春季大会に続き5チーム体制で争われる23年度秋季大会の優勝の行方を占う上で大きなポイントとして挙げられるのは”体力”そして”順応力”、中2日でダブルヘッダーを2回こなさなければいけないと言う過去例を見ない過酷な日程、そして永年慣れ親しんだ平和島ユースセンターではなく都立蒲田高校、川崎マリエンと異なるサイズの体育館での開催、そして3ポイントライン拡大等の新ルールへの対応・・・頂きを目指すものに求められるハードルは高い。
優勝チームに求められる二つの要素を踏まえ覇権の行方を占ってみると移籍騒動でややまとまり具合が気になるところだが30代半ばのアスリート系選手が揃うオールディー
ズ、SH笠原、ロビン内山も復帰、大会に向けて順調な調整を続けているセガの2強が一歩リード、これを1年ぶりの覇権奪回を目指すキングサンズ、多数在籍するシニアメンバーの体力面に一抹の不安を抱えながら7年ぶりの連覇を目指すネオクラゲ、ようやくお披露目となるユニホームを纏い悲願の初優勝を目指すブッダがこれを追う展開となると予想される。
また今大会の過酷なスケジュールを乗り越え頂点を目指す為にはプレーヤー一人一人のコンディショニングは勿論、対戦相手や日程、選手の疲労軽減等様々な問題を考慮した緻密なベンチワーク、そして短期決戦なので”波”あるいは”勢い”と表現されるチームが醸しだす一体感の力を如何に発揮出来るかも優勝の行方を左右する重要な要素となってくるだろう。
いずれにせよ手の内を知り尽くした拮抗した実力を持つチーム同士のリーグ戦なので前回大会同様激戦は必至、「得失点差」での争いとなることも考慮に入れた”戦い方”そして”試合の質”が問われる争いになると思われるので「一つ一つのプレーを大切に」したチームの頭上に栄冠が輝くと筆者は予測する。
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秋季大会で活躍が期待されるプレーヤー |
キングサンズ:RPGノブナガ |
練習、試合、そしてJBLからクラブチーム、そして高校まで多岐に及ぶ試合観戦・・・ここ数ヶ月の彼の生活は全てバスケットボールに費やされていると言っても過言ではないだろう。チームが必要としているサードオプションとしての役割を担うことは勿論、30代前半の年齢や持ち合わせているバスケットボールに対する情熱を鑑みるともっとチームに、そしてリーグにインパクトを残すような活躍を見せなければならないだろう。そしていつまでも「F山本頼み」ではチームの未来は存在しない事は彼もわかっている筈だ。
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オールディーズ:キケロ武田 |
時折彼の回りで些細な騒動が起こるのは「控えめな性格」と「少しは目立ってみたい・・・」という相反する気持ちが共存する彼のナイーブな性格がもたらすものだろう。騒動のツケの落し前は自分でつけるのが男。 BIG3やスワン佐々木へのマークが厳しくなる事が予想されることを考えると彼のプレーの出来はチームの生命線を握っているとも言える。持ち味の走力と粘り強いプレーでチームを頂点に導きたい。
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セガ:ロビン内山 |
豊富な運動量を活かした厳しいディフェンスに代表されるフィジカルなプレーで4度のリーグ制覇に貢献、そして一時は「アルコール=ロビン」と言う図式が成り立つほどコート、そして酒席での活躍が目立った彼も30代半ばを過ぎ1年余りの沈黙を破りリーグに帰ってきた。未だ衰える事のないひたむきな学生のようなプレーでチームに、そして生涯の伴侶に5度目の優勝をプレゼントとして贈りたい。
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ブッダ:バター梅津 |
希望、挫折、友情、混迷、勇気、そして手押し車・・・ハードワークと熱い気持ちでブッダの看板選手に成長したバター梅津にとって今年は多くの言葉が胸に去来する思い出深い年になったことだろう。疲れてしまうとすぐに膝に手をついてしまう「バターポーズ」は過去のものだ。思い出多い年にさらに「優勝」という名の勲章を加えたい。
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ネオクラゲ:シャワーフリーク武藤 |
春季大会で7年ぶりの優勝に大きく貢献した彼の高さと走力を生かしたプレーは45歳となった今でも一向に色褪せることは無く、新たに結成されたシニアチーム、「ミステリーゾーンX」ではキャプテンに就任し精神的にも充実、新たなリーダーとして大きな一歩を踏み出した。大型選手が多数存在するリーグを制し連覇を達成する為には彼の攻守における活躍は不可欠、大好きなシャワーを浴びるのは栄冠を勝ち取ってからでも遅くはないだろう。
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