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Dleague LOOKINSIDE 2011 #7
- 「再建」と言う名の階段を一段づつ登り始めたネオクラゲ -
急遽開催された「Dリーグ東日本大震災チャリティートーナメント2011」においてブッダとの再戦を快勝で飾り前回のコラムで指摘したとおりに「再建」と言う名の階段を一段づつ登り始めたネオクラゲ。今回は大会を通じて明らかとなった問題点にスポットを当てながらチームが歩むべき正しい道を探っていく事にしよう。
ブッダに続く準決勝のオールディーズ、3位決定戦でのキングサンズとここ3年覇権を分け合うリーグのエリートチームには敗れこそしたものの終盤まで接戦を演じ秋季大会の5位から4位へとポジションアップを果たした事はチームとしての「最低限のノルマ」を果たすと共に「再浮上」への確かな足掛りを掴んだと言えるだろう。
しかしながら得点王、フリースロー王、(BS三野宮)ブロック王(シャワーフリーク武藤)3P王(AK44)年齢ルールでタイトル獲得はならなかったがスティール部門同率一位(ゆうま)、リバウンド部門2位(DICE-K)、そして優秀選手賞に輝いたSE光嶋と”個”の能力はリーグトップクラスの水準にありながらもここ2シーズン、優勝争いは無論、Aクラス入りすら果たす事が出来ない事実が「チームの潜在能力を引き出す事が出来ていない」、そしてこのチームが「リーグ最少のアシスト数」と共に「チームバスケット」を行っていない何よりの証明と言えるだろう。
「どんなに素晴らしい素材」を揃えても素材本来の良さをさらに引き出す為のスパイス、正しい調理方法、そしてシェフの技量が折り重なり美しいハーモニーを奏でる事が出来なければ美味しい料理が完成しないのと同じように秋季大会から今大会を通じて現在のネオクラゲには「状況判断力」「規律」「戦術」が「若干量不足」している事が微妙なズレを生み出してしまい”個”の良さを活かしきれていない大きな要因となっている事が明らかになった以上「個のチームから和のチームへと転換を図る」事がチームとして早急に取り組まなければならない最重要課題と言えるだろう。
かつてチームを優勝に導いたMVPプレーヤー、コンダクター富坂やチームの潤滑油的な存在だったカルロ小杉の復帰に目処がたっていない現在のチーム状況を考えるとPGをこなす事が出来るボールハンドリングに長けた3人のコンボガード(SE光嶋、BS
三野宮、ゆうま)のローテーション起用を軸に@オープンなプレーヤーを創出させる為のチームバスケットの徹底「規律」、A”老い”による思考停止、トラウマが招く「最終Qの失速」の改善「状況判断力」、B慢性的な欠点とされるソフトなディフェンスの見直し「戦術」の3点が再浮上を目指すチームが歩んでいく道に記された大きな道標となるだろう。
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