か、通常は2面で試合が行われるが今回は一面の通常よりは大きいメインコート…“年齢的にシニア世代が中軸を担い、”体力面では一抹の不安を持つ“タイムトンネルにはマイナスのアドバンテージになってしまう恐れがある中始まった試合は試合を重ねるごとに存在感を増していく大和撫子はっつーがコートの不安材料を?き消すかのように左ウイング後方からロングレンジをヒットし、先制するもanithingも切れ味鋭いドライブで応戦、するとここから双方共にシュートまでは持ち込むものの中々ネットを揺らす事が出来ない時間帯が続いていくも残り5分、anithingがトップオブザキーからのスリーで一歩前に出ると、ここからタイムトンネルは反撃を開始、―あたかもやり返したように− ”お返し”とばかりにスピンマスターさくらがトップオブザキーから長距離砲を射抜くと続いてドライブとロングレンジを併せ持つ“a.k.a ”ロックオン“いさが意表を突いてセンターからドライブを敢行しディフェンダーのファールを誘発、ボーナススローを獲得、これを確実に2本沈めると続いてJJかおちゃんのパスを受けてセクシーキャットウーマンのんがフローター気味にショットを沈めてリードを拡げようとするもすかさずanithingもスリーで応戦、10-8とタイムトンネルがanithingに2点のリードを奪って第1Qを終える。
続く第2Q, ピンクパンサーじゅえりが欠場とあってディフェンスでの負担が増しているセクシーキャットウーマンのんがポストアップからキックアウトパスを送りコニー“リトルダイナマイト”あやのスリーをお膳立て、すると“ロックオン“いさとともにこの試合がタイムトンネルのデビューとなった”正しい判断、的確なプレー、献身と犠牲を併せ持つ“a.k.a”
ペイントクイーン“なつが大和撫子はっつーとの息の合ったコンビプレーから連続得点、さらにはオフェンスリバウンドを繋いだボールをセクシーキャットウーマンのんが左ベースライン沿いからミドルジャンパーを沈め戦前との予想とは裏腹にタイムトンネルanithingをリードする形で試合は進んでいく…
−またシニア世代が中軸を担う年齢的な側面と7名で戦う心配された体力面も− 2分、短い時には1分とこまめな選手交代を行う事で体力の消耗を最小限にカバー、また”ディフェンスの戻り“の意識が徹底されていてこの時間帯までanithingにイージーレイアップを許してはいない…
タイムトンネル優勢で試合が進んでいく残り4分、anithingはミドルジャンパーで連続得点、さらにはパワープレーも決まり14-17と3点差に迫りタイムトンネルを射程距離内に捉えたか…と思われたが残り3分、“ロックオン“いさがほぼ正面からディープスリーをヒット、さらにはセクシーキャットウーマンのんがポストアップからキックアウトパスをパスを送るとコニー”リトルダイナマイト“あやがロングレンジをヒットすると続くポールポジションで再びコニー”リトルダイナマイト“あやが左ベースライン沿いからミドルジャンパーを沈めると−まるで数分前のビデオテープを見るが如く− ロックオン”いさが再び正面からディープスリーを沈めるとラストポゼッションでまたしてもコニー“リトルダイナマイト”あやがエルボージャンパーをヒット、30-18とタイムトンネルがanithingとの得点差を12点にまで拡げて試合はハーフタイムを迎える。
秋季大会ではシニア女子カテゴリーで参戦していたタイムトンネルに二桁のリードを許す想定外の試合展開を打開すべく反撃を開始したいanithingだったが後半最初にネットを揺らしたのはタイムトンネル、ペイントクイーンなつのスクリーンを受けて一度左に向かうと見せかけて小刻みなドリブルでディフェンダーの重心を左に寄せた瞬間に右に素早くクロスオーバー、インサイドに切れ込むと慌ててカバーディフェンスに入ったところで右ウイング後方でワイドオープンとなったスピンマスターさくらにパスを送りロングレンジをアシスト、さらにリードを拡げようとするが“このまま下を向いて引き下がる訳にはいかない” anithingはすかさずミドルジャンパーで応戦、するとここから両者入れたら入れ返す、やられたらやり返す激しい攻防が続いていく…
大和撫子はっつーとペイントクイーンなつのツーメンゲーム、ペイントクイーンなつのスクリーンセットを利用したJJかおちゃんのドライビングレイアップ、スピンマスターさくらのスリー、セクシーキャットウーマンがミドルジャンパーとタイムトンネルがスコアボードの数字を進めれば“これ以上は離されまい、少しでも得点差を縮めていこう”とanithingもミドルレンジとドライブを駆使、食らいついていくも残り30秒、タイムトンネルはセクシーキャットウーマンのんがフリースローレーン附近からミドルレンジを、そして左ベースライン沿いからコニー“リトルダイナマイト”あやがロングレンジを沈めて47-33とタイムトンネルがanithingとの得点差を14点差にまで拡げて試合は勝負を決する最終Qに突入していく…
最終Q、“全く勝負を諦めてはいない” anithingはディフェンスの強度を上げてタイムトンネルに襲いかかるがタイムトンネルも負けじと応戦、激しい攻防が続いていくが残り4分、ロックオン“いさが左ベースライン沿いからロングレンジをヒット、さらにはペイントクイーンなつがパワープレーを仕掛けてディフェンダーのファールを誘発しボーナススローを獲得、これを落ち着いて2本沈めると最後はJJかおちゃんがとどめのドライビングレイアップ沈めて勝負あり、戦前の大方の予想を覆しタイムトンネルがanithing に52-40と快勝、初参戦となった昨年の秋季大会でのシニア女子カテゴリーに続いて一般大会でも優勝、変則ながら大会2連覇を達成した。
Epilogue
ラウンド.オブ16で優勝候補に挙げられていたイングランドの雄、マンチェスターユナイテッドを撃破、勢いに乗ったチームは準々決勝のリオン戦、準決勝のデポルティボ.ラコルーニャ戦に勝利、遂に夢の舞台、チャンピオンズリーグの決勝戦に進出を果たす…
−そして決勝の相手は− 自慢の攻撃力でレアルマドリード、チェルシーの強豪チームに相次いで勝利、ファイナルに駆け上がってきたフランスのモナコが優位…と予想された決勝戦はFCポルトが鉄壁のディフェンスでモナコの自慢の攻撃陣を封じ込めると
−“前半1-0とリードされ、”格下チームに負けられない心理からか前掛かりになってしまった−
モナコの焦りを突いて後半に2得点、FCポルトが戦前の予想を覆し3-0の完勝、初のビッグタイトルに輝いた…
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左エルボー付近からペイントクイーンなつのスクリーンを使いドライブを仕掛ける大和撫子はっつー。リングに向かう…と見せ掛けて右ウイング後方でオープンになっているスピンマスターさくら(44)にキックアウトパスを送りロングレンジをアシスト
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かつてJ2、J1で連覇を果たした柏レイソルと同様に昨年のシニア女子カテゴリーに続き、年齢のハンディをハードワークでカバーし一般大会でも優勝、変則ながら世田谷区連覇を果たしたタイムトンネル。みんないい笑顔だ。
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