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Dleague LOOKINSIDE 2017

第101回 ― 29年度Dリーグ秋季大会 戦力分析 ―


【ファイブファールズは再び栄光を取り戻す事が出来るのか】


2017年8月31日、埼玉スタジアム2002で開催された2018年ロシアで開催されるワールドカップ出場を懸けた“宿敵”オーストラリア代表との大一番、日本代表監督を務めるヴァイッド.ハリルボジッチはこの試合に向けて徹底的なスカウティングと周到な準備を進め、そして選手起用でも“勝負”に出る・・・

6月に日本代表に初選出された21歳の井手口陽介、暫くぶりの先発出場を果たした“ジャガー”22歳の浅野拓磨、そして主として試合の流れを変える“ジョーカー”切り札としてベンチスタートが多いリーガエスパニョーラの中堅クラブ、エイバルに所属する乾貴士をスターティングラインナップに起用、ともすれば経験の少ない3人を同時に、しかも先発から使うのは“ギャンブル”にも思えたがこれまで日本代表チームの中軸を担ってきた本田圭介、香川真司、岡崎慎司のベテランがベンチでこの決戦を見つめる中、練り上げられた戦略の元、11人のサムライがピッチの上で躍動、そして先発起用に答えた浅野と井手口がゴールを奪い2-0と快勝、ロシア行きのチケットを手に入れた・・・

近年では選手寿命が延びたとは言え、プロ、アマ問わずサッカー、ラグビー、バスケットボールにおけるチームの新陳代謝は短く、いかなる栄光に輝いたチームであろうと“旬”の季節は音もたてることなく静かに去っていく・・・

勿論、チームにとって勝利や栄光を勝ち取る事が大きな目標:ゴールではあるが、その一方でスムーズな世代交代を推し進めなければチームは一気に地盤沈下をしてしまうのも現実だ・・・

サッカーのワールドカップを例にとれば、概ね30歳は一つの“壁”であり、また“4年に一度開催”という周期も影響するものの、どんなに素晴らしい実績や栄光に包まれたスーパースターといえども −チームが設けているフィジカルテストの基準をクリア出来ないなどの肉体的な衰え、怪我、そして戦術等の理由から− “1998年のフランスワールドカップで最後にカットされた”カズ“こと三浦和義、同じくフランスワールドカップが怪我で、続く2002年日韓大会では予選で大活躍を見せるも本大会のメンバーからは落選、人目を憚らず涙を流したブラジル代表のスーパースター、ロマーリオ、南アフリカ大会直前の怪我でやはり出場を逃したイングランド代表のデビット.ベッカム、ドイツ代表のミヒャエル.バラック・・・たとえどんなに選手が望んだとしてもワールドカップ本戦での23名の登録メンバーから漏れてしまうのは皆さんもよくご存じだろう・・・

2012年秋季大会からリーグに参戦以来、3連覇でのリーグ制覇、そしてたった一度たりとも所謂“Bクラス”(4位以下)に転落したことのなかった言わば“エリートチーム”だったファイブファールズ。

しかし、オールディーズに再び奪い返されてしまった王座を取り戻すべく挑んだ一年前の秋季大会、“ダークホース”キングサンズの容赦ない長距離砲の集中砲火を浴びて第1Qで“ノックアウト”され惨敗、その後も流れを失ったチームは1勝3敗と“最下位”に転落、エリートチームの看板とプライドは非情にも切り裂かれてしまった・・・

今回は覇権奪回に向けて闘志を燃やすファイブファールズの前回大会の結果を振り返ると共にチームのスタッツから戦力を分析、現在のチーム状態を明らかにしていこう。

まずは前回大会の彼等の戦いぶりを振り返ってみることにしよう。

彼等は秋季大会での最下位という“結果”に目を背ける事なく真正面から受け止め、チームの再構築に着手、3人の新戦力を加えると共にスターターを若干変更、”スピードと高さ“を強化し挑んだ春季大会、初戦のキングサンズに手こずるものの65-60で勝利すると”ライバル“オールディーズに83-60と前回大会のリベンジを果たすと、第3戦のネオクラゲには粘られるものの終盤の勝負所で一気に引き離し59-48で快勝、開幕3連勝を飾りリーグ戦の首位に立ち、彼等の計画は順調に進み”王座奪還への可能性は高まったか“と思われたが大会最終日の「勝った方が優勝」が決まる”大一番“のブッダ戦では最後まで粘り強く戦うものの56-68と敗北、続くセガ戦では優勝を逃し気落ちしたのか、まだ未勝利だったセガに僅差の勝負に持ち込まれ73-74と惜敗、3勝2敗(直接対決の関係で3位)で大会を終えた。

次に彼等の1試合当たりの各部門でのチームスタッツの数値を確認してみることにしょう。(○内は順位)

平均得点:67.2 B 平均失点:62.0 @ 得失点差:+5.2 B リバウンド:36.0 @ アシスト:10.4 C スティール:6.4 A 3P成功数:3.6 C 

ここに並んでいる数字を眺めると“3位”よりも上のポジションに位置していてもおかしくない優れた数値が並んでいる。

特筆すべきはやはりリーグ最少を記録した平均失点、ポジションに係らずフロアにいる5人がボールに喰らいつき1位を記録したリバウンド、そしてサッカー用語でいうところの“デュエル”球際での鬩ぎ合い打ち勝つ姿勢が功を奏した2位のスティール、この3部門で上位の数字を挙げているのは彼等が常に“ディフェンス”に重きを置いている何よりの証拠だろう。

ここで覇権奪回を目指すファイブファールズのチームロースターを確認しておこう。

予想されるチームのローテーションメンバーはゲームをコントロール、そしていざとなればミドルジャンパーや巧みなドライブでゴールを奪うチームの司令塔を務めるトリックスターだいご、その体格を活かしたパワープレーと豊富な運動量を兼ね備えるコンボガードのスーパーボールあきら、持ち前のスピードを活かした速攻、そして切れ味鋭いドライブに加えてここのところミドルジャンパーの精度が飛躍的に向上、抜群の仕上がり具合を見せているBS“ブラックシャドー”三野宮、リバウンドとディフェンスで奮闘、しずかな闘志を燃やすチームのキャプテン、ボードマスターまっきー、力強いパワープレーとリバウンドに加え最近はミドルジャンパーの精度も向上させてきたダイナマイトキッドあつし、攻守にブレのない安定したプレーを披露、抜群の信頼感を持つマルチプレーヤー、ルンバ北山、前回大会3P王のタイトルを獲得、ロングレンジシュートとタイトなディフェンスとアンセルフィッシュなプレーでチームを牽引するダンディカズ、スタートでも、ベンチからでも定評のあるロングレンジシュートと意表を突いたドライブを武器にチームをステップアップさせる役割を担うマイクロビーンズ遠藤、優れた嗅覚で?ぎ取るオフェンスリバウンドと正確なミドルジャンパーが武器のハリウッド雄介、これに春季大会から加わった3人のルーキー、豊富な運動量と正確なミドルジャンパーを併せ持つボールハンドラー、a.k.a“ホットホイール”勝田、180 センチを優に超えるし恵まれた体格ながらしなやかな身のこなしで攻守に活躍を見せるa.k.a“シルキースムース”松井、ミスの少ない正確な技術と必殺のアウトサイドシュートを誇るa.k.a“ソエイユ”ぴな、これに一撃必殺のロングレンジシューター、ジャックナイフ土利川、独特のリズムと変幻自在なドリブルとトリッキーなムーブでディフェンダーを欺くマジック飛澤、1本のシュートで瞬く間に試合の流れを手繰り寄せ、コートの雰囲気をも変えてしまうチームno.1のムードメーカー、イエローマスタード菅野、ここのところよ長引く腰痛が影響、欠場が続くもののいざ出場となればオフェンスリバウンドを?ぎ取りチームにエネルギーを齎すブラックタイガー山川の3連覇を知るベテランメンバーが脇を固める。

全体的に見れば大きな穴は少なく、ディフェンディングチャンピオンのブッダ、準優勝のオールディーズと並んで優勝候補の最右翼と見るがやはり気になるのは1試合当たり3.6本の3P成功数と既に決着はついたとは言え最終戦のセガ戦を落しているところか、3P王に輝いたダンディカズ以外にもチームには素晴らしいロングレンジシューターを擁しているにも係わらずこの3P成功数の数値は物足りないし、チームが持ち合せている能力からすれば必ず改善出来る筈だ。

また“3勝2敗”で終えるのと“4勝1敗”で大会を終えるのでは大きく違う、そして本気で覇権奪回を目指しているのならば、如何なる状況であろうとも目の前の試合に集中、勝負にこだわらなけばならないし、あまつさえ“取りこぼし”をしているようではリーグ優勝は望めないことを今から肝に銘じておくべきだろう。


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