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大会展望
活動自粛による1ヶ月余りのブランク、短い準備期間、そして未知での体育館での試合・・・急遽開催される事になった【Dリーグ東日本大震災チャリティートーナメント2011】は通常のリーグ戦とは異なるノックアウト形式のトーナメント戦で覇を競う事になり波乱含みの展開になると予想される。
順当に考えれば「ここ数年王座争いを続けている前回優勝のキングサンズ、準優勝のオールディーズのシードされた2チームに昨夏以来再びかつての強さを取り戻し前回大会で2強に肉薄したセガの3チームでの優勝争い」と考えられるのだが今大会は前述のように活動自粛により多くの選手が練習不足に陥っていることと大会告知から開幕まで1週間程しかないことを考えると各チームともにベストな状態で試合に臨むことは困難と予想されるので前回大会で下位に沈んだブッダ、ネオクラゲ、36ERSにも十分チャンスはあるだろう。
また大会のもう一つのカギとなるのは選手各々のコンディション、活動自粛によるブランクで「5キロ太った」「全くボールを触ってもいない」と言う選手、またそれとは正反対に「僅かなながらでもバスケットボールをプレー出来る環境を探し汗を流してきた選手」の存在も確認されているのでチーム、そして選手各々の「真摯にバスケットボールに取り組む姿勢」の差が覇権の行方を大きく左右する事になるだろう。
また大会2日目は通常Dリーグで採用されている8分1Q制ではなく世界標準の10分1Q制で争う事が決定されており体力的な部分においても真価が問われる大会となるだろう・・・先日、コネチカット大の優勝で幕を閉じたNCAAトーナメントをTVを通じて観戦していたが上位シード校が下位シード校に苦戦、あるいは敗れる試合を見るとトーナメント戦における一発勝負の怖さ、精神面、体力面双方のコンディション調整の難しさを痛感、2年連続で準優勝に輝いたバトラー大、そしてノーマークからファイナル4まで残ったバージニアコモンウェルス大の快進撃には驚きと感銘とともに「勢いに乗ったチーム」の一体感、そしてスタッツなどからは図り知る事が出来ないチームの「絆」から発生する「有形、そして無形の力」、そしてそのパワーが「チームに取って如何に大切なものになっている」事を感じました・・・
果たして今大会は地力に勝る3強の争いになるのかそれとも”勢い”と言う名の風を手繰り寄せ新たなシンデレラチームが生まれるのか・・・穏やかな微風か、それとも春の嵐が吹き荒れるのか・・・今年もDリーグから目を離せない!
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