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Dleague LOOKINSIDE 2015

第72回 ― “新生“ブッダはリーグを脅かす存在になれるのか ―

気鋭のルーキー、リトルウェストブルック古川とスリーピー金田がチームに加入、「ここ数年チームを悩ませ続けたメンバー不足の問題解決は勿論、戦力やチームバランスも同時に向上、ひょっとすると大会のダークホース的存在になるのでは・・・」とその動向に注目が集まっていたブッダだが大会初日のオールディーズ戦では42-73、続くキングサンズ戦では50-71と覇権奪回を目指す強豪達の前に敢え無く完敗、出鼻を挫かれたチームにさらなる悲劇が降りかかる・・・大会2日目を迎える直前にインフルエンザ、故障などにより離脱者が続出、既に解決したと思われたメンバー不足が再び表面化、一時的に選手をレンタル移籍させるリーグの救済措置を受けて棄権を回避、残り3試合を戦い1勝4敗の5位で大会を終えた。今回はここ数年に渡り慢性的な人数不足を解決すべく選手を加入させているものの一向に解決するどころかさらにチーム状態が悪化しているようにも映るブッダの現状を前回大会の試合内容を検証しながら問題点を探るとともに彼らの進むべき方向や改善策について一緒に考えていこう。

表1【戦績 1勝4敗】
11/24 #111/24 #211/29 12/6 #112/6 #2
オールディーズキングサンズFFセガネオクラゲ
●42-73●50-71●54-62●52-77○60-52

表2【チームスタッツ1】
得点2P3Pフリースロー
51.4(6)18.2(4)2.8(4)5.4(3)
67.0(6)25.0(6)3.2(2)4.6(1)
-15.6-6.6-0.40.8

表3【チームスタッツ2】
リバウンドアシストスティールブロック
28.0(4)9.0(3)2.6(6)1.2(4)
25.8(2)9.8(4)8.0(6)0.8(3)
2.2-0.8-5.40.4

*1試合当たりの平均値( )内の数字はそれぞれリーグ内における順位を表す

それではまずオリジナルメンバーで戦った大会初日の2試合を振り返ってみよう。新戦力を迎え入れどのようなゲームを見せるのか注目が集まったオールディーズ戦ではいきなり連続得点を挙げ4-0とリードし場内を騒然とさせたが結果的にはこの先制攻撃が覇権奪回に向けて用意周到な準備をしてきたリーグのレガシー達の闘争心に火をつけてしまいその直後から始まった爆発的な攻撃力の前に17-34と前半を終わって早くもダブルスコアのリードを奪われてしまうものの第3Qに入るとバター梅津、ファイナルアンサーりょうを中心に反撃、やや持ち直すもののアンダー30ルールでファイナルアンサーりょうがベンチに下がることを余儀なくされた最終Qで再び大きく突き放され42-73と大敗を喫すると続くキングサンズ戦では第1Qこそ14-18と互角の展開を見せるも第2Qに入ると一気に突き放され23-38とリードを拡げられてしまうとオールディーズ戦同様、第3Q終了時には40-52とその差を縮め何とか喰らい付いていくもののファイナルアンサーりょう不在の最終Qに再びリードを拡げられてしまい50-71と敗れてしまったこの2試合から感じられるものは −前半までに二桁を超える大量リードを奪われてしまい第3Qでやや持ち直すもののファイナルアンサーりょうが出場出来ない最終Qに再び突き放される − そう、もうおわかりだろう・・・2試合とも同じパターンで敗れているのがわかる。勿論チームのバランスを司る役割を担う精神的支柱のスムース和田や経験豊富なベテランプレーヤーのデール江花やピエロ西村の主力選手が欠場、ベストメンバーが組めなかったという部分もあるのかもしれないが“格上チームと対戦した時の試合の入り方、得点差を拡げられた時の粘り、そしてエースのファイナルアンサーりょうが不在の場合の戦い方”についてチームは再考する必要があるだろう。

特に大会2日目のファイブファールズ戦でチームの総得点54点中、実に34 点を一人で叩き出した優れた得点能力を持ち、さらに必要とあればチームメイトにアシストパスを送ることも出来るファイナルアンサーりょうが春季大会からアンダー30枠から外れ第4Qも出場出来るようになるのでこれまで見られた第4Qに得点差を拡げられる、あるいは逆転され敗北を喫するシーンを目にすることはかなり減るのかもしれないがその一方で“全てを担う”あるいは水道の蛇口の元栓的存在である彼が欠場した場合、あるいは対戦チームから徹底的なマークやダブルチームを受けて封じ込められてしまった場合、如何に戦うかをチームとして対応策を考えておかなければならないだろう。

次にチームスタッツを見てみると実質、前半で勝負を決められてしまい大敗したゲームや3試合を他チームから選手をレンタル移籍で一時的に加入させて戦っていた部分もあるのでこの数字が正直、彼らの持つ本来の実力を示しているとは到底言い難いがそれでも得失点差(-15.6)やスティール(-5.4)はやはり気になるところでこれは技術的、あるいは能力的な部分というよりはむしろ精神的な部分での“粘り強さに欠けていた、集中力が持続出来ていなかったこと”を現わしている数値なのかもしれない・・・

ここで例によってチームのロースターをここで確認しておこう。チームのキャプテンを務めるのは定評のあるリバウンドとインサイドのパワープレーに加えここのところでアウトサイドのシュートにも磨きを掛けているバター梅津、オールラウンドなプレーでチームのオフェンスを牽引するチームのエース、ファイナルアンサーりょう、ポイントフォワード的なプレーでチームのバランスを保つ役割に担うスムース和田の3人がチームの中核を構成、これに年々攻守に渡ってスキルを向上させているバラクーダ月村、巧妙なフェイクと正確なミドルジャンパーが武器の“曲者”デール江花、衰えることのないテクニックと広いコートビジョンでチームメイトにアシストパスを供給し続けるイッコー鎗田、トリッキーなプレーと意表を突くスリーが武器のピエロ西村、ベースライン沿いからのロングレンジシュートが武器のブラックマーメイド優子のお馴染みのメンバーに加えて春季大会から参戦した二人のルーキー、スピードが武器の攻撃的なPG、リトルウェストブルック古川とリバウンドとミドルジャンパーが持ち味のセンター、スリーピー亀田と揃うメンバーはベテラン、中堅、そして新人が各ポジションにバランスよく配置されていて、さらには今大会からペンキーズに所属していた2006年秋季大会以来約10年ぶりに“リーグに舞い戻ってくる”かつて得点王を獲得した実績を持つa.k.a“ブーメラン”野崎が加わる陣容は上位チームを脅かすのは勿論、十分にリーグの頂点を極めるだけの力を有していると言えるだろう。

前述のように彼等がこれまでなかなか思うような成績を残せていないのは以前にもこのコラムで指摘したが各々の選手の技術的問題やチームそのものの実力よりもそれはむしろチームの内面的な問題や精神的な部分にあると思われその解決方法は −定期的なチーム練習の実践や練習試合を含めたチームとしてのコミュニケーションの構築など−“個”の持つ能力をさらに伸ばす、そして大きくする事が出来る“和”や“絆”を強めていくこと、そしてチーム全体を同じ方向に向かせる、メンバー全員が“同じ気持ちの温度“で試合に臨める環境をコートの内外で築き上げていくことではないだろうか・・・

プロアマ問わずチームスポーツにとって体力的な部分や技術面と同等、いやそれ以上に異なった個性を持つ集団の気持ちを一つにさせる、同じ方向に向かせていくコミュケーションの構築は大変重要で −ご存知かもしれないが−サッカーのワールドカップでは過去19大会の全ての優勝国は言語や文化が共通で選手とのコミュニケーションが図りやすい自国の監督が率いている事実を鑑みれば− チーム内の意思疎通は勝敗に大きな影響を与えていることは間違いない・・・

かつて“仏陀”は「我は常に新たにはじまる」という言葉を残している・・・春季大会、新たな新戦力を迎え入れパワーアップ、生まれ変わった“新生”ブッダが精神的な部分でも成長を遂げチームとしての和や絆を強めることが出来れば上位進出は勿論、悲願のリーグ制覇も可能と筆者は予測する。


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