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Dleague LOOKINSIDE 2019

第123回 ― 31年度Dリーグ秋季大会 戦力分析 ―


【再び優勝戦線に戻ってきたキングサンズ】



− 出口すら見えない− 8年にも及ぶ低迷期はかつての栄光を取り戻す為に、そして新たなる時代を築いていく為に必要な時間だったのであろうか・・・

前回大会、1分4敗の最下位からジャンプアップ、4勝1敗と優勝したオールディーズと並ぶ戦績を残したものの直接対決の結果で惜しくも優勝を逃したものの準優勝に輝き、遂に長く暗いトンネルから脱出“復活”の狼煙を挙げたキングサンズ。

来る春季大会では2011年秋季大会以来となる8年ぶり6度目の優勝を目指す戦いとなる。

今回は人数不足、リーダーシップの欠如、チームへの求心力、モチベーションの低下・・・一時は進むべき道を見失い、“低迷期”という名の暗く長いトンネルの中でもがき苦しみまさに“アンダードッグ”状態と化していたもののここ数年ようやくチームの立て直し策が実を結び、遂にトップコンテンダーとして覇権争いに舞い戻ってきたキングサンズの前回大会の戦いぶりを振り返るとともに各部門のチームスタッツをも踏まえて現状の戦力を分析、彼等の次期大会への課題を探っていく事にしよう。

まずは最下位から準優勝へと快進撃を披露した前回大会での足跡を辿ってみることにしよう。

大会初戦のオールディーズ戦ではダイソン中野とキッチン繁田、そして夜桜ナオの新戦力が躍動、奮闘を見せ60-70と敗れはしたもののリーグの最多優勝を誇り“絶対王者”の称号を持つ強豪に互角の戦いを披露、躍進の兆候を感じさせるとそれを証明するかのように4連覇を目指していたディフェンディングチャンピオンのブッダ戦では試合開始からユニバーサルジョイントのぶなが、そしてインベーダーのぶがオフェンスを牽引、さらにはベテラン、ハッシュタグのぶながが得意のロングレンジシュートで援護射撃し終始王者を圧倒、64-54で葬ると続くファイブファールズ戦ではファイブファールズの手薄なインサイドをハイタワー西野、バーグ後藤そしてダイソン中野の“トリプルタワー”がその高さを十二分に生かして制空権を奪い81-50とかつての王者に31点もの大差をつけて快勝、完全に勢いに乗ったチームはセガには前半こそ19-25と6点のリードを許すものの後半開始から一気に巻き返して54-46と逆転勝ち、そして優勝の可能性を残すネオクラゲとの優勝戦線生き残りを賭けた“サバイバルマッチ”では序盤、ネオクラゲに先制攻撃を許し8-1と大きくリードを奪われるものの時間の経過とともに反撃を開始、最終Qで僅差の戦いに持ち込むと終了間際に逆転に成功、66-61と競り勝ち4勝1敗とし前述のように直接対決の結果を反映させるリーグ規定により優勝はオールディーズに譲りはしたものの“既に優勝に叶う戦力を有している”事を自らの実力でリーグに知らしめた。

次に前回大会に於ける1試合当たりの各部門でのチームスタッツの数値を確認してみることにしょう。

【30年秋季大会 準優勝 4勝1敗 勝点14】平均得点:65.0 @ 平均失点:52.2 @ 得失点差 +12.8 @ リバウンド:28.6 A アシスト:11.2 @ スティール:6.6 A 3P成功数:5.6 A(○は順位)

ここに並んでいる数値はまさに優勝争いを繰り広げ同勝ち点ながら準優勝を飾ったチームに、いや、むしろ王者オールディーズよりも“優勝に相応しい” −全ての部門がリーグトップ、もしくは2位−の数値を記録、1年前に新加入したメンバーと栄光と辛酸の時代を知るベテランメンバーとの融合が“予想を遥かに超える”スピードで進み、8年ぶりとなるリーグ制覇に向けてチームは正に“機は熟した”状態にあると言えるだろう。

チームは前回大会同様、アップテンポなスタイルを標榜、今大会も速攻からのオープンスリー、隙あればアイソレーションを仕掛けるスピィーディー且つスペクタクルなバスケットボールを展開すると予想され、リーグNo.1の破壊力を誇る攻撃力とバーグ後藤、ハイタワー西野、ダイソン中野、キッチン繁田を軸とする強固なリバウンドを軸にしたインサイドでのディフェンス力を武器に今大会でも対戦相手を大いに苦しめることだろう。

しかしながらそのアップテンポな攻撃スタイルは −言わば諸刃の剣− となる可能性を秘めていて、ややもするとそれは体力面やスピードに一抹の不安を抱えるベテランメンバーのスタミナを消耗させてしまうとコート内での個々の選手のポジションが崩れ −要は対戦相手に逆速攻を受けた場合“戻る足”を失ってしまって− リバウンドやディフェンスで綻びを生じさせてしまう恐れもあり、また20人近くに膨れ上がったメンバーのプレータイムを大会を通じて個々のモチベーションを低下させることなく如何にシェアすることが出来るか否かという戦術面、そして精神面を併せ鑑みる緻密なベンチワークが彼等の躍進する為の重要な要素となるだろう。

予想されるスターティングメンバーはそれぞれ得点ランク5位、6位に名を連ねたオールラウンドプレーヤーのユニバーサルジョイントのぶながとスピードとキレのあるドライブ、4そしてクイックリリースジャンパーを武器とするインベーダーのぶがコートに羽ばたくチームの両翼として躍動、これに前回大会、全ての試合を通じて攻守に渡り期待以上の活躍を見せてチーム躍進の原動力となったダイソン中野とキッチン繁田の若手フォワードコンビ、これにセンターポジションにはリバウンド力と機動力を兼ね備えるベテラン、バーグ後藤の5人と前回大会と同様のラインナップで臨んでくると予想され、これにスピードとキレのあるドライブが武器のアパッチ田中、一撃必殺のシューター、夜桜ナオ、異次元のプレーで見る者を驚かせる“ミセスアメージング”ディーヴァめぐ、前回大会では最終日のみの出場となった“ミスターアフターパーティー”ピスタチオ松山の若い力と前回大会ブロック王を獲得したリムプロテクター、“ブロックマイスター”ハイタワー西野、堅実なプレーが持ち味のハルクまこと、右手首の故障の回復経過が気になるものの頼りになるロングレンジシューター、ハッシュタグのぶなが、私生活の充実ぶりがプレーにも反映したのか新兵器“ラッパショット”を駆使、好調が伝えられているご存知“永遠の意外性”高橋水芭蕉、ロングレンジシュートとディフェンスが武器のムードメーカー、レモンスカッシュつう、チームの不遇の時代を支えたスコアリングマシン、ベースラインマスターだいき、低い弾道で突き刺すバンクスリーとベンチワークを担当する頭脳を併せ持つ戦略家、スノーマン“プリングルス”てる、抜群のスタミナを誇るスマートボーイ“マラソンマン”宮下、ベンチの指示は一切聞かず“コートで己を体現する事のみに集中する”リバウンド渡り鳥“ハイフライヤー“イチロー、これにここの所試合には遠ざかっているもののいざ出場となれば委ねられたミッションは確実に遂行することが出来るポテンシャルを持つF山本とセンセーショナル吉武、ピンクアイバーソンと揃うベテランメンバーがこれまでと違う役割 −すなわちベンチからチームを支える− を受け入れ主力メンバーをサポートする事になるだろう。

今や黄金時代を迎えている −直近4年間で3度NBA王座に輝いたゴールデンステートウォリアーズ・・・− そんな彼等もクリスマリン、クリスウェバー、ラトレルスプリューレルを擁しプレイオフに進出した1993-94シーズンを最後に12年間に渡りプレイオフ進出はおろか、勝率5割を切っていた“冬の時代”を経験、一時的に2006-07シーズンにプレイオフ進出を果たすものの、再びドアマットチームへと転落、そしてそこから2014-15シーズンでの優勝を皮切りとする栄光の時代を迎えるまでにはさらに8年もの歳月が流れている・・・・

そう、如何なるチームであろうとも −それは人生でも起こりえるように− 道に彷徨い、不遇の時代に遭遇するものなのだ・・・

キングサンズのここ1年の躍進ぶりを鑑みれば彼等の“冬の時代”はもう終わりを告げ、“春”はもうすぐそこにまでやってきている事は明らかで、もはや彼等をリーグ戦における“ダークホース”や“不気味な存在”そして“挑戦者”という称号で呼ぶ事は相応しくないだろう・・・

8年の歳月を経て“優勝候補”と呼ばれるポジションにまで戻ってきたキングサンズが来る春季大会で6度目となるリーグ優勝を成し遂げる可能性はかなり高いと筆者は予測する。


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