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ミステリーゾーン2008 大田区選手権大会

「不思議な物語が、決して不思議ではなくなる世界。空想の力によってのみ知ることのできる謎の世界。では、ミステリー・ゾーンのお話をこのテレビでご覧ください。」

これは言わずとしれた1950年代後半に放映が開始された伝説のSFテレビドラマ、「ミステリーゾーン」の冒頭に流れるあまりにも有名なナレーション。

そして半世紀の時を経た2007年、ここ日本で再び不思議な現象が再び起きている・・・・
「ミステリーゾーン」を名乗る平均年齢38歳を超える中年バスケチームが大田区バスケットリーグに突如参戦、「ほぼシニアと言えるこのオヤジ軍団」が並居る若手強豪チームを相手に快進撃、3部、2部と連続準優勝、瞬く間に最速で1部リーグ昇格を果たしてしまう・・・
これはまさに現代に蘇った「ミステリーゾーン」ではないだろうか・・・

迎えた2008年シーズン、大田区選手権大会では1部チームから1勝を挙げたものの、春季大会1部リーグは1回戦で敗退、残念ながら2部降格。そして一部復帰を目標に迎えた秋季大会、少しばかり小休止した彼らは再びミステリーを起こすことが出来たのであろうか・・・・・


9月9日(火)2部リーグ一回戦  対HAZZ

第1Q:「私たちは経験から多くのことを学んでいる」

今日の対戦相手は「HAZZ」。大型センター2枚を擁するここ数年でメキメキと頭角を表してきた若手強豪チームだ。当然ながら苦戦が予想されるが経験豊富な「ミステリーゾーン」のメンバーに気負いや相手チームに対する恐れは全く感じられない。ただ鈍感なだけなのかもしれないが・・・
「私たちは経験から多くのことを学んでいる。そしてその経験を次に生かす術を持ち合わせている。」あるベテラン選手は言う。
「我々にとって第1Qは真冬の海でダイビングをするようなものだ。潜る前に海の状況を見極めるようにまず対戦相手をしっかり観察し、どのような相手なのかを認識、そして解析する。潜行を開始したらドライスーツによって己の体温を失われることを防ぐように試合が始まったらどんな相手であろうと敬意を払い、オフェンスよりもまずディフェンス、そしてリバウンドに集中をして防御から自分達のリズムを作り出すことを心掛ける。そして突如として荒波が襲う如く、激しい攻撃を受けても慌てることなく冷静な判断を下し行動しなければならない。」そう、簡単にいえば第1Qで対戦する相手のペースに乗らない。そして大きなリードを許してはいけないと言うことだ。
今夜のミステリーゾーンは終盤追い上げられてしまったが2点のリードを奪って第1Qを終えることに成功、まずまずのスタートを切ることが出来た。

第2Q:嵐が来ても慌ててはいけない。

第2Qに入るとHAZZは大型センターを投入、リバウンドで制空権を奪った彼らは瞬く間にリードを縮め遂に逆転に成功、一時は14点のリードを奪い42−30と逆に12点のリードを奪い第2Qを終了する。

「嵐が来ても慌ててはいけない。朝を迎えることがない夜がないようにどんなに激しい嵐が猛威をふるってもいつかは海はいつもの穏やかさを取り戻す。作戦が思うようにいかないのであれば修正し、疲れてしまった仲間には休養を与え、冷静に情況をもう一度よく確認をして次の機会にしっかりと備える準備をしておかなければならない。私たちはHAZZのツインタワーに圧倒されゴール下を支配され、縮まったゾーンをあざけ笑うように数本のスリーポインターを決められ逆に12点のビハインドを背負うことになってしまった。がしかし私たちは「マイナスをプラスに」変換する術を知っている。ハーフタイムにチームメイトと修正すべき点を話し合い、進むべき方向を確認することが出来たので後半が始まったらそのゲームプラン通り試合を進めていくのみ。あとは少しばかり乱れた呼吸をハーフタイム中に整えて第3Qに臨むだけだ・・・

第3Q: 「行ってくれるな」「ハイッ」

HAZZが逆転に成功12点のリードを奪ったことで気が緩んでいることはハーフタイム中の彼らの姿でよくわかった。もう勝ったも同然に振舞うプレーヤー、談笑、おどける仲間達・・・バスケットボールは通常4Qで得点を競うゲーム。ハーフタイムをどんなにリードを奪っていても「勝利」は認められないスポーツなのだ・・・

彼らは子供の頃に両親に聞かせてもらい、そして自らも読んだであろう「うさぎとかめ」の物語を既に忘れてしまっているようだ。また「どんな(弱い)相手にでも敬意(注意)を払う」ことがスポーツの世界ではとても大切なことなのだが彼らはこのことに対しての認識が不足していた為、試合後半、大きな代償を支払うことになってしまった・・・

ハーフタイム中にミステリーメンバー全員で確認しあった指示は3つ。

1. もう一度ディフェンスそしてリバウンドに集中する(特にプリンス)。
2. 第3Qで一度に逆転する必要はない。一桁台、6点差以内に出来ればなおさらよし。
3. 相手のマンツーマンディフェンスが厳しくオフェンスが閉塞している。ゆうまにドライブさせてファールを誘い主力選手をファールトラブルで退場、あるいはベンチに追いやる。


ミステリーゾーンのメンバーは忠実に作戦を遂行した。気を入れなおしたディフェンスは第2Qだけで30点を奪ったHAZZのオフェンスを第3Q、第4Qともに10点しか許さなかった。第3Q,、ディフェンスでリズムを掴んだミステリーは作戦通り5点差に詰め寄ることに成功、ゆうまのカットイン(作戦名 人間魚雷)はずばり当り相手のファールを誘発、相手主力メンバー3人をファールトラブルに追い込み、一人を退場、二人をベンチに追いやることに成功した。

第4Q:「こんなことって・・・何で・・・」

ミステリーゾーンに一桁台に追い詰められたHAZZにハーフタイムで見せていた笑顔や余裕はもはやどこにもない。苛立つ気持ちを抑えられず不用意に突っかかるもの、審判に対して執拗に抗議するもの、冷静さを失っている彼らはさらにファールを重ね、自らを追い込んでいく・・・・

対するミステリーゾーンは試合を通じて奮闘を続けていたDICE−Kが絶好調、大型センター二人に対し果敢にゴール下で勝負を挑み、遂にはファールを誘いAND1プレーを成功、確実にボーナススローを決めて残り1分で遂に同点、12点のビハインドを粘り強く追い詰めてきたチームの粘りにベンチの興奮は頂点に達した! 焦るHAZZはまたしても不用意はファールを連発、大事なフリースローをゆうまが確実に決め、63−62でミステリーゾーンがHAZZに大逆転勝ち、トーナメント2回戦進出を果たした。試合終了後HAZZのメンバーの一人は信じられない敗戦に「こんなことって・・・何で・・・」と呟き会場をあとにした。

尚、ミステリーゾーン入りを目指していたイチロー選手(キングサンズ所属)が遂に試合出場を果たし短いプレータイムの中で4得点と勝利に貢献、結果を残したが「次の2回戦でのプレーを許可する。が、まだ正式なメンバー入りはまだ認められない。とにかく結果の残し続けるんだ。今の君がやるべきことはそれだけだ。ベストを尽くせ。いいな。以上」とのチーム上層部からの厳しい通達があった・・・「え、マジっすか、わ、わかりました」とイチロー選手。チームの一部復帰は?オールディーズへのリベンジは?そしてイチロー選手のミステリーゾーン入団は叶えられるのか・・・ミステリーゾーンの旅は続く。







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