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2023年大田区バスケットボールシニア春季大会 #1
試合前、恒例の写真撮影に応じるオールディーズとヤマクラゲ。みんないい笑顔だ。
prologue
−世界中のあらゆるスポーツで− 地域や歴史、成績の優劣、あるいは試合の結果や選手の移籍が端を発した −“2000年7月、FCバルセロナのスーパースター、ルイス・フィーゴはライバルチームのレアルマドリードに6.000万ユーロの金額で電撃移籍、未だにペセテーロ(守銭奴)と呼び彼を許そうとはしないバルセロナファンは数多い…”−
このような禁断の移籍が端を発した遺恨、ブザービーター、アディショナルタイムでの決勝ゴール、不可解なPK判定等の受け入れがたい試合のエンディング…様々な理由が積み重ななりライバル同士の戦いはチームの順位、好不調“に係わらず白熱した戦いが繰り広げられている…
前述したリーガエスパニョーラでのレアルマドリードとFCバルセロナ、イタリア、セリエAではACミランとインテルミラノのミラノダービー、毎回のように乱闘騒ぎとなるまで熱くなる“正に血の匂いが漂う”アルゼンチンリーグのリーベルプレートとボカ.ジュニアーズ、MLBでは“クロスタウインクラシック”と呼ばれているシカゴカブス対シカゴホワイトソックス、東京六大学野球ならば早稲田大学対慶応義塾大学の“早慶戦”、プロ野球伝統の一戦“読売ジャイアンツ対阪神タイガース、そしてNBAならば2年連続でイースタンカンファレンス決勝で“GAME7”までもつれる死闘を展開しているボストンセルティックスとマイアミヒート…
しかし世界中のライバル対決で“最も熱い戦い“の一つに挙げられているのはドイツ・ブンデスリーガ、共にルール工業地帯の本拠地を置く −お互いのスタジアムから僅か20キロしか離れていない− ボルシア・ドルトムントとシャルケ04のルールダービーだ…
共に京急蒲田、そして糀谷と京浜急行羽田空港線沿いを拠点に長きに渡り20年以上に渡り大田区シニアで活動を続けているオールディーズとヤマクラゲ。
今回は“エアポートラインダービー“と呼ばれている古豪同士の熱戦の模様をお伝えしよう。
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2023年6月10日(土)大田区シニア春季大会 大会第1日目
第1試合 対オールディーズ対ヤマクラゲ
試合はバター“ナイトライダー”梅津が速攻から右サイドを疾走、そのままドライビングレイアップを捻じ込むと続いてベイビーガソル“あ、痛てぇ”三寺のパスを受けたBS三野宮が右ウイングからミドルジャンパーをヒット、オールディーズが4−0と先行、幸先のいいスタートを切ったか…と思われたがヤマクラゲはダイナマイトキッドあつしのパワープレーに続いて“久しぶりの実戦とあってか”試合開始からリズムに乗れていなかった“プリンス”釣埼がいち早く前方に駆け出しロングパスを受けディフェンダーと競り合いながらもレアアップを沈めるとさらには“ファットスコルピオ”しん、ダイナマイトキッドあつしが続け様にリバウンドからゴール下を決めて連続得点、さらには残り4分、DG浅井のパスを受けて
ホイッスル島田が右ベースライン沿いからミドルジャンパーをヒットするとファットスコルピオしんが“90キロ超えの体重を全く感じさせない素早いスピンターンショットを決めて10-4と逆転、試合を優位に進めていく…
しかし残り3分、BS三野宮のボーナススローを足掛かりにオールディーズが反撃を開始、BS三野宮のスティールからの速攻、ベイビーガソル痛てぇ”三寺のボーナススローに続いてトップオブザキーの位置でフリーになったコニー“リトルダイナマイト”あやがロングレンジを一閃、11-10と逆転、再びリードを奪うもヤマクラゲは“ファットスコルピオ”しんのパワープレー、ダイナマイトキッドあつしのボーナススローで13-11と再び逆転に成功、このまま第1Qは終わるのか…と思われたが残り10秒、オールディーズのラストポゼッションでニュートラルボールにいち早く反応したバッグパパ山内がリバウンドを?ぎ取るとそのままボールをゴールに捻じ込み両者譲らず13-13の同点で第1Qを終える。
続く第2Q、スティールでボールを奪ったナイト足達がすかさずロングフィード、前方を走るプリンス釣埼のレイアップをアシスト、ヤマクラゲが15−13と先行するもオールディーズは持ち前の走力を活かして速攻を展開、いち早く左のオープンスペースに走りこんだヴィーナス野崎が左ベースライン沿いからミドルジャンパーをヒット、すぐさま15-15の同点に追いつくと続くボールポゼッションで再びヴィーナス野崎が同じ左ベースライン沿いからミッドレンジを一閃、17-15と逆転、試合の流れを掴んだか…と思われたがヤマクラゲはナイト足達のパスを受けてトリプルクラウン桑名が右ウイングからミドルジャンパーをクリーンヒットすると続いて速攻を展開、最後はプリンス釣埼とのパス交換からナイト足達がレイアップを沈めて試合はワンポゼッション毎にリードチェンジが続く拮抗した攻防が続いていく…
しかし残り4分を切ってオールディーズが攻撃のギアをシフトアップ、BS三野宮が鋭いインテンシティのディフェンスで続け様にスティールに成功、そのままコートを駆け上がり落ち着いてイージーレイアップを沈めて連続得点、すると続いてコニー“リトルダイナマイト”あやが再びトップオブザキーのポジションからこの試合2本目となる長距離砲を,
セクシーキャットウーマンのんが左ベースライン沿いからミドルジャンパーをさらには“オールディーズに集中攻撃を受けてやや集中力を欠いていた”ヤマクラゲの隙を見逃さずBS三野宮がまたしてもボールを奪取、そのままドライビングレイアップを沈めて30-19と瞬く間に11点のリードを奪い試合を優位に進めていく…・
しかし残り3分、ヤマクラゲはバーグ後藤がダイナマイトキッドあつしとのコンビプレーで得点すると続いて“ファットスコルピオ”しんがオールディーズの“戻りが緩慢になっている”のを見逃さず前方を走っていたホイッスル島田にタッチダウンパスを送りレイアップをアシスト25-30と5点差に迫ると残り1分、ポストアップしたダイナマイトキッドあつしがオールディーズのディフェンスを収縮させてから抜群のタイミングでキックアウトパスを送りバーグ後藤、ホイッスル島田のミドルジャンパーを続け様にクリエイト、一時はオールディーズに11点のリードを許していたヤマクラゲが29-30と1点差にま詰め寄り前半を終える。
後半、ヤマクラゲは開始早々の見事なフェイクでディフェンダーをかわしたトリプルクラウン桑名のレイアップで31-30と逆転したのも束の間、オールディーズはまだ膝の手術後間もないa.k.a変更“コインランドリー”岡野が足を引きずりながらもコートを疾走、フリースローレーン附近からミッドレンジを、コニー“リトルダイナマイト”あやが速攻を沈めるとBS三野宮がこの試合5本目となるスティールに成功、そのままドライビングレイアップに持ち込むと続くボールポゼッションではバター“ナイトライダー”梅津との息の合ったコンビプレーで得点、38-31と再び逆転、7点のリードを奪われると“オールディーズに傾きかけた試合の流れを断ち切らんと”ヤマクラゲはタイムアウトを要求、一呼吸を入れた残り4分、トリプルクラウン桑名のミッドレンジを挟んでナイト足達との合わせのプレーからバーグ後藤が連続得点、37-39と2点差にまで詰め寄りオールディーズを完全に射程距離内に捉えたか…と思われたがこの試合好調のコニー“リトルダイナマイト”あやがまたしてもトップオブザキーの位置からロングレンジをヒットすると続いてバター“ナイトライダー”梅津がディフェンダーのファールを誘発させるドライビングレイアップを敢行、このボーナススローを確実に沈めると続くボールポゼッションではヴィーナス野崎が魅せる!
パスの起点となってバター“ナイトライダー”梅津のリバースレイアップ、セクシーキャットウーマンのんの右ウイングからのミッドレンジを相次いでアシスト、45-37と再びヤマクラゲを突き放しにかかるが残り1分、ヤマクラゲは“ファットスコルピオ”しんがトップオブザキーの位置からロングレンジをヒット40-45と5点差にまで詰め寄りこのまま第3Qは終わるのか…と思われたが残り20秒、ベイビーガソル“あ、痛てぇ”三寺のロングパスを受けたセクシーキャットウーマンのんが右ベースライン沿いからミドルジャンパーをクリーンヒット、47-40とヤマクラゲに7点のリードを奪って試合は勝敗を決する最終Qに突入していく…
最終Q、“早い時間帯でプレッシャーが懸かるであろう、同点、もしくはツーポゼッション以内に追いついておきたいヤマクラゲはダイナマイトキッドあつしのパスを受けてDG浅井が、プリンス釣埼のパスを受けてストロングゼロ”スリムビューティー“末次が続け様にミドルジャンパーを決めて44-47と3点差に迫るとオールディーズは試合を通じてリバウンドや数値に表わす事が出来ないプレーで献身的な働きを見せていたキケロ武田がリバウンドに絡んでディフェンダーのファールを誘発、ボーナススローを獲得するも彼がフリースローレーンから放った2本のフリースローはリングに嫌われてしまいスコアボードを動かす事が出来ない…
すると残り3分、ヤマクラゲはオールディーズを捉えんとDG浅井がミドルジャンパーを、プリンス釣埼がレイアップで得点するもオールディーズはベイビーガソル“あ、痛てぇ”三寺がステップアップ、バター“ナイトライダー”梅津のリバースレイアップを挟んでレイアップ、そして右ベースライン沿いからロングレンジをヒット、54-48と諦めずに食らいついてくるヤマクラゲを引き離しに掛かる…
残り4分、ヤマクラゲはナイト足達の速攻、この試合シュートタッチがいいホイッスル島田のミッドレンジが決まり52-56と4点差に迫るもここからオールディーズバター“ナイトライダー”梅津が残り2分、勝負を決する時間帯に躍動、ディフェンスでは対峙するヤマクラゲのセンター、ダイナマイトキッドあつしの放ったシュートを続け様にブロック、オフェンスでも試合を決定づけるパワープレーを捻じ込み勝負あり、オールディーズが最後まで諦めずにくらいついてきたヤマクラゲを試合終盤で振り切り65-55で競り勝ち大会1勝目を挙げた。
惜しくも敗れたヤマクラゲは第2試合でfifteensを二人の“6号ボールの魔術師”トリプルクラウン桑名とDG浅井が高確率のミドルジャンパーを代わる代わる決めてオフェンスを牽引、69-51で快勝、オールディーズも難敵,shakersに第3Qまでリードを許す苦しい試合展開ながら第4Qで逆転、最後は −美味しいところは持っていく”− ベイビーガソル“あ、痛てぇ”三寺がとどめのロングレンジを続け様に射抜いて逆転勝ち、大会第1日目を連勝で締めくくった。
大会2日目は6月17日(土)同じく大森スポーツセンターで開催される。
Epilogue
1947年、格下だったボルシアドルトムントが当時“無敵”を誇っていたシャルケ04に勝利しリーグ優勝したことで芽生えた両チームのライバル関係はブンデスリーガで100回の対戦を数え、これまでドルトムントが38勝、シャルケ04が32勝、30回の引き分けを拮抗している…
2022/23シーズン、苦戦を強いられたシャルケ04は残念ながら二部の降格と来季は戦うステージが違ってしまうが70年以上の歴史を積み重ねてきたドルトムントとのルールダービーの熱い戦いはこれからも永遠に続いていく事だろう… −
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久しぶりの実戦とあってか、思うようなプレーが魅せられなかったプリンス。 前日の筋トレがマイナスに作用したようだ(本人談)
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アイスピック“フィデルカストロ”西川との舌戦に終止符を打つべくこの試合では8得点と己の存在を強くアピールしたホイッスル島田。
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