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Dleague LOOKINSIDE 2017

第94回 ― 29年度Dリーグ春季大会 戦力分析:ネオクラゲ編 ―


−トランプ政権の“外交の指南役”− とも噂される御歳93歳になった今でも国際政治の舞台で多大なる影響力を持つ“ヘンリーキッシンジャー博士・・・彼はニクソン、そしてフォード大統領時代に国務長官、そして国家安全保障問題担当大統領補佐官を歴任 ソビエト、そして中国と対峙する冷戦時代の真っ只中に登場すると中国との劇的な和解、ベトナム戦争の和平協定、そしてソビエトとの戦略的兵器制限交渉(デタント)の締結など当時アメリカが抱えていた難題を魔法のように解決していった・・・

そして1996年7月22日、28年ぶりにオリンピック出場を果たしたサッカー日本代表が優勝候補最右翼のブラジル −ロベルトカルロス、ジュニーニョパウリスタ、そしてオーバーエージ枠にはベベット、リバウド、アウダイールと“ビッグネーム“が居並ぶ最強メンバーのカナリア軍団を撃破したマイアミの奇跡・・・

−この二つの出来事− キッシンジャーの外交的成功とアトランタオリンピック代表チームの奇跡的な勝利に共通している事は“詳細に渡るまでの徹底した事前情報の入手と入念な準備にある。

キッシンジャーは世界各地に張り巡らされた拠点から精度の高い情報を入手、そして交渉相手の性格や癖を綿密に調べ上げた上で最良の策を練り、西野朗監督とそのスタッフは“100%勝利は不可能”と予想される中、徹底的に“最強王者”を分析、そして彼らの弱点 −GKとDFの連携にやや難があるー 事を暴きだし、キッシンジャーは様々な難題を解決、そしてオリンピック日本代表チームはブラジルから歴史的な1勝を勝ち取った・・・

世の中には“魔法”あるいは“奇跡”という表現で称される出来事があるが −勿論、“運”が味方してくれた場合もあるだろうが− その多くはそれを導く為の様々な要因があるからこそ成功、あるいは勝利へと繋がっていくものであつて決して“偶然の産物ではない”ものなのだ・・・

−道に彷徨いもがき苦しんできたその長い年月は若手の成長と自覚を醸成させる為に、そしてこれまでチームを支えてきたベテランメンバーの“情熱”を再び呼び戻す為に必要な時間だったのかもれない−

前回大会、5年ぶり4度目のリーグ優勝に輝いたネオクラゲ。−追う立場から追われる立場へ− 今大会は連覇を目指すのは勿論、“真のチーム力、そして進化を問われる戦いとなる。

チームの課題や問題点、そして連覇に挑むチームロースターを確認する前にリーグ創設からここまで彼等の足跡を駈足で辿ってみることにしよう・・・Dリーグ創設に中心的な役割を果たした彼らは初年度からセガと2強時代を形成、第1回大会、そして第2回大会と連覇を達成したセガの後塵を拝するもののSE光嶋、エルマタドールけんじ、ジャパネット幸田、アロンゾ河原、アンチフリーズ並木、コンダクター富坂を中軸に据えたチームは続く第3回、第4回大会を連覇、その後も常に優勝争いに加わるものの栄冠には一歩届かない状態が永らく続いていたが未曾有の大惨事となった東日本大震災直後の4月に開催された【Dリーグ東日本大震災チャリティートーナメント2011】に続いて行われた23年度春季大会に於いて遂に歓喜の瞬間が訪れる・・・

未来を担う若手とこれまでチームを支えてきたベテランが融合、選手各々がそれぞれの役割を理解した見事なチームワークを発揮して7年ぶり3度目となる栄冠に輝くと共にBS三野宮(得点王)、DICE-K(リバウンド王)、バッドマウス武藤(ブロック王)そしてAK(3P王)と異なるメンバーが個人タイトルを獲得、再びネオクラゲがリーグを牽引していく存在となっていく・・・と予想されていたがその直後から“盤石”に映っていたチームの歯車に微妙なズレが生じると急速にその戦闘力は低下、覇権争いの中で痺れるような緊張感に心を揺さぶられる事も、最下位に沈む恐怖や挫折感すら味わう事の無い“無味無臭“とも言える”4位“のポジションが定住化、すると27年度秋季大会、チームは遂に1勝も出来ない”全敗“の屈辱を味わうと、その後は最下位、あるいは5位が彼等のお決まりのスポットとなってしまい、かつて”リーグのフラッグシップチーム“と呼ばれた名門も惨めなドアマットチームへと転落してしまう・・・

しかし最下位に終わった27年度秋季大会終了後、4代目となるキャプテンに就任したHG小田川がチーム改革に着手、新たに加わった4名のルーキーを含む新体制を発足させると 基礎の徹底を含む練習メニューの変更、コミュニケーションの強化、失われつつあった規律の回復、全てを公平に、そして“練習に参加する事”を何よりも重んじるスタイルを徹底、再生への道へ大きな一歩を踏み出すと翌28年度春季大会ではファイブファールズ、オールディーズには敗れたものの、セガ、キングサンズ、そしてブッダから3勝を挙げ最下位から一気に3位へとポジションアップ、早くも目に見える形でその進化を証明したチームは遂に28年度秋季大会、オールディーズには敗れたものの4勝1敗で見事5年ぶり4回目となるリーグ優勝に輝いた。

しかしながらリーグの頂点に登り詰めたとはいえ彼等にはかつて5連覇、あるいは3連覇、そして15連勝、18連勝を記録した“絶対王者”オールディーズ、そしてファイブファールズが見せたような圧倒的な強さを持ち合せている訳ではなく、またゲームを支配出来る絶対的存在、あるいはスーパースターと呼ばれるようなプレーヤーが在籍していない事を合わせ鑑みれば彼らが連覇を達成する為にはさらなるハードワーク、献身と自己犠牲、そして日本代表監督も務めた経験を持つサッカー界の世界的名将、イビチャオシムが唱える −決められた約束事を守るだけではなく、速攻での数的優位な状況、ディフェンスでのコミュニケーション、シュートセレクション、そしてベンチワーク等々、状況に応じて瞬時に判断、ベストな選択をする− “戦術的ディシプリン(規律)を向上させ唯一の強みであるチームワークを強化することにある。

彼等には未だ改善すべき課題を多く抱えているかもしれないが −ひょっとすると− 既に彼らは自らの欠点や足りない部分に気付いていて、その対応策に取り組んでいるのかもしれない・・・

最後に大会連覇、そして5度目のリーグ優勝を目指すチームロースターを確認しておこう。

その卓越したリーダーシップと素早いパスワークでチームを優勝に導いたHG小田川、前回大会終了後に第5代目となるチームのキャプテンに就任、コート内外でのさらなる活躍が期待されるオールラウンダー、スピィーディーロダンゆうま、力強いリバウンドとディフェンスに加えミドルジャンパーの精度を挙げてきたスパイダーマン金子、その細身の身体からは信じられないようなリバウンド力と定評のあるミドルジャンパーの精度をさらに向上させている前回大会でのチームのリーディングスコアラー、DICE-K、膝靱帯断裂の重傷を負い前回大会を欠場を余儀なくされ1年ぶりとなる復帰を果たす正確なショットとタイトなディフェンスが持ち味のゴーカート山本、“繋ぎ”のスペシャリストとしてあらゆるポジションをこなせるユーティリティプレーヤーのカルロ小杉、そして今大会から出場制限が解かれる二人、リーグトップクラスのスピードから繰り出すカミソリドライブとロングレンジが武器のクイック五十嵐、広いコートビジョンから繰り出す正確なパスでチームメイトの得点を演出、しかし“いざ”となれば正確なアウトサイド、そして力強いドライブでゴールを決める事が出来るプレデター黒田がチームに中核を成すだろう。

これに調整不足が心配されるものの鮮やかなオレンジ色のシューズを購入、意気込みを見せている湯煙り慕情サブ、そのひた向きな練習に取り組む姿勢からチームロースター入りを勝ち取ったボールに喰らい付くリバウンドが持ち味のオールドルーキー、a.k.a”アノニマス”大田、インサイドプレーヤーとしては決してサイズは恵まれてはないもののリバウンドを?ぎ取り正確なショートジャンパーを決める事が出来るドレクスラージョーダン末次、齢50歳を超えた今尚、ディフェンスリバウンドを奪取、そのままコートを駆け抜けレイアップに持ち込める走力を誇るバッドマウス武藤、コートの中でも、そしてベンチでもその熱いハートがチームにエネルギーを齎すアロンゾ河原、左右両コーナーからのミドルジャンパーが武器のSE光嶋、衰え知らずのコートの野獣、ペーパーバック小森、変幻自在のフェイクモーションと意表を突いたパスでゲームにアクセントを与える事が出来るバスケットマイスター、コンダクター富坂、そして最年長のAKの栄光と辛酸の時代を知るベテランメンバーがコート内外から彼らを支える役割を担う事になるだろう。

キッシンジャー博士も、マイアミの地で世界に衝撃を与えたサッカー日本代表も、そして泥沼に喘ぐチームをたった一年で蘇らせたHG小田川が取った手法は「彼を知り、己を知れば、百戦して危うからず」”敵の実情と味方の実情を熟知していれば百回戦っても負ける心配はない” それは正に ”孫子の兵法”そのものではないだろうか・・・

来たる春季大会、ネオクラゲは栄冠に手が届かないかもしれない・・・しかしながら彼等が優勝に値する努力と犠牲、そして練習と準備をメンバー全員で積み重ねてきた事を最後に記しておこう。


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