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2025年太田区バスケットボールシニア春季大会 第2日目

恒例の写真撮影に応じるオールディーズ。前列左からコニー“リトルダイナマイト”あや、イリーガルシート鹿野、ビッグダディゆうき。後列左からキケロ“シーワールド”武田、セクシーキャットウーマンのん、バター“ナイトライダー”梅津、スワン佐々木、ガリバー岡野
prologue
1966年ワールドカップイングランド大会… 当時、サッカーの後進国とされていた東アジアの小国、北朝鮮はグループリーグ初戦でソビエト連邦に0-3と敗れたものの、チリとは引き分けて理論上、グループリーグ突破の可能性は残ってはいたものの最終戦の相手は優勝候補に挙げられていた強豪国のイタリア… そのオッズは500対1、なかには1000対1と予想するものもいて誰もがイタリアの楽勝を予想する中で試合はキックオフの時間を迎えることになる…
大会第1日目 ライジングサン戦は73−50で快勝を飾るもののDONUTS戦では59-63と惜敗を喫したオールディーズ。
今回は6月28日土曜日、大森スポーツセンターで行われた大田区シニア春季大会大会2日目、“大田区シニアでは最強“の呼び声が高い強豪チーム、パパーズとの激闘の模様をお伝えしよう。
大会第1日目からヴィーナス野崎、ビッグパパ山内の二人のベテラン、希代のスコアラー、BS三野宮、そしてベイビーガソル“あ、痛てえ”三寺、ミリオンダラー浅田のチームの中軸選手を欠く中で、彼等はどのような戦いを見せたのであろうか…
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2025年6月28日(土)大田区シニア春季大会 大会第2日目
パパーズ 対 オールディーズ
試合は大田区シニアでは“最強”の呼び声高いパパーズが額面に違わぬ強さを発揮、ロングレンジとミドルレンジのアウトサイドそしてインサイドのパワープレーも織り交ぜながらオフェンスを展開して得点を量産、早くも試合を優位に進めていく…
対するオールディーズは“シュートまでは持ち込むものの、パパーズのインテンシティーの強いディフェンスの前になかなかネットを揺らすことができないでいたがバター”ナイトライダー“梅津がドライビングレイアップを捻じ込みようやくスコアボードを動かすと続いて”試合前、聞きもしないのに先週またシーパラダイスに行ってきました“と嬉しそうにのろけ話しを聞かせてくれたキケロ”シーパラダイス“武田とのコンビプレーで再びバター”ナイトライダー”梅津が得点、さらにはボーナススローも沈めて反撃の狼煙を上げると残り3分、ミスターパーフェクト遠藤のパスを受けてガリバー岡野が力強くゴール下を捻じ込むとQ終了間際には速攻を展開すると最後はセクシーキャットウーマンのんがフリースローレーン附近からミドルジャンパーをクリーンヒットしオールディーズがパパーズとの得点差を9-16と7点差にまで縮めて第1Qを終える。
続く第2Q、パパーズが放つショットがリングに嫌われ得点が思うように伸びていかない間隙を突いてオールディーズが反転攻勢を開始、ミスターパーフェクト遠藤のボーナススローを挟んでセクシーキャットウーマンのんが右ベースライン沿いからミドルレンジを続け様に射抜いて連続得点、さらにはディフェンスでもガリバー岡野が渾身のブロックショットでパパーズのショットを弾き飛ばすリムプロテクターの役割を果たすと続くボールポゼッションではスワン佐々木が右ベースライン沿いからペイントゾーンに侵入、ドライブと見せかけてディフェンダーを収縮させるとトップオブザキーでフリーになっていたミスターパーフェクト遠藤にパスを送りロングレンジをクリエイト、17-22とパパーズとの得点差を5点差にまで詰め寄ることに成功する…
−スリーポイントを多投する現在のバスケットボールでその表現が適切かは定かではないが− “10点差が第1防御ライン、2ポゼッションで逆転可能となる5点差が第2防御ラインとするならば”オールディーズに詰め寄られたパパーズはここでエース、インターハイ田中がスクランブル発進、ロングレンジとミドルレンジ、そしてディフェンダーのファールを誘うドライブを仕掛けてボーナススローを獲得、これを2本ともに確実に沈め27-17と瞬く間に二桁差にリードを拡げることに成功する…
対するオールディーズはここでイリーガルシート鹿野、キケロ“シーパラダイス”武田が相次いでトラベリングを犯し、自らの手で反撃の糸口を断ってしまい、ベンチからネガティブボイスが聞こえてくるか…と思われたがゲームリーダー、ミスターパーフェクト遠藤は「想定内だからなんの問題もない、鹿野さん、たけちゃん、次行こう、次!」と二人を励ますと残り2分、ボールが双方に行き交う混戦の中でフリーになったミスターパーフェクト遠藤が左ウイング後方から長距離砲を射抜いて迎えたオールディーズこのQ最後のボールポゼッションではイリーガルシート鹿野の“逃げパス“を受けたバター”ナイトライダー“梅津がドライビングレイアップを捻じ込み22-30とオールディーズが8点のビハインドを背負うものの粘り強いチームバスケットでパパーズに応戦、ハーフタイムを迎える。
第3Q、“いつもの爆発的なオフェンス力が影を潜め些細なミスが目立ち思うように得点を伸ばしていけないパパーズに対してオールディーズはこの試合、攻守に活躍を見せるバター”ナイトライダー“梅津が右サイドから軽やかにバタースピンターンショットを沈めると続いてミスターパーフェクト遠藤がアウトサイドを警戒するディフェンダーの心理を読んでインサイドに切れ込むと”タイミングを合わせてか、偶然そうなったのかは定かではないが”ペイントゾーンに走りこんできたイリーガルシート鹿野に絶妙なタイミングでパスを送り低い体勢でディフェンダーをすり抜ける“もぐらレイアップ”をアシストすると“パパーズのディフェンスが自らが放つ”引力“に引き付けられていることを察知、ディフェンダーを引き付けると”1本目は右ベースライン沿いから、そして2本目は左ベースライン沿いから“コニー”リトルダイナマイト“あやが続け様にロングレンジをヒット、遂に32-32の同点に追いつくと続くボールポゼッションではバター”ナイトライダー“梅津がパワープレーを捻じ込み遂に34−32と逆転に成功する…
−そう、オールディーズの女性プレーヤー2人は− お飾りやマネージャーとしてスコアブックを記入する為にベンチに座っているのではない… チームに無くてはならないローテーションメンバーとして試合に出場、一人は左右のコーナーから続け様に2本のロングレンジを射抜き、そしてもう一人はここまでミドルレンジ4本とディフェンダーの厳しいハードチェックを受けてファールを獲得、ボーナススローを1本決めている…
格下チームにリードを許す想定外の展開に明らかに顔色が変わったパパーズはディフェンスのインテンシティーのギアを一段上げてオールディーズに襲い掛かりスティールを連発、ドライブとボーナススローで瞬く間に38-34と逆転に成功するも残り5分、ビッグダディゆうきのパスを受けたスワン佐々木が深く腰を落としたシュートフォームから右ウイングからスワンスリーを、そしてスワン佐々木のパスを受けたミスターパーフェクト遠藤がトップオブザキーやや左のポジションから続け様にロングレンジを決めて再び40-38と逆転するもすかさずパパーズも3本のミドルジャンパーを集中砲火、44−40と試合をひっくり返すもオールディーズはQ終了間際、セクシーキャットウーマンのんがボーナススローに続いて右ベースライン沿いからミドルジャンパーを射抜いて応戦、43-44とオールディーズがパパーズに1点差にまで詰めよりどちらに勝利の女神が微笑むのか全くわかならい僅差の鬩ぎあいが続く試合は勝負を決する最終Qになだれ込んでいく…
3Qから4Qのインターバルの間、ミスターパーフェクト遠藤が痛めていた右臀部の肉離れを発症、苦痛に顔を歪めるも自ら懸命なマッサージを施すとコートに入る際は“何事もなかったように痛みを見せる素振りすらないポーカーフェイスでコートに入ると開始直後に一瞬の隙を突かれてパパーズに速攻を許し46-43とリードを拡げれてしまうが続くボールポゼッションでミスターパーフェクト遠藤が右ウイング後方から長距離砲を発射、すぐさま46-46の同点に追いつくとバター”ナイトライダー“梅津が続け様にリバウンドショットを捻じ込み連続得点、50-46とリードするも残り6分、気合の入ったディフェンスが裏目に出たか、イリーガルシート鹿野がインターハイ田中に痛恨のスリーポイントファールを犯しボーナススローを2本決められるとこれを足掛かりに素早いオフェンスから連続得点を許してしまい50-52と再び逆転を許してしまうもここで右臀部の激痛に堪えながら渾身のディフェンスでパパーズのボールロストを誘発させるとこれを足掛かりにバター”ナイトライダー“梅津のパワープレー、ビッグダディゆうきのボーナススローで55-56でパパーズが1点リードで試合はクラッチタイムに突入していく…
残り1分、パパーズはインターハイ田中がボーナススローとミドルレンジを沈めて“これで勝負あったか…”と思われたがオールディーズはキケロ“シーパラダイス”武田がリバウンドから垂直一反木綿シュートを捻じ込むと続いてセクシーキャットウーマンのんがこの土壇場の鬩ぎあいの中で右ベースライン沿いからミドルレンジを連続でヒット、“特に2本目はディフェンダーのレイトチャージを受け後方に転倒しながら決めたので“シュートファールのコールがあってもおかしくないようにも写ったが…”61-61の同点に追いつくことに成功する。
残り35秒から始まったパパーズの攻撃を懸命なディフェンスで凌ぎ切ると残り17秒から始まったオールディーズのラストボールポゼッション、ミスターパーフェクト遠藤からボールを委ねられたバター“ナイトライダー”梅津が右サイドからドライブを仕掛けディフェンダーのファールを誘いボーナススローを獲得、この瞬間、オールディーズは歓喜の笑顔が、−そしてパパーズは− 一時二桁のリードを奪い、何度も引き離してもその度に食らいついてきたオールディーズの粘りに信じられないという表情を浮かべている…
リードチェンジを繰り返す激しい鬩ぎあいが繰り広げられ騒然としていた大森スポーツセンターが、ボーナススローを告げるファールコールで一気に静寂に包まれる中、“苦手なフリースローを克服すべくこの試合から左手をボールに添えない右手だけで打つ新しいシュートフォームを取り入れるもここまで7本中1本と決められてなかった中でチームの命運を背負い、フリースローレーンに立ったバター“ナイトライダー”梅津は緊張感からか1本目を大きく外してしまう…
そして一呼吸を入れて再びフリースローレーンに立つと“全ての視線が一人の男に注がれる中”見事2本目を沈めて勝負あり、オールディーズが強豪パパーズに何度離されても食らいついていくチーム全員で戦う粘り強いバスケットボールを最後まで展開、62-61で勝利した。
尚、この後行われたファイブファールズ戦でも85-73で快勝、通算成績3勝1敗で大田区シニア春季大会を終えた。
Epilogue
1960年代当時、攻撃と守備の役割分担が確立されていたサッカー先進国の南米や欧州のシステマチックな戦術とは一線を画す、国家、そして国民の全て期待を一身に背負い、高い闘争心と凄まじい運動量を駆使する全員サッカーはイタリアの守備を凌駕、また攻撃のチャンスも与えず前半41分にミドルシュートで挙げた1点を守り切り勝利、世界中に衝撃を与える“大番狂わせ”を起こすと共にベスト8進出を果たした…
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フリースローを放つミスターパーフェクト遠藤。後半、右臀部の肉離れを発症しながらもポイントになる場面でのロングレンジ、広いコートビジョンから繰り出すアシストでチームを牽引、チームの勝利に大きく貢献した。
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ゲームウイニングショットのフリースローを決めるバター“ナイトライダー”梅津。20得点に加えてリバウンド、ディフェンスでも奮闘、見事な活躍を披露した。
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