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Dleague LOOKINSIDE 2016

第82回 ― 覇権奪還に挑むファイブファールズ ―

2年前、6連覇を目指していた“絶対王者“オールディーズを倒しリーグ参戦3年目にして初優勝を飾ると抜群のチームワークとタイトなディフェンスを武器にライバルチームからの挑戦を退け3連覇を達成、”新たな盟主“としてリーグの頂点に君臨していたファイブファールズ。しかしながら27年度秋季大会最終日、3戦全勝同士で迎えたまさに「雌雄を決する」オールディーズとの大一番に49-68と19点差をつけられ完敗を喫すると続くブッダ戦でも敗れ連敗、王座から転落を余儀なくされてしまい来たる春季大会では前回大会での”自分達の立ち位置と起こってしまった現実”を素直に受けとめ”チャレンジャー“として再びリーグ制覇に挑む大会となる。今回は覇権奪回を目指すファイブファールズの前回大会での戦いを1試合ごとに振り返るとともに数値や選手、あるいは”チーム“の心理状態を洞察、戦力の分析を進めていくと共に次期大会への課題を探っていく事にしよう。

【表1】大会成績:3勝2敗 勝点11  最終順位:3位
セガネオクラゲキングサンズオールディーズブッダ
○58-46○48-45○59-50×68-49×53-54

【表2】 各主要部門平均チームスタッツ
得点リバウンドアシストスティール3P
53.4(4)23.8(4)11.6(1)5.4 (3)2.0(4)
失点被リバウンド被アシスト被スティール被3P
52.6(2)19.0(1)9.8(4)5.2(3)1.8(1)
+1.8+4.8+1.8+0.1+0.2

【表3】 各部門スタッツリーダー(総数)
得点リバウンドアシストスティール3P
TSだいご(67P)ダンディカズ(27本)TSだいご(24本)TSだいご(7本)ダンディカズ(8本)
ダンディカズ(41P)ルンバ北山(21本)AWたく(9本)ルンバ北山(6本)TSだいご(2本)
ルンバ北山(41P)BT山川(16本)ダンディカズ(5本)AWたく(5本)

まずは【表1】の大会成績から彼等の秋季大会での戦いの足跡を辿っていく事にしよう。 初戦のセガ戦こそ58−46と快勝、4連覇に向けて順調な滑り出しを見せたか・・・と思われたが大会2日目に入ると突如自分達のチームスタイルを忘れてしまったのか、誰もが予想しなかった脆さを露呈、醜態を晒してしまうことになる・・・ここのところ低迷が続くネオクラゲ戦、そしてキングサンズ戦では “どちらが勝ってもおかしくなかった”−ネオクラゲには試合終盤まで僅差の争いを、そしてキングサンズには一時二桁近いリードを許す− 2戦共に苦しい戦いを強いられ“4連覇を目指している王者らしからぬ低調なパフォーマンスに終始、表層的なスコアや試合結果からみれば“危ない場面も見られたが最終的にはしっかりと勝星を重ね順調な滑り出し“とも喩えられるのかもしれないが下位低迷が続いている2チームに手古摺ってしまっていたこの時点で既に”王座からの転落の兆候“が彼らの傍らに静かに忍び寄っていたのかもしれない・・・

そしてチームは本調子とはいえない状態のまま −must win game−“4連覇を達成する為には絶対に負けられない戦い”であるオールディーズ、そしてブッダと対戦する11月23日の大会最終日を迎えることになる・・・「下位チームに苦戦続き」、「チャンピオンらしからぬ低空飛行」、そして「これまでの戦いぶりでは4連覇は厳しいのではないか・・・」等、様々なネガティブな雑音が周囲から聞こえてこようとも −ひょっとすると前半のセガ戦、ネオクラゲ戦、そしてキングサンズ戦では内容はともかく“3連勝すること“が彼らに義務付けられた唯一つのミッションで− これまで欠場が続いていたチームの中軸を成すアナザーワールドたく、そしてハリウッド雄介がチームに合流、「ベストの布陣」で挑めるオールディーズ、そしてブッダとの決戦に「チームとして最高のパフォーマンスを発揮、4連覇を達成する」”栄光を掴み取る為の勝利へのシナリオ“を思い描いていたのかもしれない・・・

しかしながらその結果は前述のように −オールディーズには最終Q途中まで僅差の鬩ぎあいも見せるも“勝負所”で一気にたたみ掛けられ49-68で完敗、続くブッダ戦では残り試合時間数秒、53-52で1点のリードを奪う場面、ブッダのボールポゼッションからエース、ファイナルアンサーりょうが仕掛ける巧妙な“マリーシアドライブ”に堪らずファールを犯しボーナススローを与えてしまい土壇場で53-54と試合をひっくり返され痛恨の逆転負けを喫し3勝2敗の3位で終戦−“運命の女神は彼らに頬笑みかける事はしなかった・・・

続いて【表2】の各主要部門のスタッツを見てみると「彼らの全体像、そして彼らの立ち位置」が浮かび上がってくることがおわかりだろう。それはすなわち「得失点差わずか+1.8P・・・そして全ての部門で“− マイナス“は無いもののリーグ1位を記録したアシスト以外に突出している強みやアドバンテージが見当たらない」という残された数字が示す現実は −少なくとも前回大会で彼らの見せたパフォーマンスでは3連覇を達成していた前回までのような「優勝を狙える位置にポジションを取っている」というよりはむしろ− ネオクラゲ、そしてキングサンズ・・・下位を彷徨うチームに苦戦するのはおろか、「一つ間違えれば下位に転落してもおかしくない」”危険水域“の中に身を置き始めていると言えるのではないだろうか・・・また彼らが残した1試合平均11.6本、すなわち56本のアシスト以上にトリックスターだいご、アナザーワールドたく、マイクロビーンズ遠藤、そしてダンディカズをはじめ −前回大会ではなんと11人のメンバーが1回以上のアシストを記録していた− 彼らは徹底された戦術の下、全ての選手がチームメイトにパスを送り多くのシュートチャンスを創出しているが −これは某国のサッカー代表チームが再三指摘されている「決められる場面で決められない稚拙なシュート技術やタレント不足が招く慢性的な得点力の欠如」とどこか折り重なるような気もするが・・・− ”彼らはシュートを決められるだけの能力を持ち合わせているにも係わらず”何でもないイージーシュート、あるいはディフェンダーが不在で防御を受けないクリアバスケットを外してしまう・・・これは技術的というよりもむしろ精神的な問題かもしれない・・・これがボール保持率を含め試合を支配しながらも下位チームにつけ込む隙を与えてしまう、あるいは思うようにリードを拡げていく事が出来ない大きな要因になっているのは間違いなく、覇権奪回に挑む春季大会に向けてチームとして早急に改善に取り組まなければならない問題点であることは明らかだ。またジャックナイフ土利川、スーパーボールあきら、BS三野宮、マイクロビーンズ遠藤、・・・「3Pシュートを決められる、あるいは過去の大会に於いて優れた実績を残してきたメンバーがロースターに揃っているのにも係わらずダンディカズ、(8本)、トリックスターだいご(2本)の合わせて10本しか決められなかった3Pシュートの成功数もさらに向上させる必要があるだろう。(参考:ファイブファールズは3連覇を達成した27年度春季大会では7名の選手が合計13本の3Pシュートを成功させている)

次に【表3】の各部門のスタッツリーダーを確認、分析を行いながら春季大会に挑むチームロースターを順番に確認していこう。リバウンド以外の全ての部門で上位に名を連ねているチームの司令塔、トリックスターだいご、これに持ち味であるロングレンジシュートにリバウンド、そしてアシスト・・・オールラウンドの活躍を披露したダンディカズ、ミスの少ない堅実なプレー、そして「正確なデータは存在しないがリーグ1.2を争う高いFG成功率を誇る」ルンバ“trust”北山、各部門のスタッツリーダーの上位に名を連ねることはないがその運動能力を活かしたオールラウンドな活躍で攻守におけるバランスを保つ役割を果たすスーパーボールあきら、そして前回大会は2試合のみの出場に留まったものの圧倒的な存在感を醸し出すリーグのスーパースター、アナザーワールドたくがスターターを務めることが予想され、これにニュートラルボールを嗅ぎつける嗅覚でオフェンスリバウンドを?ぎ取るブラックタイガー山川、強烈なリバウンドとフリースローライン付近から放つ正確なミドルジャンパーが武器のハリウッド雄介、“欲しい場面で決めてくる”ロングレンジシュートと堅実なプレイメイクでバックアップポイントガードを務めるマイクロビーンズ遠藤、力強いパワープレーに加えてここのところミドルシュートの精度を向上させているダイナマイトキッドあつし、一撃必中の高確率のスリーが武器のジャックナイフ土利川、過去2度の得点王のタイトルに輝いた実績を誇るBS三野宮、オールラウンドなプレイが持ち味のピンクパンサーじゅえり、彼の一挙一動でチームの、そして会場の空気が変わるイエローマスタード“the boomer”菅野、確かな技術とミスのないプレーでチームを繋ぐロールプレーヤー、グライダー蓮見、チームメイトすら欺く変幻自在のテクニックを持つマジック飛澤、そして“如何なるハードワークも厭わない“チームを統率するキャプテン、ボードマスターまっきーがベンチに控える。

「王座に就くことは難しい、さらに王座を守り続けることはさらに難しい・・・そして一度手放した栄光の座を取り戻す事はさらに多くの困難が待ち受けている・・・」この過酷な現実は −あの“絶対王者”としてリーグに君臨したオールディーズですら王座奪還までに2年の月日を擁し、ネオクラゲ、キングサンズ、そしてセガ・・・かつてリーグの頂点を極めた強豪が中位に漂い、そして敗北を重ね下位でもがき続けている− 14年にも及ぶリーグの歴史が物語っている・・・

しかしながら彼らは3回に渡り王座を守り続けていた偉大なチャンピオンで“頂に辿りつく為にはこれまで以上のハードワーク、戦術理解、自己犠牲、より強固なチームワーク、そして燃えたぎる情熱が必要な事を知っている。−敗北を素直に受けとめ、己の過ちを認めることはこれまで以上に多くの成功手に入れる可能性を秘めているのだ・・・− もうおわかりだろう。先に挙げた前回大会でのデータをファイブファールズの実像と推し量り彼らとの対戦に挑むことはあまりにも多くの危険が伴う・・・来たる春季大会、覇権奪回を目指すファイブファールズが敗北から得た糧から産まれたエネルギーを武器に必ずや優勝争いに加わってくると筆者は予測する。


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